過保護のカホコ
(2017年7月期・日テレ・水曜22時枠)
脚本 – 遊川和彦
チーフプロデューサー – 西憲彦
プロデューサー – 大平太、田上リサ
演出 – 南雲聖一、日暮謙、伊藤彰記、明石広人
音楽 – 平井真美子
主題歌 – 星野源「Family Song」
http://www.ntv.co.jp/kahogo-kahoko/
第4話
【ストーリー】
ついて加穂子は初めて母・泉にタイして「もうこれ以上加穂子
の邪魔をしないで」と告げる。勢いで麦野に告白した加穂子。
翌朝目覚めると、昨日のことを思い出しては「どうしよう・・」
と呟く。泉と加穂子の固い絆は現在微妙な状態。泉はパパに
加穂子を起こしてきてと語る。それを聞いていつも泉の役目
なのに引きずっていることを感じさせる。
部屋から出て来た加穂子は何も言わず二つの服を出して母親に
見せると母親も何も言わずに指を指す。こんな時でも服は母親
に選ばせるのかと驚くパパ・正高。しかし部屋から出てくると
ママが選んだものとは違う服を着て出てくる。
パパが都合良く娘と妻に利用される。近くに居るのにパパから
娘(orママ)に言っておいてという発言。
「昨日のこと謝るなら許してあげる」「謝る必要なんてある?
悪いコトしていない」。
車での送り迎えもケンカしつつもいつも通りに行われる。
正高はママは心配しているだけなんだよというが、加穂子はママ
が誤解しているだけで、私の方が麦野くんを一方的に好きなんだ
しもう告白だってしたのだという。
そんな根本家は冷戦状態だった。
加穂子は衛と環に相談に行く。
加穂子は告白してしまった事を告げなんて言われるか怖いことを
告げる。そして「人は何で恋をするのでしょうか」と哲学的質問
をぶつける。衛と環は仲良しだが、誰でも生きて居れば秘密が
出来たりケンカすることも有るという。辛さを分かち合っていけ
る人がいないといけないんだとし、人と人の出会いは大切だという。
一方麦野はアトリエ棟でどうやって傷つけずに断るかを考えて
いた。
■感想
親戚は仲が良いけど、ケンカしたり問題が発生するタイミング
まで一緒というのが笑えるね。何処まで息ぴったりなんだか。
加穂子が降られて落ち込む中一番頼りたい相手である母親とは
ケンカ状態。父親の奮闘っぷりが描かれる。
加穂子のキャラクターに対して視聴者も好き嫌いがハッキリする
のだろうけど、少なくとも可愛いキャラクター像を演じているな。
涙しながら毎度のように「2つお願いがあります」と父親に頼む
光景。
人はどんなに悲しくてもお腹が空く動物。
それとは対象的に娘の不幸を喜んでいる母親。
麦野に降られたから喜んでいるとされるが、祖母が語る様に
泉は誰が付き合おうとしても反対する立場の人間なのだろう。
それが親なのかも知れないが面白いのは大抵娘に対して過度に
心配を寄せるのは男親の方なんだけどね。
「人と人の出会いは大切だよ」
という叔父の言葉の通り、麦野と出会えなければ、この一家だけ
でなく一族はどうなっていたのか。
いつものパパ妄想の構図も見られて、ビシっと助言を発して
尊敬される光景。しかし途中から「あっ妄想か」と思わず冷静に
なって見てしまうんだな。
相変わらず検索頼みの「失恋から立ち直る方法」。
いや今回は実際に身近な人に体験談を聞いて回っていたか。
加穂子のいいところは親戚相手にも本当に違和感なく溶け込める
ところだな。まぁそれだけ容易に会っているからなんだろうけど
叔父とか叔母にこうも悩みを相談しにいったりするなんて今時
あるのかな。
先日は娘がブチ切れ。今回は父がブチ切れ。
麦野くんは本当に格好良い。
ただ人相画が上手い子なんてこの世の中五万と居るからなぁ。
必要とされること。
今まで母親とか家族だけしか加穂子自身の存在を証明するものが
居なかった中で、ようやく自分の存在を認めてくれる人の存在が
現れたことで益々麦野君に肩入れしていきそうだね。
じぃじが語る「明日な」と、麦野くんが語る「また明日」。
そんなにも言葉は似ているのに意味合いが変わってくるとはね。
■出演者
根本 加穂子 …… 高畑充希 (22歳、稜青大学・文理学部社会学科)
麦野 初 …… 竹内涼真 (24歳、芸術学部・美術学科)
根本 正高 …… 時任三郎 (54歳、父、双葉生命)
根本 泉 …… 黒木瞳 (51歳、加穂子の母、専業主婦、不妊治療)
国村 衛 …… 佐藤二朗 (47歳、交番勤務、環の夫)
国村 環 …… 中島ひろ子 (48歳、次女、身体が弱い)
根本 多枝 …… 梅沢昌代 (74歳、正高の母)
根本 正興 …… 平泉成 (77歳、正高の父)
根本 教子 …… 濱田マリ (50歳、正高の妹、出戻り)
富田 厚司 …… 夙川アトム (41歳、節の夫、看護師)
富田 節 …… 西尾まり (44歳、三女)
富田 糸 …… 久保田紗友 (18歳、節の娘、チェリスト)
並木 初代 …… 三田佳子 (72歳、泉の母)
並木 福士 …… 西岡徳馬 (74歳、泉の父)
矢部 …… 飯田基佑 (双葉生命・部長、正高の同期で上司)
7歳の時の根本加穂子 …… 落井歌歩子 (小学校の入学式のVTR)