隣の家族は青く見える 第4話 母の愛、娘の願い 壊れた絆の架け橋!!

隣の家族は青く見える
(2018年1月期・フジTV・木曜22時枠)

脚本 – 中谷まゆみ
音楽 – 木村秀彬、堤博明
主題歌 – Mr.Children「here comes my love」
プロデューサー – 中野利幸(CP)
演出 – 品田俊介、相沢秀幸、高野舞

http://www.fujitv.co.jp/tonari_no_kazoku/

第4話 母の愛、娘の願い 壊れた絆の架け橋!!

【ストーリー】

奈々は3日も生理が来ていないとして検査薬を使うが妊娠
では無かった。大器に電話し想像妊娠だったのかも知れない
ことを語る。しかし彼は”いつか俺たちの元に来てくれる。
こんなに待ちわびているのだから・・”と。互いに早く
来ないかなと待ちわびる。

奈々は幼稚園の子たちが歩いているのを見て微笑ましく感じ
る。
片岡医師のクリニックに行き相談する。
すると想像妊娠は医学的にはあり得ないことだとされる。
日程が遅れたのは排卵がいつもの周期よりも遅かったのだと
いう。今後はタイミング法から人工授精にステップアップ
しないかと勧められる。

大器の会社では使用するオモチャについての議論が行われる。
コスト的にはプラスチックだが大器はオモチャには出来る
だけ自然に触れさせることを目的としたいという。1歳まで
の子は五感が発達すること。手に触れるのは自然のものが
良いと。自然素材に拘りたいとし、この世は人工物に溢れて
いるからだという。

奈々の元に義母が訪れると先日薬局で妊娠検査薬を買うのを
見た為に色んな子宝グッズを持って来てくれる。
タケノコをもらったのでお裾分けという名目で・・。
ザクロジュース、冷え取りシューズなど・・

朔と渉はたまには外食したいと語る。会社の彼女・長谷部
をいつまで騙しているのかと朔に言われる。ただの同僚だ
という渉だが、自分のセクシャリティを隠す道具にしては
居ないかと指摘される。凄く話しやすい子で好意があると
気がついたのは最近のことなんだと。朔はゲイで悩んだこと
は無いのかと問うと、あるけど隠したことはないという。
自分から言う事はないが・・小さい頃、排除しようとする
のは当たり前のこと。差別ではなく区別だという。
世の中の人はゲイをファンタジーだと思っている。たった
一度の人生、自分を偽って生きるのはむなしいと語る。
渉は両親が教師で厳格だったこと。価値観が常識と古さを
持ち合わせていること。両親が生きて居るウチはカミング
アウトしないことが親孝行だと思っていることを語る。

■感想

人工的・・第三者の手が加わったものに対する是非について
描かれたもの。冒頭では大器がオモチャの件で”自然”を
やたらと強調していた。
そして奈々たちはステップアップしてタイミング法から
人工授精に切り替えようとしている。
誰もが生命の誕生に第三者の手が伸びることには抵抗感を
覚えるところがあるかも知れないが、その後の心配をして
いるところには相当な違和感を感じた。
そもそも人工授精で生まれた子というレッテルを貼られること
など有るのだろうか?
子供の妊娠は自然に任せた方が良いというのは百も承知だ。
何と言っても金がかかる訳だし。
奈々の母は反対的立場を見せて、大器の母は一刻も早く
孫が欲しいとしてやたらと五月蠅い母親役で登場する。
これが高畑淳子さんの役柄っぽくて面白いと言えば面白い
とは思うけど実際に居たらウザったらしいかなぁ。

一方朔と渉の問題にも色々と踏み込み始めるところが
出て来た。タイミング法じゃないけどやはり世間に公に
するには自分のタイミングが必要なんじゃないか。彼の
両親は厳格な教師の家庭だったので、生きて居るウチに
カミングアウトするのは親不孝だと思っている感じだ。
朔はカワイイ性格をしているが、少々他人のそんな繊細な
ところを気にせずに突き進もうとしているところが有って
どうにも難しい状況だ。

人工授精という偏見、LGBTという名の偏見。

人は分からないものには恐怖心を抱く。だから勉強して理解
を深める。大器がそんな考え方をもって妻の気持ちを理解
しようとする。当事者にならないとなかなかそういう偏見の
基になることを理解しようとする人が居ないっていうのも
難しいところだ。

話せば分かることなのにその繋がりがなかなか無い。
ここで住む4組の家庭でも理解するのに時間がかかっているし
子供を持つことに否定的な見解を見せているちひろと亮司
の間でもなんだか相手の気持ちを思っている”振り”をして
結局の所本音では分からない。

近い関係である程に言えないことがあるのも事実だろうけど
人間はもっとシンプルに生きて行きたいものだね。

最後に大器が春枝に説得するシーンもなかなか良さげに
作って有った。

■出演者

五十嵐 奈々 …… 深田恭子 (35歳、スキューバダイビングのインストラクター)
五十嵐 大器 …… 松山ケンイチ (32歳、中堅玩具メーカー)
川村 亮司 …… 平山浩行 (バツイチのスタイリスト)
杉崎 ちひろ …… 高橋メアリージュン (子供を持つ気のないネイリスト)
青木 朔 …… 北村匠海 (同性愛者)
広瀬 渉 …… 眞島秀和 (コーポラティブハウスで暮らす同性愛者)
小宮山 深雪 …… 真飛聖 (専業主婦)
小宮山 真一郎 …… 野間口徹 (深雪の夫)
小宮山優香 …… 安藤美優 (長女)
小宮山萌香 …… 古川凛 (次女)
矢野 朋也 …… 須賀健太 (玩具メーカー”Tamada”)
倉持 充 …… 寿大聡 (ダイビングスクール)
長谷部 留美 …… 橋本マナミ (渉が務める建築事務所の建築士)
片岡洋子 …… 伊藤かずえ (若葉レディースクリニック)
糸川 啓太 …… 前原滉 (焼き鳥”いがらし”、健作の弟子)
五十嵐 琴音 …… 伊藤沙莉 (焼き鳥”いがらし”)
五十嵐 健作 …… 春海四方 (焼き鳥”いがらし”)
五十嵐 聡子 …… 高畑淳子 (大器の母、焼き鳥”いがらし”)
亮太 …… 和田庵 (亮司の別れた妻との子)
妙子 …… 山本与志恵 (亮司の別れた妻の母)
成田 …… 三溝浩二 (三沢建築事務所の所長)

東野 春枝 …… 原日出子 (奈々の母、同窓会の為に伊豆から上京)
玩具メーカー”Tamada” …… 大西武志

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