過保護のカホコ
(2017年7月期・日テレ・水曜22時枠)
脚本 – 遊川和彦
チーフプロデューサー – 西憲彦
プロデューサー – 大平太、田上リサ
演出 – 南雲聖一、日暮謙、伊藤彰記、明石広人
音楽 – 平井真美子
主題歌 – 星野源「Family Song」
http://www.ntv.co.jp/kahogo-kahoko/
第3話
【ストーリー】
加穂子は糸がチェリストとして怪我して音楽が出来なくなる
可能性になった為に見舞いに行くが、糸からは手厳しい言葉を
投げられ麦野が涙する加穂子。その加穂子を励ます麦野とキスし
ようとする加穂子の夢から目覚める。
加穂子は夢だと知ってビックリ。泉が起こしに来るが既に
起きていたので母は驚き、体調でも悪いのかと問う。
嫌な夢を見たというが、内容を聞かれて覚えていないと答える。
父親は娘の中で変わろうとしていることを実感していた。
昨日の夜に寝ていて覚えていないという加穂子。麦野くんが
送ってくれたのかとし、何か言っていたのかと問う。
夕べ加穂子が泣いていたのを受けて泉はなんで娘が泣いている
のかと問い詰めていた。麦野は就職のことで悩んでいたからと
いうが、泉はこれ以上娘を惑わさないでという。人を疑うことの
知らない綺麗な心の持ち主なのだという。人にダマされやすいの
だという。今後会わないでとし生きて行く世界が違うと言われる
麦野。
泉は娘にももう関わってはダメだと告げる。
話を聞いた加穂子は私の方が相談に乗ってもらっていたのだと
いう。糸から「荒波で育った私にあんたの慰めなどムカツクだけ」
と一蹴されてショックを受けていたのである。
麦野君は悪い人ではないというと、寝ている間に何かされたら
どうするのかという泉。みんなこの年の男は狼なんだから・・と。
■感想
なんだか泉の行動を見ていると、80年代のドラマ
「うちの子にかぎって…」の小学生と大人のやりとりを、
大学生と大人が行っている感覚に陥るな(笑)
話したいのに話せない事情。
大人に話せない秘密を多く抱えていく程に大人になっていく証拠
なんだろうけどね。何でも話し合える親子。対等な関係ならば
まだマシだろうけど、今の加穂子は操り人形そのもの。
糸と加穂子のこと、そして麦野と加穂子の関係。
興味深いのは糸と加穂子が同じ人物を好きになっていく所なの
かな。これは今後の要素となり得るところだけど、芸術家同士
気持ちが分かっても一緒になるべきではない。寧ろ友達の関係
は有っている。
加穂子もまた母親が言うように将来を考えると売れない画家と
ミュージシャンとは結婚しない方が良いと思う。そもそも常識
が不足しているのでその状況に耐えられるのか。
何かある度に親戚が集まるのは煩わしいっていうのは分かる気が
するけど、正直このドラマ、血のつながりが性格の繋がりにも
なっていて面白く計算高く作ってある。
とりわけ加穂子はお父さん方の血を引き継いでいる。
でも有るときひょこっと母方の血や性格が出てくる。
きっと糸もそうなんだろう。
就職のことどうする?っていうのは最後の結末にまで持ち込まれ
そうな要素で、それまでに一通り今まで加穂子が体験してこな
かったことを体験していくのかな。加穂子のような子はなんと
なく都合良く使われて、夫が我が儘になり放題になりそうで
怖い。
恋愛について検索して調べると、どれも情報過多で両極端な答え
が書かれている。
誰でも検索で答えを求めようとするところは現代人の悪い癖だ。
自分もよく同様のことをしてしまうけど、ケースバイケース。
辞書程度の使い方なら良いとは思うが、ネットを過信すべき
じゃないね。
■出演者
根本 加穂子 …… 高畑充希 (22歳、稜青大学・文理学部社会学科)
麦野 初 …… 竹内涼真 (24歳、芸術学部・美術学科)
根本 正高 …… 時任三郎 (54歳、父、双葉生命)
根本 泉 …… 黒木瞳 (51歳、加穂子の母、専業主婦、不妊治療)
国村 衛 …… 佐藤二朗 (47歳、交番勤務、環の夫)
国村 環 …… 中島ひろ子 (48歳、次女、身体が弱い)
根本 多枝 …… 梅沢昌代 (74歳、正高の母)
根本 正興 …… 平泉成 (77歳、正高の父)
根本 教子 …… 濱田マリ (50歳、正高の妹、出戻り)
富田 厚司 …… 夙川アトム (41歳、節の夫、看護師)
富田 節 …… 西尾まり (44歳、三女)
富田 糸 …… 久保田紗友 (18歳、節の娘、チェリスト)
並木 初代 …… 三田佳子 (72歳、泉の母)
並木 福士 …… 西岡徳馬 (74歳、泉の父)
矢部 …… 飯田基佑 (双葉生命・部長、正高の同期で上司)
星野晶子、林希美、田中珠里、田中乃愛、落井歌歩子