リバース 第7話 誰にでも優しい人は結局人の事を傷つける

リバース
(2017年4月期・TBS・金曜22時枠)

原作 – 湊かなえ『リバース』
脚本 – 奥寺佐渡子、清水友佳子
音楽 – 横山克
主題歌 – シェネル「Destiny」
編成 – 橋本孝、辻有一
演出 – 塚原あゆ子、山本剛義、村尾嘉昭
プロデューサー – 新井順子

http://www.tbs.co.jp/reverse_tbs/

第7話 ラスト7分衝撃の展開!告発犯の正体が明らかに…!

【ストーリー】

広沢の実家へ行った深瀬と浅見。浅見は生徒の莉子が居なくな
ったという連絡を受けて先に愛媛から戻る。一方残った深瀬
は親友だったという古川大志を見つけて話す。告発文は君が
書いたのかと問う。

翌日も港で仕事をしている古川の元にいく。
松永くんに聞いたとし広沢の幼なじみなんだろうと。少しで
良いので話がしたいという。古川くんが俺たちを許せないのも
当然で、大切な友達を奪ったのだから・・ごめんさないと
深瀬。俺たち4人に告発文を送ったのは古川くんなのかと
問うと、この辺の人はみんな君たちを人殺しだと思っていると
いう。送ったのは広沢と親しい人でいつも一緒だった人だろう
と語る。しかし嫌みなのかとして送ったのはカワベさんだろと。
カワベは高校の2年後輩で広沢の三回忌にも来てあんたらのこと
を睨んでいたという。結婚まで考えていた相手を殺されたのだと。
東京に居たころ何度も広沢を含めて三人で会ったという。広沢
はカワベとデートする時いつも俺を誘ってくれていたが、今思え
ば、一人ぼっちの俺に同情してただけ。3人で出かけるように
なって分かったという。俺は広沢の親友でなければあいつに合う
人間じゃないという。彼は東京でも堂々としていてみんなに好か
れて俺とは別世界の人間だったという。気がついたらソバに居る
のが耐えられなかったという。俺は広沢に酷い事を言ったんだと。
俺はもうお前と居るとシンドイ。もう連絡しないでくれと言った
のだという。

「親友で一番の理解者だと思っていたが色んな人の心にそれぞれ
の広沢が居る。俺は広沢の何を知っていたのか・・」

種田先生に呼び出された浅見。まだ莉子とは連絡が取れていない
のかと問うと両親によると一人になりたいので暫く帰らないと
言ったそうだという。森下によるとサッカー部の飲酒で浅見が居
なくなってから少し不安定になってたと。

帰る日に深瀬は広沢の父・忠司と母・昌子に会っていく。
忠司はこんな所まで来てくれたことにとても感謝していた。
松永と古川という広沢の友人に会えたという。カワちゃんは東京
の八王子の救急病院で看護師をやっているみたいだという情報を
聞く。昌子からは帰りに食べる押し寿司と大量の土産ものを
もらう。昌子にはここに来た本当の目的を話すと10年前に何が
有ったのか何か分かればすぐに連絡することを約束する。

■感想

話を聞いただけでは、その人の主観が入っているので分からない
ことも実際に会って話を聞くと、思っていた事実とは違うという
ところにたどり着くという話でした。

一番疑っていた広沢の母も実際に会ってみると優しいこと。
勿論裏の顔は否定出来ない。
この人も愛媛にいながらも色々と東京、長野をもの凄い勢いで
瞬間移動を繰り返している。

このドラマで良い人だと思っていた人はみんな今回負のオーラ
を持っていることが判明した。
親友だと思っていた古川、彼女だと思っていたカワちゃんこと
川本友里。広沢はみんなから愛されているかと思っていたけど
実際には良い人で優しい人だからと言っても好かれるとは限ら
ない。

