リバース
(2017年4月期・TBS・金曜22時枠)
原作 – 湊かなえ『リバース』
脚本 – 奥寺佐渡子、清水友佳子
音楽 – 横山克
主題歌 – シェネル「Destiny」
編成 – 橋本孝、辻有一
演出 – 塚原あゆ子、山本剛義、村尾嘉昭
プロデューサー – 新井順子
http://www.tbs.co.jp/reverse_tbs/
第2話 罪の告白…十年前に起こった雪山の悲劇
【ストーリー】
人間の質は友達の数で決まる。誰に言われた訳でもないのにそう
思っていた。深瀬は大学4年生の時に同じゼミ生だった浅見、
村井、谷原に誘われて、深瀬は唯一の友人だった広沢と共に
スノボ旅行にいく。村井の別荘がスキー場の隣に有るのだと
いう浅見。谷原からも今まで山本ゼミ仲間とは言ってもバイトや
就活で顔を合わせることもなかったからと誘われた。
2017年。
深瀬はアパートのドアには「人殺し」と書かれた紙が貼られ、
そして小笠原という人物からは10年前の話をしましょうと言われ
る。コーヒー店でよく出会うパン屋勤務の美穂子とは店主の
恭子の計らいも有って仲良くなりそしてデートを経て付き合うこと
になった。しかし美穂子からは今日店に届いたものがあるとして
深瀬に手渡す。そこには「深瀬は人殺し」というメモが入ってい
た。
2007年。
斑立高原には村井の車で雪道の運転慣れしている浅見が運転して
いくことになる。村井は事故処理の為に遅れてくるので、
別荘の鍵は管理事務局から取ってこいとのこと。
昼食後に別荘に向けて走らせると、雪は更に強くなり車道は雪
が積もる。そしてついにはタイヤが雪道に取られて走れなくなる。
どうせ村井の別荘の敷地内だしここに車は置いていこうという
ことになり、鍵を受け取って別荘にいく。
なんか雪山で山荘と言えば殺人事件じゃないかと何気なく語り
あう中、冷蔵庫には村井の母が用意してくれたと思われる焼き肉
の準備がして有った。そしてビールも有る。
しかし深瀬は体質的に飲めないんだというと、広沢も気を使って
深瀬に同調する。それを聴いた谷原は広沢に対して絡み始める。
広沢は別行動が多すぎるとしマイペースというよりも自己中だと。
谷原はずっと意中の相手だった明日香が広沢と仲良くしていた
という話を聞いて以降嫉妬心から彼を意識していた。広沢は
飲むから・・と告げ、俺は体質の問題というよりも飲むとビール
一杯で眠くなるだけだという。
焼き肉を腹一杯食べてビールで乾杯する。
食事後に村井から電話で、現在西斑丘高原駅に妹といるので
早く迎えに来てくれという。しかしこの雪だとして無理だという。
タクシーを拾えというがこの雪では無理だと。浅見に迎えに
いってくれというが、既にビールを飲んでいるし、教師になりたい
のにこんな所で将来を棒に触れないとして絶対に運転はしないと
いう。広沢に行ってくれないかという。内定をもらっていない
のは広沢だけだろうと。深瀬は広沢だって酒を飲んでいることを
告げるが、どうしても頼まれて広沢は了承する。深瀬はせめて
出来ることとして甘くしたコーヒーを淹れて彼に手渡すが・・
時間がかなり経過しても広沢が役に迎えに来る事がないとして
みんなで探しに行く事になる。しかし深瀬は連絡番として別荘に
残ってくれと言われていた。
■感想
先週はちょっと週末色々と有ったので金曜と土曜のドラマが
書けずに抜け落ちてしまっているところが有るのだけど、少しずつ
書いているところなので、このドラマの一話も書けたら後に書き
ます。因みにドラマ自体は一話も見ました。
10年が経過した今になって何故このような復讐が始まったのか。
遺体が見つかったとされるのは失踪半年後(2007年8月19日)の
ことだとして、当時の生徒たちは土下座して両親と話をしていた
よね。
今回は10年前の事件当時のことを深瀬の記憶を元に描かれたの
かな。
人間の記憶は自分の都合良くねじ曲げられるところが有って
不都合なところは消し去ってしまう部分が有る為に、見た目
通りのことが起きているとは限らないし、何よりも深瀬は
周りからは孤立していて、ゼミ生の他3人のことは何一つとして
知らない。ただゼミが一緒だったというだけ。
深瀬は誠実なので記憶を自分に合わせて都合よく語っているとは
思わないけど、上述した空白の事実が意外とドラマでは抜け落ちて
いる。
そもそも深瀬はどれだけ親友だとされていた広沢のことを知って
いたのかどうかも疑問だしね。
