母になる 第6話 ストーカーは伝染する

母になる
(2017年4月期・日テレ・水曜22時枠)

第6話 この子を育てる！母になれなかった女の壮絶な告白

【ストーリー】

里恵は琴音が連れてきた麻子に孫がいるとして広というのだ
という。結衣と陽一はようやく広と打ち解ける。
麻子は里恵に対して私を雇って下さいという。
そして麻子は結衣たちの元に行き雇ってもらうことになった事
を告げると一体何を言っているのかという結衣。
琴音がやってくると、さとえから聞いた情報を告げる。
その人は人殺しだと。

木野も柏崎家に麻子がやってきたことを知りやってくる。
2年前に麻子は知人の男性をナイフで刺し殺人未遂で逮捕された
のだという。全治一ヶ月だが、事前にナイフを用意していたので
計画性と殺意を認められて実刑判決が出たという。2年間服役
していたこと。広はその頃には施設で預けられていたとし、
それから犯行に及んだのだという。誘いを断った男からつきまと
われてエスカレートし、広くんを守る決断の為に先手を打った
のだろうと。他に方法が有ったのではないかと言うと、今だから
言えることだがその時彼女は小さな世界に生きてたのだという。
あの子を守る為なら私なんてどうなっても良い。あの子の為なら
何だって出来ると言っていたこと。自分の子ではないのにどうして
なのかという結衣。
麻子は別に問われていた。私は母ですからという彼女。一緒に
暮らしていただけで母じゃないというと、母になるってどういう
ことなのかという。何でそこまで・・・どういう人なのか?
知っている限りのことを教えてと結衣たちは木野に告げる。

■感想

粘着性っていうのがこのドラマのテーマなのか。
ストーカー気質のものたちの連鎖がこのドラマの人間的
悪意を引き出し、相手に害を及ぼしている。

私には全く理解出来ないのだけど、柏崎家が麻子のことをよく
許す気になれたなと思うし、そして麻子もまた自分を両天秤に
した男性を許す事が出来たように思う。この時点で彼女の人生が
崩れ始めているので、ある程度感情をリセットさせる為にも
松田とか言う男に責任を取らせるべきだった。

麻子は刺す相手を間違っているんだよな。

視聴者的にもこんな女性を見て気持ちが分かる分かるって人
いるんでしょうかね。

麻子のその後の人生は自業自得だと思う。
2度も堕胎し、その後3度目の子供を子供のシャボン玉水で滑って
階段から落ちて流産してしまった。
子供が出来ているなら細心の注意が必要だし、人の命をこの女性
は安易な形で奪っていることに気がついていない。

この事が既に殺人ですよ。琴音が言った言葉は間違い無い。

広に対して麻子には3年間の空白が有り、結衣にはこの後
発見されるまで10年の間の空白が存在している。それを一つ屋根
の下で生活することで補完して補っていくのか。
それをして何になるのか?広の為だというのか。

広は結果的に麻子が見つけたことで助かってはいるけど、
そこで知らせていれば別に麻子でなくても十分に育てられたハズ。
寧ろ広にとっては本来歩むべき生活だって取り戻せたのだ。
他人の人生を勝手に左右させた発端は他に有ってもその後の悪意
なき犯罪への選択は麻子自身のエゴが生み出したものだ。

ここで雇うことで復讐するのか。
しかし広の前で悪意ある行動を取った方が母親としての資質を
奪われていくだろうし、凄くもどかしい展開が待っていそうだ。
麻子がストーカーに見つかったりして刺されるとか、
一緒になってマスコミに責められてボロボロの生活を共有して
いくことを乗り越えて最後はにっこり家族が増えたっぽい展開
になるのか?

結衣自身がまた出身からしてややこしい設定が有るので、人とは
違う考え方も有るんだろうけど・・。

■出演者

柏崎 結衣 …… 沢尻エリカ (34歳、北海道出身、陽一と離婚)
柏崎 陽一 …… 藤木直人 (43歳、人工知能研究)
木野 愁平 …… 中島裕翔 (25歳、児童福祉司)
柏崎 広 …… 道枝駿佑 (13歳、3歳の頃誘拐された)
緒野 琴音 …… 高橋メアリージュン (31歳、柏原オート従業員)
西原 繭 …… 藤澤遥 (13歳、広と同窓生)
田中 今偉 …… 望月歩 (16歳、児童養護施設で暮らす)
西原 太治 …… 浅野和之 (60歳、東欧大学・理工学部教授)
西原 莉沙子 …… 板谷由夏 (38歳、フリーのヘアメイク)
柏崎 里恵 …… 風吹ジュン (61歳、柏原オート・社長)
門倉麻子 …… 小池栄子 (37歳、誘拐された広を助け7年暮らす)

3歳の頃の西原繭 …… 宝辺花帆美
3歳の頃の柏原広 …… 吉武歓

松田一輝 …… 吉田悟郎 (麻子のかつての恋人)
門倉早苗 …… 高橋ひとみ (麻子の母、長野で病気)
那須川茂美 …… 筒井真理子 (弁護士、シングルで子育て)
太田 …… 三谷悦代 (三枝産婦人科)
重役 …… 須永慶 (麻子が秘書だった頃の会社の役員)

内田紳一郎、竹森千人、下垣真香
藤本かえで、武井秀哲、松沢有紗、今泉あまね、盛永晶月(子)
梅崎音羽(子)、田口零(子)