民衆の敵～世の中、おかしくないですか!?～
(2017年10月期・フジ・月曜21時)
脚本 – 黒沢久子
演出 – 金井紘、石井祐介、相沢秀幸
音楽 – 井筒昭雄
主題歌 – AAA「LIFE」
プロデュース – 草ヶ谷大輔
http://www.fujitv.co.jp/minshuunoteki/
第3話 自ら望み選んだ冤罪…こんな世の中に誰がした!?
【ストーリー】
小川かのん(8歳)は一人夜の町を人形を持ってコンビニに入る。
今井一馬(31歳)はコンビニでかのんが万引きしようとしている
ところを目にしてしまう。その視線に気がついたかのんはそれを
置いて逃げる。一馬は追いかけてその食べ物はかのんに与える。
智子は昼の委員会までに読まないといけない資料が沢山。
漢字ばかり書いてあって辞書なしで読むのも難しい。公平は
それでよく市議が出来るものだと感心する。
委員会が終わった後、園田は忙しいと告げ、遼はやるべき仕事が
あるという。未亜は議会事務局の安部から協力を求められる中、
智子が部屋に入ってくると、用事が有ったことを忘れていたと
して出て行く。そして仕事は智子に押しつけていくのだった。
頼み事とは富子がかずくんを助けてという訴えだった。
誘拐する子じゃない・・これは冤罪だと。
智子はその事件について和美に新聞記事を持って来てもらう。
9月23日漬けの新聞には「あおば市小学女児誘拐事件」と書かれて
いた。和美は社史編纂室から文化部の記者に異動になっていた。
事件担当の検察官に話を聞いてきたという。
当時その事件で一馬を逮捕した菅野警察官によると、不審な男が
女の子と手を繋いで歩いていると通報が有り、女児はすぐに
小川かのんだと分かるも今時家にも携帯も持っていないので目撃
者を探したのだという。
冤罪なのかと問うと本人も認めているし女の子が一馬容疑者の家
に居たのも事実なので捕まえたという。しかし智子は富子と
約束したのだという。
■感想
やっていることは面白いのだけど市議がやることなのかという
疑問がない訳でない。ただ今時の市議の人はウチの地域の人は
個々の家(特に高齢者)にも相当気を配っている人も居る。
その市議が同級生の母親なんだけど、ゴミ問題とか何か地域に
問題が有るとパイプ役を果たしてくれて努力している光景に
毎回感動する。
日本の芸能界のアイドル戦略と同様に今では市議たちも無知な
ところから始まってイチから育てていく傾向にあるようだ。
子供に関しては難しいところが有るので別に辞書を引きながら
でも良いとは思うけど、町の規模にもよるがやはり議員が
刑事ドラマをしてしまうと少々違和感があるのは否めない。
でもドラマでは一貫して町を良くしようとして努力している光景
が有り、誰もが目を向けないニッチな所を上手く入り込んで
人々の心を掴んで大物を倒すという流れを着実に作っている。
勿論大物を倒す事が最終的な目的ではなく、町をよくする為の
大義というのは忘れてはならないけどね。
一人の子供を助けた青年が誘拐罪で起訴された。
普段から町の人たちは少女が夜中に歩いているのを目にしている
のに何も言わない寂しい世の中だ。
自分が寂しさを覚えるのは母校に行くのにその敷地に入るだけで
結構面倒な手続きが必要なことだ。日曜日なんて子供と大人が
学校の校庭でみんなで遊んでいたのに今では飾りもの状態に
されているしね。
智子が市議としてやっていけるのも周りにいる人がたまたま
上手いこと利害や意識が合致した為のものだろうけど、彼女の
活躍を見守ることで自分の価値観を変えていく誠とか和美なんか
の姿を見ていると悪い気はしないよね。
それに智子よりもバカっぽい小出未亜が合格しているくらいだか
ら・・って気にさせてくれる。
小さいことでも今の時代、ネットで報道されて尾ひれがつき、
情報操作も容易だ。日常のそんな部分にまでフォーカスされて
しまうのは少々監視社会のようで息苦しさを覚えるけれど、
それを上手いこと利用した格好にはなっている。
しかし相変わらずYOUTUBERとか見るとホント腹が立つな。
みんながそうではないけど情報操作が多すぎるよ。
そういう人に限ってテレビ報道を批判するんだろうな。
■出演者
佐藤 智子 …… 篠原涼子 (40歳、夫と息子が1人)
藤堂 誠 …… 高橋一生 (35歳、政治家一家の次男)
犬崎 和久 …… 古田新太 (市議会のドン、やたらとデカイ顔)
河原田 晶子 …… 余貴美子 (あおば市市長)
佐藤 公平 …… 田中圭 (智子の夫、イクメン)
平田 和美 …… 石田ゆり子 (千葉報知新聞社で社史編纂室)
小出 未亜 …… 前田敦子 (26歳、元グラビア・アイドル)
岡本 遼 …… 千葉雄大 (28歳、川原田の強力なバックアップ・市議)
園田 龍太郎 …… 斎藤司 (38歳、代々農家の家の長男)
若宮 寛 …… 若旦那 (犬崎の私設秘書)
望月 守 …… 細田善彦 (河原田の秘書)
莉子 …… 今田美桜 (デリヘル嬢)
前田 康 …… 大澄賢也 (犬崎派のベテラン市議会議員)
佐藤 駿平 …… 鳥越壮真 (智子と公平の息子”すみれ保育園”)
平田 あかね …… 野澤しおり (和美の娘。”すみれ保育園”)
青井 春奈 …… 未来 (千葉報知新聞社勤務・和美の後輩)
佐藤 悦子 …… 田島令子 (栃木県高森市立取野中学校・校長)
小山田 香 …… 江口のりこ (元上場企業の総務)
和泉 いずみ …… 松岡璃奈子(元広告代理店)
みさと …… ちすん (タブレットを水没させた、ママ友)
安部 …… 久保田悠来 (議会事務局職員)
今井 一馬 …… 渋谷謙人 (31歳、かのんを誘拐した容疑者)
小川 裕子 …… 安藤玉恵 (38歳、夫の西久保英二は失踪)
富子 …… 梅沢昌代 (一馬の元隣人、現在施設)
菅野 …… 須田邦裕 (警察官)
梅川 貴子 …… 佐藤みゆき (コンビニの店長、香の友人)
今井 …… 塚田美津代 (一馬の母、認知症だった)
幹也 …… 前田旺志郎 (動画サイト”Mikkyチャンネル”に掲載)
小川 かのん …… 白鳥玉季 (8歳、裕子の息子)
鈴木アキノフ、笠木泉、伊藤麻実子、宇都宮五月、原金太郎
平原テツ、上地春奈、吉澤梨里花