貴族探偵 第2話 月に変わってお仕置きされるものたち by Медведева

貴族探偵
(2017年4月期・フジTV・月曜21時枠)
原作 – 麻耶雄嵩 『貴族探偵』『貴族探偵対女探偵』
脚本 – 黒岩勉
主題歌 – 嵐「I’ll be there」
演出 – 中江功、金井紘、相沢秀幸
プロデュース – 羽鳥健一、西坂瑞城

http://www.fujitv.co.jp/kizoku/index.html

第2話 第1発見者は御前!メイドと女探偵が推理対決で謎を解く!

【ストーリー】

愛香は日岡美咲に連れられて山梨にある有名作家・厄神春柾
の元に行く。道中の車の中で愛香は自分も行けることに喜ぶと
厄神先生は名探偵の喜多見切子のファンでその後継者の愛香と
も会いたがっているという。切子さんのことをミス・エレガント
と言っていたこと。雑誌の編集をしていた時に私も一度切子
さんに有ったとして美咲はその時の写真を見せる。愛香はその
時のことを覚えているとし、この時に切子が着ていた服は
まだ事務所にあるという。イタリア人の彼氏に買ってもらった
としていること。
そんな中突然前方に落石がある。
愛香は対向車が来ると大変なことになるので発煙筒を持って
置いてくるという。警察に連絡するも30分はかかるとのこと。

そんな中、美咲の前には貴族たちがいた。
以前の事件現場で二人は顔合わせしていることを美咲にも話す。
そんな中佐藤はこれは単純な落石できないとし、丸い形の跡が
あるという。上には別荘があるとのこと貴族は落とし主に文句
を言いに行こうと語る。

ここは厄神先生の仕事場の富士見荘だという。それを聴いた
田中は厄神先生の作品チャールダーシュ刑事シリーズのファン
だという。”鹿殺しの宴の回”のマダム洋子と対峙するあの場面
は良かったと。
貴族は売れっ子作家の割りにはこじんまりとした邸宅ではない
かと語る。先生は富士山の見える場所を選んだのだとし、
迷信・俗説を異常に気にするのだという。正月に富士山を夢に
見た年に作品がブレイクしたのだという。

貴族はズカズカっと邸宅の中に入っていく。先生に叱られると
して止めるのも無視。先生は仕事場は見せないタイプだと。
貴族はこんなショーが待っているとは・・として死体の第一発
見者になったという。誰も滅多に足を踏み入れない仕事場の
ベッドの上で頭を殴られて死亡している厄神の姿が有った。
警察には山本が連絡するというが、貴族は美咲に安心するよう
告げる。ここにいる愛香が解決してくれるだろうとし、愛香に
対しても貴族は人気ミステリー作家が殺された事件を解決すれ
ば名を挙げるチャンスではないかという。

■感想

意外にも前回感じたつまらなさというのは無かったのも相葉君
の貴族に耐性が付いたからなのか。
本来やりたかったものもこんな感じだったのかも知れないけど
ね。

今回は再現VTRが面白かったかな。
その配役の練り方が笑えた。

ただまぁドラマの中の事件解明には色んな矛盾点も多く、そう
いうところを突っ込むべきドラマなのかな。

至るところで「瞬間移動」が見られて、「巨大な物体を動かす」
という謎めいたSF的トリックが存在していた。そもそもあの貴族の移動式の
テントみたいなのもそうなんだけけど。
これぞ”ドローン”ってヤツか。
それならロケーションには忍者のゆかりのある場所の方が良かった。

そもそも何故貴族がこの場所に来たのかさえよく分からない冒頭
での光景。
この手のドラマではどういう過程で捜査に関わっていくのかと
いうことの矛盾点を減らそうと努力しているのに対して、この
ドラマでは愛香が関わる理由はそれなりに有ったとしてもまず
貴族がいる理由がよく分からない。

武井さん演じる探偵はある意味誰もが考える普通の形での推理。
そしてそれを上回るような推理をしてくるのが貴族一派。

遺体を動かすという偽装がどれ程難しいものなのか。
鈍器で頭を殴ったのであれば必ず血痕や血しぶきがそこら変に
流れているハズで、拭き取ったとしてもその形跡は残ってしま
う。

何よりも今回もアリバイが比重多きものとして扱われた。
被害者の死亡推定時刻は朝の5時から7時だ。
何故その時間なのかという説明が無かった。
そして今回の犯人である令子と滝野は朝の5時から7時のアリバイ
が存在している。近所の人が見たとのこと。まぁ山の中でも
朝が早い人は居るのだろうが、ただ自宅が1km程度の場所にある
としていたことからも正直アリバイなど有ってないようなものの
様な気もする。
それよりもベッドごと動かしたとなればそれなりに力を要する
もので、人の遺体を動かすだけでも相当重たいのだ。
どうやって運んだのか。そしてそれだけ大きなものを動かした
のであれば、それなりに目撃されて然るべきなところが有るし、
ベッドを運ぶ際に引きずればそれなりに傷跡が有る。

そしてトドメは岩を動かしたというドローン。
まるでピタゴラスイッチの如くドローンで車止めを外して
車をぶつけさせて落石させたとされたが、岩の位置がまた
都合の良い場所に置かれていたな。
あの岩をネットで購入したとしたけどその岩自身も購入した際に
どうやってあの場所に運び入れたのかも分からない。
寧ろ自分にとってご利益のある岩をあんな裏口の有る場所に
飾るだろうか?

一方を塞げば一方が開く。その両方を二つの扉の謎にも引っかけ
て二つのアリバイを平行して描いて見せた。

最後は北枕だけ解き明かしたことで貴族はしたり顔。

「月に変わってお仕置きよ」と最後はポーズ付き。
エフゲニア・メドベージェワにインスパイヤーされたか。

しかし貴族は使用人をぞんざいに扱っているのに、愛香がそれに言及
するともの凄く怒る貴族。なんだかなぁって感じ。

■出演者

貴族探偵 …… 相葉雅紀 (探偵)
高徳愛香 …… 武井咲 (喜多見探偵事務所)
鼻形雷雨 …… 生瀬勝久 (神奈川県警)
玉村依子 …… 木南晴夏 (玉村グループの令嬢)
常見慎吾 …… 岡山天音 (神奈川県警)
冬樹和泉 …… 田中道子 (鑑識)
喜多見切子 …… 井川遥 (愛香の師匠?)
佐藤 …… 滝藤賢一 (運転手)
田中 …… 中山美穂 (メイド)
山本 …… 松重豊 (執事)
謎の女 …… 仲間由紀恵 (携帯のギド)

日岡美咲 …… 紺野まひる (36歳、ミナモ出版・編集者)
松尾早織 …… 豊田エリー (千代田ブックス・編集者)
滝野光敏 …… 丸山智己 (37歳、mk書房、編集者)
厄神令子 …… 横山めぐみ (45歳、春柾の妻)
厄神春柾 …… 大和田伸也 (62歳、ミステリー作家)
久下村勇気 …… 平山祐介 (山梨県警)
星川 …… 札内幸太 (山梨県警)

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