今のところ都合の悪い事実として浮上しているのは飲酒していた
事実が有ること。どの程度の飲酒量かは分からないが、アルコー
ルに加えて雪道での運転は素人には流石に難しいと思われる。
その事実を他のメンバーと共に話さずに居るところはある意味では
神がかっているのではないか。
相変わらず怖い顔して近づいてくる武田鉄矢さん。
この人の同様の役は迫力が有って同様の役柄をやらせたら
本当に右に出るものが居ないのではないか。
武田さんは何処からこういう役柄を得意にしたのか分からない
けど、少なくとも2006年のドラマの「白夜行」時代から、
捜査に執念を燃やし、会話して相手の心を見透かし、微笑んで
みても目の奥では笑っていないような本当の殺人課刑事みたいな
感じで責めてくるところは流石だ。
そんな小笠原が語っていたこと。
あの「事件によって得をした人物」というのが見えてこない。
それと彼が同時に語っていた事として、「事件性が有る」として
いる中には、何を証拠として断定したものなのかが謎だ。
確かに明日香と広沢が仲良く話していて谷原にとっては面白く
ない事実で有っても少なくとも殺す程ではないだろう。
ただ当時の事件捜査を打ち切りにさせたという時点では今の所
政治家とか警視庁の上層部に力のあるものが意図していることは
ハッキリとしているので村井隆明ってことになるのかな。
また今回は同じく飲酒に関係して高校ではサッカー部の県大会
の出場の件でゴタゴタが起きている。あの事件以降責任感の
強い浅見は一滴も酒を飲んでいないとしているので余程責任を
感じているのだろうけど、自分の経験を元に生徒達が誤魔化そう
としている言葉が自分に降りかかってくるところはなかなか
上手く出来ている。
個人的に広沢って一人就職も決まっていなかったし、他殺に
見せかけた自殺じゃないかなとか思っていたのだけど、事件性が
有る証拠というのを取りあえず見守りたいところだ。
それにしてもちょっと趣里さんのセリフ廻しが大根過ぎる。
これまでにもドラマに出ていたけどあんまり自分が見たドラマ
にセリフはなかったのだけど、今回のやりとりを聴いて見て
なんだかちょっとヘタかなと。
■出演者
深瀬和久 …… 藤原竜也 (32歳ニシダ事務機)
越智美穂子 …… 戸田恵梨香 (30歳、パン屋)
浅見康介 …… 玉森裕太 (32歳、楢崎高校教師)
広沢由樹 …… 小池徹平 (享年22歳、明教大で深瀬の親友)
村井隆明 …… 三浦貴大 (32歳、県議会議員の父の秘書)
谷原明日香 / 村井明日香 …… 門脇麦 (27歳、隆明の妹。康生の妻)
谷原康生 …… 市原隼人 (33歳、明日香の夫)
乾恭子 …… YOU (48歳、クローバーコーヒーのマスターの妻)
広沢忠司 …… 志賀廣太郎 (65歳、広沢父、愛媛でみかん農家)
広沢昌子 …… 片平なぎさ (57歳、広沢母)
小笠原俊雄 …… 武田鉄矢 (65歳、ジャーナリスト。元長野県警)
森下泉 …… 藤本泉 (23歳、浅見の同僚。国語教師)
藤崎莉子 …… 山口まゆ (17歳、浅見の生徒)
相良了平 …… 鈴木仁 (17歳、浅見の生徒、サッカー部リーダー)
村井明正 …… 村井國夫 (70歳、隆明・明日香の父。県議会議員)
甲野伸之 …… 山崎銀之丞 (52歳、村井の秘書)
村井香織 …… 趣里 (26歳、隆明の妻)
沼淵ことは …… 篠原ゆき子 (42歳、隆明と不倫関係)
谷原七海 …… 古田結凪 (3歳、康生・明日香の娘)
乾圭介 …… バッファロー吾郎A (48歳、クローバーコーヒーのマスター)
相良 …… 堀部圭亮 (了平の父親)
下村 …… 六角慎二 (九条物産物流センター豊洲支部、谷原の上司)
田島 …… (高校の用務員)
吉住 …… (高校の教師)
麻衣 …… (生徒)
楓 …… (生徒)
畠山 …… (教師)
種田 …… 桜井聖 (教師)
角貝 …… (深瀬の隣人)
二階堂 …… 谷田部俊 (下山街交番・巡査)
朝比奈 …… (総務大臣、香織の父)
石毛 …… (九条物産物流センター本店、谷原の上司)
宮内 …… (九条物産物流センター本店、谷原の上司)
牧村泉三郎、坂本充広、加門良、長部努、高桑満
牧田哲也、永岡卓也、土佐兄弟、小川知子(アナ)、加藤大智
三本木拓海
大朏岳優、栄信、榎本実優、長尾真実、株元英彰
安藤勇雅、常間地裕、原健太、大城凱哉、小関千佳人、小室涼我
斉藤陽葵、齋藤隼之介、佐野雄佑、團悠哉、長嵜勇人