3年B組金八先生 第2話 内申書

3年B組金八先生
(1979年・昭和54年、TBS、金曜20時)

脚本 小山内美江子
演出 竹之下寛次(1)、佐藤虔一(2)
プロデューサー 柳井満
主題歌 「贈る言葉」 海援隊
挿入歌 「てんびんばかり」 河島英五(1)
「チャンピオン」アリス(2)

第2話 内申書
(放送日:1979年11月2日)

■ストーリー

■3年B組
・昭和54年10月27日(土)

坂本先生は昨日のテストの返却をする。
沢村は受け取るなり丸めてしまうが、そんなことをして
はダメだとして正しい姿勢を示す。
坂本先生は言う。

「行きたい高校に行きたいと思う人はもうひと踏ん張り
しないとダメだ。」
「一つだけ試験で点を取るコツ・・漢字の書き取りくらい
は全員もっと正確に期することだ。国語テストでは漢字が
一番稼げる」

「この程度のテストで60点以下だと普通高校の志望は
難しい。」

その話を聞いて一番ショックを受けたのは58点の
田中康一だった。

■職員室

坂本先生が中に入ると服部先生から不躾に理解できない
事を言われる。

「あそこなら人の面倒は天下一品だ」

その後校長から補足の説明が有り、良い下宿先が見つか
ったとのこと。池内先生の母・池内シカが引き受けて
くれたとのこと。今までにも何人かの先生を受け入れて
くれた人だという。明日は日曜日なので引っ越し出来る
だろうとし、住所のメモを渡される。

その会話を一部始終聞いていた田中康一は、すぐに自宅
に電話する。

●田中運送

康一の実家は運送業者。
康一からの電話を受けた母・美代は、夫の一治に対して
明日引っ越しの為に手伝う様に語る。何と言っても
康一の担任の先生であると。

●職員室

左右田先生は坂本が引っ越しすることに対して、あそこ
は良い所で歩いて学校に通えるところだと言われ、
教頭によると池内先生の母は世話好きだという。

そんな坂本先生の元に何故か運送屋から電話が鳴る。
引っ越しの荷物がどの程度あるかということ。
電化製品はラジカセのみで冷蔵庫も食器も洗濯機もない。
普段はコインランドリーを利用している坂本。
机と布団と押し入れダンス、そして本が多いことを語る。

●田中運送

夜食時に康一は大きなトンカツを作ってもらい、一治には
ビール一本出される。美代はそんな夫に対して、金なんて
受け取らないよう告げる。一治は理解できなかったが、
康一は中学3年生であり、今の高校は入試試験以外に
内申書の書き方のウェイトも大きいこと。
成績だけではなく、性格や行動力などが加味されることを
説明する。

康一の元に安藤卓から電話が鳴る。
「明日バス停で待っている」とのこと。

■日曜日 / 昭和54年10月28日

軽トラの荷台に荷物を積み、そして坂本と康一も荷台
に乗り、ラジカセでアリスの曲を聞いていく。心地よい
風に坂本先生もご機嫌だった。

・池内商店

トラックは引っ越し先である池内商店で止まる。
池内先生と共に出て来たのはなんとマドンナ先生の田沢
だった。父方の従妹だという池内。
そして店主の池内シカが出て来ると、坂本は先日の
タバコを購入した際に誤解され注意されたことがある
ことを話す。シカも娘から坂本先生のことを聞いていた
ので色々と納得する。

引っ越しの荷物をみんなで二階に運ぶ。
なんと隣は田沢先生の部屋。
仕事が終わると坂本先生は金を払おうとする。
しかし一治はそれを受け取らず、金を払う・受け取らない
の口論となる。坂本は商取引は双方の合意が有ってこそ
成立するものだとして、一日を無駄にしているのに
ただで済ます訳には行かないという。
相場は3万円。1万5千円を親に渡すと、残りの1万5千円は
康一に渡すという。しかし中学生がそんな金を持っていて
もろくなことに使わないので父親に預けるとのこと。

