民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~
(2017年10月期・フジ・月曜21時)
脚本 – 黒沢久子
演出 – 金井紘、石井祐介、相沢秀幸
音楽 – 井筒昭雄
主題歌 – AAA「LIFE」
プロデュース – 草ヶ谷大輔
http://www.fujitv.co.jp/minshuunoteki/
第1話 篠原涼子が月9主演初出馬!あなたなら誰に投票する?今夜運命の開票
【ストーリー】
「今の世の中突拍子もないことが起きる。」
佐藤家は手狭な団地で智子は派遣オペレーターとして働き、
夫の公平は息子・駿平をイクメンとして世話していた。
小さな幸せこそ今の世の中。しかし不満を持つものは多い。
可愛いことが正義とされる世の中、自己責任という名で常に
押しつける社会。子供は夜の23時過ぎに一人でコンビニで雑誌
の立ち読み。待機児童を減らすなど公約を立てても政治家は
した振りを見せるだけ。
「政治家の約束なんてシャボン玉よりも軽い。しかしそんな不平
不満をいう人に限って選挙に行った人も居ないのだろう。」
“すみれ保育園”に通う佐藤家の駿平と平田家の娘・あかね。
両者の母親の智子と和美は坂道を自転車でこいで坂上にある
保育園に子供たちを連れて行く。しかし佐藤家よりもちょっぴり
経済に余裕がある平田家は電動自動車故に坂道も楽々。
智子はBellmerビジネスサボートセンターのオペレーターと
して働いていた。そこには様々なクレームの電話が鳴り響くが
マニュアル通りの対応をするだけ。しかしその通りにやれば
なかなか話が終わることはない客もいる。どう話を終わらせる
かはオペレーターの見せ所でも有った。上司は智子に対して
対応はマニュアル通りにしろとし、今度勝手なことをしたら
辞めてもらうと言われる。
公平に対して電動自転車が欲しいというが、そんな邪道なもの
に負けるなと一蹴される。十分幸せだろうとし、贅沢を言うから
不公平に感じるのだという。
悦子は公平が正しいと考えて居た。三食食べられて優しい夫、
可愛い息子、それがあるだけで十分だと。
しかし憲法25条には「全ての国民は健康で文化的で最低限の
生活を営む権利を有する」と有った。
智子は高校中退・・中卒扱いなので現状で満足するしかなかった。
しかし息子の駿平は毎日のように出される卵焼きをステーキだ
と考えて食べるようにしていることを聞いてこのままではいけない
と感じるようになる。
■感想
いよいよ始まりました月9。
内容的には火曜のフジテレビのドラマ枠っぽい雰囲気があるかな。
ちょっと月9っぽくなくてタイトルだけ見ても正直視聴率は
採れなさそうな感じはする。
今の日本の世情を描きつつ、それに対する無気力で嘘付きで
ドロドロな政治的内幕やら社会的な風刺などの事情挟みつつ、
希望有る未来を描く事が出来るかどうかを描いていくもの。
子供は生まれや親は選べない。
スタート地点が何処に有ったとしても、努力するものには
機会を与えられるべき社会でなければ、希望を持てない人は
大勢いる。
国全体を動かせ・・・とは言わないが自分の生活拠点である町を
よくする為に行動を起こすことが出来るのか。
市議が簡単になれるのかと言われると難しいところだけど、
自分の学生時代の部活仲間も市議に立候補して当選しているし
きっとやろうと思えばなれるんだと思う。
何かをやろうとする時に人が集まってくるというのは人徳の
なせる所なんだろうね。
人がどの言葉に感化されるのかは分からないけれど、これだけ
同じ立場の人が集まってくるのだから余程カリスマ性がある
のだろう。ただ下手するとフジテレビの先日まで放送していた
「セシルのもくろみ」の主人公のように、カリスマ性を感じない
状況で色々と人々を導こうとしていこうとすると面白みが
なくなるのでその辺はバランスが必要だ。
また中卒というレッテルが貼られていたりするけれど、その事情
