貴族探偵
(2017年4月期・フジTV・月曜21時枠)
原作 – 麻耶雄嵩 『貴族探偵』『貴族探偵対女探偵』
脚本 – 黒岩勉
主題歌 – 嵐「I’ll be there」
演出 – 中江功、金井紘、相沢秀幸
プロデュース – 羽鳥健一、西坂瑞城
http://www.fujitv.co.jp/kizoku/index.html
第8話 何と女探偵に殺人容疑!色恋沙汰殺人事件は貴族の罠なのか?
【ストーリー】
1年前に切子はこの世を去る。死の直前、貴族と遭遇し推理対決
で敗北。その場には鼻形の姿も有った。鈴木という人物がギリ。
切子は政宗是正のことを調べようとしたことが原因でこの世を
去った。
鼻形に対して愛香は大事な話がしたいとして呼び出す。この人の
ことは知っているでしょというと切子のことを女神様だという。
これは私の師匠で、事故で死んだのだという。一年前都倉電子
社長の事件で会っているでしょ?貴族と対決したすぐ後に死んだ
こと。白桜会の病院で死亡。桜川家の婿選びの際に見た紋様。
そして貴族もこの病院に関係しているのだという。師匠の死に
貴族が関係していること。一年前のことを覚えていないのかと
問うと鈴木という秘書がいた事を語る。この名前を知らないかと
して政宗是正の名前を見せるが鼻形は知らないという。師匠の為
にも調べてくれないかと。
そんな愛香に電話がなる。母校の東都大学からだった。
愛香は大学の理工学部・生物環境学科研究棟へと脚を運ぶ。
断水中の知らせが書かれていた。
韮山瞳(31)歳、准教授の元にいく。菌類研究者で髪型もまた
キノコっぽい。研究室には貴族が来ていた。二人が知り合い
なんてビックリだという。大場君のことを尋ねるが居なかった。
韮山は学部長に呼ばれたという。
修善寺と会話している貴族。私が話を聞いてもらっていたという
修善寺。貴族は菌と恋は似ていると語る。
何故あなたがここに来ているのかと尋ねると、韮山瞳さんに
光るキノコを見せてもらいに来たのだという。彼女とはパーティ
ーで知り合ったとのこと。愛香は大学時代韮山瞳とはミステリー
研究会の先輩だったこと。貴族のことを調べている事を告げると
私を調べるのは命がけだという。三流の探偵には解けないという。
田中も来ていて紅茶を入れてくれる。
田中に愛香はどうしてあんな人のメイドをしているのかを尋ねる。
信用されていること。愛香のことを聞かれるがこの大学では
有ったが私は文系なのでこっちの校舎には来たことがないのだ
という。師匠に出会ったから探偵になったと。
そんな中修善寺の悲鳴が聞こえる。
駆けつけると大場和典(25歳)・ゼミ幹が死亡していた。
現場を一見すると襲われた際に抵抗してコーヒーカップが落ちて
割れていることを語る。そこに韮山瞳もやってくる。
警察官の町村と小林が現場を取り仕切る。
研究室には原木、修善寺、田京、三島がいた。愛香の指紋も
取りたいという。死亡推定時刻は2時から3時。あなたがここに
居る間に殺されたのだという。
■感想
いや生瀬さんは引退しません!。キャンディーズが引退した
時のコンサート再現でした。
今回のシナリオも2話構成で行えば良かったのになと。
今回は愛香が容疑者として疑われた為に鼻形が推理を行うこと
になる。
生瀬勝久さんが「分かった!」っていうと「警部補 矢部謙三」
の矢部謙三にしか見えないけど、なんとなく「トリック」色も
見え隠れしているドラマなので、それも有りか。
犯行現場の偽装は難しいけど、偽装を偽装と見破るのはもっと
難しい。
それを一瞬にしてパパっと解明していく流れを見ると視聴者の
思考は果たしてついて行けるのかってくらいにトリックが
複雑で一癖も二癖も有る。それよりも元々知っていたのではない
かというくらいに完璧な推論しかしない。
死因は窒息死。鈍器で後頭部を殴られた跡もある。
おそらくはキノコを育てるはだ木で後頭部を殴られて、梱包用
のロープで首を絞められたであろうこと。
5色のティーカップが2個ずつ。
緑色は院生男子、レモン色は院生女子、水色は学部生男子、
ピンク色は学部生女子、黒色は来客用。瞳はお茶を持参するの
でカップは使わない。
人の心理が見え隠れしていて自分が犯人だと見られないように
するためにカップを巡る静かな攻防的やりとりはじっくりと
見ると楽しかったけど、さらっと描かれるとイマイチ分かりづ
らいかな。
また上座・下座の上下関係が研究室には存在していたり、
最終的には人間関係を突き詰めて、いかにももてなさそうな大場
くんが次々と女性に手をつけては後輩からは恨まれていた。
遊園地のカップでクルクルと回るアトラクションのように
座席を移動させて上座・下座を動かしたり、またカップを色々と
出したり変えたりして複雑さに拍車をかけた。
ラストで分かったのは政宗是正が公安の情報に引っかかった
こと。年齢・国籍・家族構成は謎。シンガポールを拠点に黒い
活動をしている人物。
如何にも貴族だって言いたそうな展開だけど、まぁそれを貫け
たら良いけど逆に面白みもないか。
■出演者
貴族探偵 …… 相葉雅紀 (探偵)
高徳愛香 …… 武井咲 (喜多見探偵事務所)
鼻形雷雨 …… 生瀬勝久 (神奈川県警)
玉村依子 …… 木南晴夏 (玉村グループの令嬢)
常見慎吾 …… 岡山天音 (神奈川県警)
冬樹和泉 …… 田中道子 (鑑識)
喜多見切子 …… 井川遥 (愛香の師匠?)
佐藤 …… 滝藤賢一 (運転手)
田中 …… 中山美穂 (メイド)
山本 …… 松重豊 (執事)
鈴木 …… 仲間由紀恵 (携帯のギド)
韮山瞳 …… 上原多香子 (32歳、東都大准教授・菌類研究)
大場和典 …… 松川尚瑠輝 (25歳、東都大・ゼミ幹)
原木一昭 …… 中島広稀 (24歳、東都大・修士課程2年)
修善寺潤子 …… 樋井明日香 (23歳、東都大・修士課程1年)
田京恵 …… 三浦透子 (21歳、東都大・学部生3年)
三島純夫 …… 堀家一希 (22歳、東都大・学部生4年)
町村 …… 大津尋葵 (警察官)
小林 …… 野中隆光 (警察官)
佐々木陽平、諏訪間龍之介