・人気のない古い民家

康一は8名の同級生に囲まれ責められる。
そこではあることない事言われてしまう。
何故そうなったのかを説明しろという。
特に安藤卓とは約束し、それをすっぽかした事の責任。
彼らは目撃情報から田中運送が坂本先生の引っ越しを
手伝い点数稼ぎしていると思っていた。そしてそれが
内申書に繋がる。

「3年生で内申書を気にしない奴なんて一人も居ない
んだ」

沢村は語る。

■感想

今回は坂本先生の引っ越しに伴い、生徒たちの間で変な
形で駆け引き・綱引きが行われて不協和音を生じて
しまうというもの。
実家で運送業者を営む生徒の一家が、おべんちゃらを
使って担任に取り入って「内申書」の点数稼ぎをしたので
はないかという疑惑が生する。

私の中学生の頃は内申書と言えば、部活動に入って
いるか否かで評価は大きく変わると何処から
ともなく噂を耳にした事が有り、放課後にほぼ全員が
部活動に所属していなければならないみたいな風潮が
有った。
今ではそれは無くなったと聞くので、全員に部活動を
行わせるという教育方針は有ったのだろう。

個人的には高校受験の時にはそれ程神経質になったこと
も無いし、教室がその影響でピリピリムードになるって
こと自体も無かったが、気にしていた人は気にしていた
のかな。

生徒は教師に自分のことを特別視してもらいたく、
そして教師はクラスの全体の事を見渡していかねば
ならないという所でぶつかり合いが生じている。

●先生のお引越し

個人的にはお引越しと言うと斉藤由貴さんの
「お引越し・忘れもの」を思い出す。(「めぞん一刻」
で使われたので限定の全曲集を持っている。)

今回は坂本先生が1時間以上かけて通勤してきた狛江
から足立区にある桜中学の近くにある”池内商店”に
引っ越しする事になる。

足立区と聞いてイメージするのは荒川沿い、川口、三郷
松戸に隣接するところ。舎人ライナー、西新井大師だけ
ど、私が学生の頃、埼玉県に住んでいたが、部活の大会
に出れば大抵は「足立郡の北部地区・南部地区大会」と
書かれていたので、昔の埼玉の一部も足立区に属していた
時期が有ったのでしょう。

一話の時に坂本先生を叱ったおばちゃんが居る雑貨店
の”池内商店”。
如何にもセットって感じの街並みなんだけど、なんと
そこには田沢先生が居るってことで、坂本先生も元気
100倍。

家には一郎くんという子が居る。

●生徒たち

今回の騒動では2件の衝撃的なことが有った。

1つは教師が容認していた形とはいえ生徒が教師を
殴るシーンが有る。

また裏切りものには制裁を・・という形で一人の生徒
をリンチする光景が有り、金八先生でも有名になった
山田麗子のセリフを耳にすることになる。

「顔はヤバイよ、ボディをやんな、ボティを・・。
目立つ所は傷つけるな」

という後世に引き継がれているワンシーンがこのエピソ
ードの中にある。

問題となったのは安藤卓と約束した田中康一が、その約束
を蹴って先生の点数稼ぎをしたこと。
約束した後に仕事の話が入ったのであれば許せる部分は
あるけれど、田中康一は確かにズルい行動を取っている。

ただ集団でのリンチは卑怯だった。
康一本人も卓に殴られるならば理解できるが他の人物に
殴られることに納得していない。

特に驚きなのは、沢村正治の言動だ。
この人は「内申書」なんて屁とも思っていないのだろう
に、こういう所では正論を語るようにして、

「内申書を気にしていない奴なんて一人も居ない」

と語ってみたり、あれだけ殴った生徒が学校を二日も
休んでいるのに誰一人心配せず、沢村正治に至っては

「俺は殴っていない」

として高みの見物である。

●解決したのかしないのか・・どっちなんだいっ

今回のエピソードは結局解決したかどうかは謎だった。

坂本先生は康一に対して「災難だった」とか
「仕方がない、三年生なので神経質になっている」
している。

ただ正々堂々と小細工せずに挑むことを説いていた。
また昔のドラマは一緒に連れションすることで仲の良い
証みたいな扱いになることがある。

■メモ

・漢字

坂本先生は国語の教師なので以下のことを語る。

毎日ひとつずつ覚えるとして小学校から数えて1日1時
1年365日、正月の5日休んだとしても小学6年生まで
に覚える漢字は2160。中学2年までは2880の漢字を覚え
られる。しかし教育漢字は996、当用漢字は854。
合わせて1850個。しかし覚える漢字はそんなには無く
お釣りが来ている。

