警視庁いきもの係
(2017年7月期・フジTV・日曜22時枠)
原作 – 大倉崇裕『小鳥を愛した容疑者』
『蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係』
『ペンギンを愛した容疑者 警視庁いきもの係』
『クジャクを愛した容疑者 警視庁いきもの係』
脚本 – 田中眞一、三浦駿斗
主題歌 – 超特急「My Buddy」
編成企画 – 渡辺恒也
プロデュース – 貸川聡子
演出 – 木下高男、松木創、石川淳一、菊川誠
http://www.fujitv.co.jp/ikimono/
第6話 記憶の真実話します!事件の鍵は花言葉?最も賢い鳥
【ストーリー】
須藤が頭に弾丸を受けて記憶がタイヤキだけしかない中、
そのタイヤキの真実について石松から話したいことがあるという。
9ヶ月前に須藤が撃たれた日、門前仲町での事件を解決した帰り
に本来石松がやるべきことを須藤が疲れている石松の代わりに
やってくれたのが原因だという。須藤は石松が好きなタイヤキを
買い戻る中、酔っ払いに二人の警察官が手こずっているのを
見かねて声を掛けたところ、酔っ払いが警官の銃を奪って発砲
したのだという。
病院に運ばれた須藤は自分が倒れているのを目にする。
幽体離脱!?しかし、目覚めると彼は昨日話している最中に総務課
で倒れ、動物に囲まれて寝ていたのだった。弘子は病院に行った
方が良いというが・・
そんな中、総務課に出動命令。芦花公園の現場近くで得体の知れ
ない動物らしいものがいるとのこと。悪魔のようなうめき声を
しているという。
出かける前に石松が落ち込んでいることを須藤に語るとアイツは
何も悪くないですよと語る。
現場マンションは梶田実(34歳、フリーライター)だった。
先に捜一の日塔や桜井が来ていたが、日塔は黒い布に覆われたカゴ
の中の鳴き声に・・UMAかもチュパカブラが中にいるとして桜井
になんとかしろと語る。
そんな中須藤と圭子が到着するが、須藤はこれまでタイヤキを
見る度に頭痛を覚えていたが今度は石松を見る度に頭痛を覚える
ようになっていた。
圭子は中を覗くともう少しそっとして置いてあげてとし、臆病な
生き物だという。2時間前に隣の主婦・関野が通報してきたという
ことだった。梶田は何者かに頭部を殴られ頭蓋陥没の脳挫傷で
死亡。午前24時から26時のこと。凶器はまだ発見されていないと
いう。室内には止まり木が有ること。この生き物は色んなものを
囓りますから・・と圭子。そろそろ中を見せても良いのではないか
ということでそっと開けると中にはオウム・・・もといヨウム
が入っていた。すっかり怯えていてエサも取ってくれないという。
賢い鳥なので4歳児くらいの知能が有りTPOに合わせて会話出来る
という。だから殺人を目撃している筈。でも今の状態では動かす
こともダメだと語る。
■感想
オウムではなくヨウムを扱ったエピソード。
今回は事件そのものがメインではなく、寧ろヨウムの状況を
記憶喪失の須藤の流れに例えて描き、ヨウムが少しずつ元通り
の環境を取り戻して(リハビリする形で)喋られるようになるのと
同時に須藤の記憶を取り戻すということを描きたかったようだ。
今回の事件そのものに関しては、正直動物の習性を利用して
解決したように見えなかったので、あの流れからよくぞ想像して
ネジにたどり着き、そのネジから元々有ったものにたどり着いた
なという印象しかない。
まぁ主人公の圭子さん。動物の言葉が聞こえますから(笑)
朝顔のアルブチンは鳥にとっては毒性が強いもの。
犯人の男がそれを知っていたのかどうかは分からない。
寧ろ犯人にとっては花言葉に意味が有ったのではないのかなと
いう気がするけどね。
「メンタリスト」のパトリック・ジェーンばりに犯人を誘導する
為に鳥は犯人を知っていると吹き込んで殺しに来るところを捕まえて
最終的には事件解決への道筋を立てていった。誘導しているのがあからさま
過ぎたのでひっかかるのかなと思ったけど、まぁその辺はドラマだよね。
習性と言えばヨウムを上にすると見下すようになるという習性
があることが判明したのが印象的だったか。
動物は育ててもらった飼い主のことを覚えているということを
扱うテレビ番組は特に好きなので、もう少しこの辺の流れで感動
出来る内容だと良かったのになと個人的には思った。
新しい飼い主だった被害者も決して悪いようには扱っていなかっ
たからね。
■出演者
須藤友三 …… 渡部篤郎 (48歳、警視庁総務課動植物管理係、警部補)
薄 圭子 …… 橋本環奈 (22歳、動植物管理係)
石松 和夫 …… 三浦翔平 (33歳、捜査一課・巡査部長)
日塔 始 …… 長谷川朝晴 (42歳、捜査一課・警部、係長)
三笠 弥生 …… 石川恋 (23歳、警察博物館受付職員)
桜井 薫 …… 清原翔 (28歳、捜査一課、巡査)
四十万 拓郎 …… 横山だいすけ (35歳、所轄、巡査)
ナオミ …… ティティ 猫
二出川 昭吉 …… でんでん (68歳、上野署の警察OB)
鬼頭 勉 …… 寺島進 (55歳、捜査一課、警視、管理官)
田丸 弘子 …… 浅野温子 (52歳、警視庁総務課・事務員)
梶田実 …… 斉藤佑介 (34歳、フリーライター)
伊勢昭典 …… 土平ドンペイ (工場経営者)
村田透 …… 北山雅康 (亀の子出版・編集長)
野間 …… 桜田通 (亀の子出版・編集)
若手警官 …… 岩美宏典
関野 …… 柿弘美 (梶田の隣人)
IKKO、EIKI、小室秀一
原田文明、江戸田健司、三宅重信