トレース ~科捜研の男~ 第2話 15分拡大SP!血染めの折り鶴の秘密DNAに隠された謎

トレース ~科捜研の男~
(2019年1月期・フジ・月曜21時枠)

原作 – 古賀慶 『トレース 科捜研法医研究員の追想』
プロデュース – 草ヶ谷大輔、熊谷理恵
脚本 – 相沢友子
主題歌 – 関ジャニ∞「crystal」
演出 – 松山博昭、相沢秀幸、三橋利行

https://www.fujitv.co.jp/trace_drama/

第2話 15分拡大SP!血染めの折り鶴の秘密DNAに隠された謎

【ストーリー】

東凛大学病院の真田和寿の教授就任祝賀パーティー。
娘の有里は父が居ないことに気がつくと会場内を探す。
控え室に行くと突然すれ違うスタッフの男が駆け足で逃げて
いく。有里は彼が逃げてきた先に血痕が点々としていた
為にその先に向かうと窓が開いていてバルコニーにも血が
垂れていた。しかし人が居なかった為に有里は思い切って
下を見るとなんと父親は転落して亡くなって悲鳴を上げる。

・科捜研ラボ
とても忙しく沢口には次々と検査結果の資料が求められる。
葛飾の強姦事件の鑑定資料は?と相楽、水沢はデータが
プルアップしているという。市原は西新宿の強盗事件の
鑑定資料の定量結果を求める。鑑識からやってきた沖田から
は更にこれを鑑定してくれとし海塚科長が沢口さんを指名
したのだという。強制わいせつ事件の件。

沢口は何一つ仕事を出来ず落ち込む中、残業している彼女
に海塚は今日は帰るよう告げる。

翌日、虎丸が一昨日発生した東凛大学病院の教授・真田和寿
の事件の件で調査を依頼してくる。被害者の娘・有里が
パーティー途中に被害者がバルコニーから転落死しているの
を発見。逃走するウェーターの男を目撃していること。
被疑者は自宅に帰る所を拘束される。富永渉(32歳)。
パーティー会場のスタッフではなく制服を盗んで忍び込んで
いた。左手には包帯が確認され、パーティー会場から逃げて
電車に乗る時の防犯カメラにその包帯が見え、刃物による
真新しい傷だった。被害者は転落以外に首に刃物を突きつけ
られたような小さな傷を見られた。被疑者の逃走経路に血痕、
バルコニーの手すりから被害者のクツ痕が見つけられていた。
犯人にナイフを突きつけられて抵抗して逆に怪我を負わされて
その隙にバルコニーを越えて逃げようとしたが突き落とされた
のではないかという。とにかくDNAが一致すれば判明するとし
現場の血と被害者の着衣の血痕を調べてくれと言う。
しかし結果が出ると富永のDNA型は一致せずどちらの血液も
被疑者とは別人のものだという。

■感想

うーんまぁ細かい突っ込み処は多数有るな。
DNA検査があっさりし過ぎているが、簡易検査ならばともかく
それ相応の時間は要するのではないかと。
また主人公を使うためには仕方が無いのだけど、彼ら科捜研
がまるで捜査官のような役割を担ってしまっている。
犯人が分かり、娘を襲うと分かった時に何故刑事を派遣せず
科捜研の二人を病院へと向かわせるのかまるで意味不明だ。

ただ不思議な巡り合わせのシナリオで作り様によっては
面白い流れが有ったと思う。キメラなんて難しい用語(時々
使われてネットをしている人ならば珍しくない?)も飛び
出したけれど命の輪が不思議な形でドラマを構成して
おり、骨髄移植で助かった被疑者と、心臓移植で助かった
被疑者の娘ということで、最後に踏みとどまらせたのは
骨まで愛する亡き恋人の面影とも言うべき心臓の波打つ音
が二人目の犠牲者を出さずに済んだことだった。

一羽の鶴が上手く色んなことを運んでくれた物語でしたね。

不満なのはやはりあの人殺しの父親は自殺すべきて、宮永
に復讐という名の罪を背負わせないで欲しかった。
最終的にはそんな感じで和解して前に進むっていうのが
一番だったのに結局は宮永だけが悪者となってしまう。

事実を知ることの意味について、最後に二人の間で葛藤と
して浮上した。こういう科捜研とか鑑識、検死官などが
よく使う言葉だけど、自分達が死者の声を代弁する為にも
真実を明かすことは大切だ。

このドラマの真野礼二と沢口ノンナは、まるで「コード
ブルー」のキャラクターを踏襲している所があるんだよな。
錦戸亮くんは第二の山Pのような役割を担い、言葉数の少ない
過去を背負う男を演じている。

少々滑稽な役割として捜査一課の面々が居る。
検死官の物語というと「ボディ・オブ・プルーフ」を思い
浮かべるのだけど、このドラマでは捜査官と必ず一緒に
行動を起こしていた。科捜研のキャラクターがやはり二人を
除いてその他大勢となってしまっているのは残念。
個性をいち早く出せる人は誰なのか。

■出演者

真野礼二 …… 錦戸亮 (科学捜査研究所・法医研究員)
沢口ノンナ …… 新木優子 (科学捜査研究所・法医研究員)
相楽一臣 …… 山崎樹範 (科学捜査研究所・法医研究員)
水沢英里 …… 岡崎紗絵 (科学捜査研究所・法医研究員)
市原浩 …… 遠山俊也 (科学捜査研究所・法医研究員)
猪瀬祐人 …… 矢本悠馬 (警視庁捜査一課刑事)
沖田徹 …… 加藤虎ノ介 (警視庁鑑識課)
沢口カンナ …… 山谷花純 (科学捜査研究所)
壇浩輝 …… 千原ジュニア (警視庁刑事部長)
江波清志 …… 篠井英介 (警視庁捜査一課・課長)
海塚律子 …… 小雪 (科学捜査研究所・法医科長)
虎丸良平 …… 船越英一郎 (警視庁捜査一課刑事)

被害者 …… 飯田基祐、倉悠貴、夏子、加茂美穂子
幼少期の真野礼二 …… 大山蓮斗

真田和寿 …… 名高達男 (67歳、東凛大学病院教授)
真田有里 …… 関めぐみ (東凛大学病院の外科医)
宮永渉 …… 篠原篤 (32歳、被疑者)
三井敦子 …… 阿南敦子 (47歳、トロント中央大学病院医師)
岸田哲也 …… 樋渡真司 (58歳、骨髄移植)
中原沙知絵 …… 小篠恵奈 (宮永の恋人)

鈴木壮麻、花王おさむ
小橋秀行、武市真嘉、野口雄介、大山蓮斗
山中章子(アナ)、嶺岸煌桜、はざま了、新海ひろ子
白石直也、山本啓之

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