・大森巡査とのやりとり

今回の坂本は二度遭遇する。

一度目は坂本先生が生徒を探す為に伊東先生に借りた
自転車で探して回るところ、凄い勢いで坂本先生に
声をかけると共に自転車でぶつかってきた。

「警察が無謀な運転をしているぞ!」

二度目は取り合えず康一と問題解決した後、荒川河川敷
で立ちションをしているところに警察官が現れた。

「水質の調査をしているんです!」

・ボクシング

康一はタバコを購入したり、ボクシングのトレーニング
をしている人を見かけてついていき、ジムで少しだけ
胸を借りる。トレーニングコーチをしていたのは
なんと輪島功一さんであった。

・坂本先生のダジャレ

生徒の一人・阿部トシエは布施明好き。
それを知って今度の新曲はアントニオ猪木に捧げた
ものだとして「君は馬場より美しい」と語る。

■出演者

坂本金八 …… 武田鉄矢 (3-B担任、国語科担当)
天路里美 …… 倍賞美津子 (養護教諭)
田沢悦子 …… 名取裕子 (美術科)
国井美代子 …… 茅島成美 (3-D担任、理科)
野村孝一郎 …… 早崎文司 (教頭)
乾友彦 …… 森田順平 (数学科)
伊東 …… 福田勝洋 (体育担当)
遠藤伊知子 …… 宇田川智子 (体育担当)
服部肇 …… 上條恒彦 (3-A担任、社会科、学年主任)
池内友子 …… 吉行和子 (家庭科)
池内シカ …… 都家かつ江 (雑貨店 “池内商店”)
大森巡 …… 鈴木正幸 (千住東警察署北千住派出所・津軽弁)
左右田 …… 財津一郎 (3-C担任、英語科)
君塚美弥子 …… 赤木春恵 (校長)

吉村孝 …… 小山渚 (生徒、1話で家出)
岡村一男 …… 高橋幸喜 (生徒、メガネ)
平山英吉 …… 茂木昌則 (生徒、
鈴木良夫 …… 羽沢匠 (生徒、
沢村正治 …… 田原俊彦 (生徒、とんがっている
安藤卓 …… 岩谷健司 (康一の友人)
中尾友行 …… 米村知晃
鈴木良夫 …… 羽沢匠
九十九弥市 …… 大堀英樹 (生徒、
横山敏子 …… 深野いずみ (生徒、
神保文子 …… 山口仁子 (生徒、
瀬戸克江 …… 長谷川純代 (生徒、
阿部トシエ …… 土屋かおり

田中一治 …… 小島三児 (“田中運送”主人、田中康一の父)
田中美代 …… 石井富子 (一治の妻、康一の母、おしゃべり)
池内一郎 …… 木村雄 (子供)
パン屋の女 …… 阿部光子

*技斗 …… 国井正廣
*トレーナー …… 輪島功一

● 3年B組生徒

鶴見辰吾(宮沢保)、杉田かおる(浅井雪乃)
志茂由佳(福田茂子)、野村義男(梶浦裕二)
荒井恵美子(園田エミ子)、土屋到(志岐誠)
三原じゅん子(山田麗子)、一番ヶ瀬容子(屋島みゆき)
岩谷健司(安藤卓)、小室和代(江崎花代)
新井つねひろ(田中康一)、金久保美幸(大野正枝)
館川喜年(高倉勇)、石川よし子(笠原ユカリ)
近藤真彦(星野清)、芹沢安比沙(梅原明)
藤島ジュリー景子(越智はるみ)、田島理司(池野国広)
大綱めぐみ(畑中マミ)、土屋かおり(阿部トシエ)

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