は深く聞くまでは分からない。バカで勉強嫌いとか問題児だから
辞めたのだろうと軽く見られがちだが、実際には親の事情が
そこには有った。それと共に自分たち親や家庭の事情によって
子供を振り回してはいけないとする意図も見え隠れして、経験則
からの立場で物言いしていく様はきっとベテランの市議にも勝てる
部分があるのではないかと。
取りあえずスタートラインに立った状態だ。
自分たちの事情だけを考えれば目標は達成しているが、基本的
には何もしていない。出来れば彼女の持つ雄弁さをオペレーター
時代に示して、言葉の重みや説得力を見せて欲しかった。
言葉だけならどんな悪徳政治家だって裏表を見せて気の利いた
ことが言えるしね。
面白く出来ている部分はやはりそれぞれの子育て主婦にはそれに
至るまでにそれなりのスキルを持って家庭に入っている。
社会人が一度は家庭に入り生活してみないと分からない事情は
沢山あるのだろう。仕事をしている男親ならば見過ごすことが多い
ことでも町で起きている問題に気がつくのが、その世界をメインで
暮らしているものたちだ。
余談
プレステで遊んでいたファイナルファイト。
大好きなんですよ。カプコンの名作ゲームの一つだと思う。
また舞台が千葉だというのも好感がもてるのだけど、結構
住んでいたけど知っている場所が出てこなかったのは残念だ。
ドラマでは50万円を引き出した千葉中央銀行。
個人的に学生時代に千葉銀行と千葉興業銀行に口座作って持って
いるんですけど、長いこと使用していないのでどうなってしまっ
たのだろうか?
大学辞める時に解約してくれば良かったのにすっかり忘れてた。
なんかPD持ちなので千葉まで行くのが怖いんだよなぁ。
■出演者
佐藤 智子 …… 篠原涼子 (40歳、夫と息子が1人)
藤堂 誠 …… 高橋一生 (35歳、政治家一家の次男)
犬崎 和久 …… 古田新太 (市議会のドン、やたらとデカイ顔)
河原田 晶子 …… 余貴美子 (あおば市市長)
佐藤 公平 …… 田中圭 (智子の夫、イクメン)
平田 和美 …… 石田ゆり子 (千葉報知新聞社で社史編纂室)
小出 未亜 …… 前田敦子 (26歳、元グラビア・アイドル)
岡本 遼 …… 千葉雄大 (28歳、川原田の強力なバックアップ・市議)
園田 龍太郎 …… 斎藤司 (38歳、代々農家の家の長男)
若宮 寛 …… 若旦那 (犬崎の私設秘書)
望月 守 …… 細田善彦 (河原田の秘書)
莉子 …… 今田美桜 (デリヘル嬢)
前田 康 …… 大澄賢也 (犬崎派のベテラン市議会議員)
佐藤 駿平 …… 鳥越壮真 (智子と公平の息子”すみれ保育園”)
平田 あかね …… 野澤しおり (和美の娘。”すみれ保育園”)
青井 春奈 …… 未来 (千葉報知新聞社勤務・和美の後輩)
…… 長谷川朝晴 (記者)
磯部真蔵 …… 笹野高史 (69歳、元市議会議員)
柴崎 元道 …… 浜田晃 (元内閣総理大臣、藤堂の応援演説)
佐藤 悦子 …… 田島令子 (栃木県高森市立取野中学校・校長)
男性 …… 成田凌 (会社員、自己責任だと?)
浩子 …… 桐谷美玲 (Bellmerビジネスサポートオペレーター)
広沢 健司 …… 森下能幸 (56歳、江崎市議員、公費を私的流用)
小山田 香 …… 江口のりこ (元上場企業の総務)
和泉 いずみ …… 松岡璃奈子(元広告代理店)
西田 真紀 …… 菜葉菜 (元会計士)
恭子 …… MEGUMI (智子が中卒であることをバカにしていたが・・)
智子の元上司 …… 小松利昌 (Bellmerビジネスサポート上司)
クレームの電話 …… しのへけい子 (PCが使えない)
みさと …… ちすん (タブレットを水没させた、ママ友)
菊地敏弘、大村彩子、今藤洋子
野間洋子、あべまみ、辻義人、まりゑ
安部萌生、西原誠吾、橋本拓也、川守田政人、堀田祥子
森下愛里沙、田中大貴、久下恵美、松山千代、山口美優、白鳥玉季