このドラマが始まってから、冒頭ではナレーション気味に
「ボクと広沢」というタイトルで広沢に対する人間性を語る
それぞれのキャラクターの視点がが有ったよね。
万人から愛されようとしていたのかは分からないけど、できすぎ
た優しさが人を傷つけるという人間とは複雑なものが有りそうで、
人は完璧な人間を見るとその相手との差に劣等感を感じて
落ち込んでしまうものなんだな。

カワちゃんという紛らわしい名前が実に憎らしい形でフェイク
となった。

小笠原自身にも何か有りそうで、人生と転機になったのは
この事件だとは思うけど、本人が語る様に「変わったのは事件の
せいではない。自分で選んだ生き方だ」
という。

また莉子にしてもサッカー部のビールで景気づけする伝統を
知りつつも自分で語る勇気が無かった為に意図的に誘導した
結果、関係のない深瀬を巻き込んだし、浅見は停職となった
のも、「変わったのは事件のせいではない。自分で選んだ生き方
だ」

色々とその後の人間関係も上手く行っていない人が多いね。
10年前の事件が起因しているものなのかは分からないが、
どうも人生はそう甘くないようで、こういうのを乗り越えれば
強くなりそうだけどね。

美穂子は今頃なら本来結婚していると思ったのかな。
深瀬が過去クローバーコーヒーに広沢を連れて来たことって
有ったっけ?

美穂子が深瀬にまた感情移入し始めたところで今度は美穂子に
不審さを感じることになってしまった。

現場に落ちていた「テントウムシ」のキーホルダー。
テントウムシというと、やはり太陽を意味していると思うし
誰かのことをそんな象徴のようにして見ていたのではないかな。
30という文字は30歳で結婚しようという約束でも有ったのかな。
今ちょうど美穂子ちゃんは30歳だからね。

■出演者

深瀬和久 …… 藤原竜也 (32歳ニシダ事務機)
越智美穂子 / 河辺美穂子 …… 戸田恵梨香 (30歳、パン屋)
浅見康介 …… 玉森裕太 (32歳、楢崎高校教師)
広沢由樹 …… 小池徹平 (享年22歳、明教大で深瀬の親友)
村井隆明 …… 三浦貴大 (32歳、県議会議員の父の秘書)
谷原明日香 / 村井明日香 …… 門脇麦 (27歳、隆明の妹。康生の妻)
谷原康生 …… 市原隼人 (33歳、明日香の夫)
乾恭子 …… YOU (48歳、クローバーコーヒーのマスターの妻)
広沢忠司 …… 志賀廣太郎 (65歳、広沢父、愛媛でみかん農家)
広沢昌子 …… 片平なぎさ (57歳、広沢母)
小笠原俊雄 …… 武田鉄矢 (65歳、ジャーナリスト。元長野県警)
森下泉 …… 藤本泉 (23歳、浅見の同僚。国語教師)
藤崎莉子 …… 山口まゆ (17歳、浅見の生徒)
相良了平 …… 鈴木仁 (17歳、浅見の生徒、サッカー部リーダー)
相良成行 …… 堀部圭亮 (相良不動産、了平の父)
村井明正 …… 村井國夫 (70歳、隆明・明日香の父。県議会議員)
甲野伸之 …… 山崎銀之丞 (52歳、村井の秘書)
村井香織 …… 趣里 (26歳、隆明の妻)
谷原七海 …… 古田結凪 (3歳、康生・明日香の娘)
乾圭介 …… バッファロー吾郎A (48歳、クローバーコーヒーのマスター)

川本友里 …… 夏菜 (八王子記念病院・看護師)
古川大志 …… 尾上寛之 (由樹の実家の同級生・親友・”魔太郎”)
倉島 …… 渡辺憲吉 (長野北署・課長)
松永 …… 山崎裕太 (由樹の実家(愛媛)の同級生、親友)
種田 …… 村井聖 (教師)
浩子 …… いしのようこ (美穂子の母、大阪の実家で入院中)
池谷 …… 内田章文 (谷原の野球仲間)
下村 …… 六角慎二 (九条物産物流センター豊洲支部、谷原の上司)
ウェイトレス(古川の東京時代) …… 武イリヤ

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