過保護のカホコ
(2017年7月期・日テレ・水曜22時枠)
脚本 – 遊川和彦
チーフプロデューサー – 西憲彦
プロデューサー – 大平太、田上リサ
演出 – 南雲聖一、日暮謙、伊藤彰記、明石広人
音楽 – 平井真美子
主題歌 – 星野源「Family Song」
http://www.ntv.co.jp/kahogo-kahoko/
第8話 会いたい
【ストーリー】
初代の命が長くないと知った加穂子。親族が糸の誕生日で集まる
中いつものように言い争いになる。その件で麦野と加穂子は
ケンカしてしまう。「初くんには家族が居ないから分からないん
だ」と。「お前の言う通り分からないし、分かりたくもない。
お前と違って家族の愛は信じて居ない」とし、価値観が違いすぎる
ことを名目にもう別れようと語られ加穂子も頷く。
加穂子は一睡も出来ずに朝を迎える。
涙で枕を塗らして顔が涙で濡れていた。急いで顔を洗いに行こう
とすると父が付いてくる。大丈夫か?と問われる。
ママは?と問うとばぁばの家に泊まったという。あれからばぁば
が話してくれたんだと。
「初代は加穂子が一生懸命やってくれたのは私のせい。もうすぐ
死にます。」と。
手術も入院もせずに家で死にたいと言ったのでみんな何も言えな
かったという。黙って居るのは大変だったなと加穂子に同情する。
医者から話を聞いてから親族会議を開くという。
初代は泉にじぃじは食欲がないと言っていると。
何を怒っているのかと初代は語るとなんで加穂子に黙らせて置いた
のかとしどれだけ苦しんだのかと。それになんで真っ先に言って
くれないのかと。加穂子に知られた時に運命を感じたのだという。
家族のことを託そうかとなと。
■感想
ドラマは安定路線に入っているので何の心配もないな。
今回は初めての加穂子と初のケンカを通して改めて「家族」に
ついて考えさせられる。
そして何よりも初が抱えている闇の部分に触れる為に、その道筋
を作ったもの。
その流れがまた教子が連れてきた謎の少年から繋がっていく所が
凄い奇跡だし、少年の居る児童養護施設”翔光園”に有った、”絵”
を見て、初がここで育ったことを見つけ出す。
その偶然という名の必然的演出はまさに“すっばらしい”ですね。
(初が)描いただろう・・描いたに違いない
(ピカソに)なるだろう・・なるに違いない
言葉遊びも多く、しっかりしているハズの泉が意外と思い違いして
いて言葉遣いを突っ込まれていた。今まで誰も突っ込めなかった
のだろうことは想像に難くない。
明日に先送りしてばかりのじぃじも明日はダメだとなったし、
人の言葉が乗り移っていって”すっばらしい”の語句を初が使った
ところも有った。
加穂子の“こんなのはじめて”はちょっとセクシャル的発言で
ナチュラルに刺激しているところがあるんだよね。
赤い絵の具の謎にも迫ったし、嫌いなオニギリの謎も判明。
そして新しい家庭を持っている母親に対して、そんな母親よりも
良い家庭を持つと前向きになれたのは、やはり加穂子の家族との
出会いだと思う。
それにしても加穂子に起きたこの一年は本当に人間的に躍進の年
って感じだったな。それも人と人との出会いの妙なんだろうな。
正高と泉がまた自分たちが発言すると上から目線だとか、自分
の意見だけを貫くと言われて自制しているところが有ったけど、
正高は家族の中では発言権が無いんだよなぁ。今回は妄想的な
正高の演出が無かったところもまた成長の証なのか。
パウエル長官の発言・・・聞きたかったぞ(笑)
■出演者
根本 加穂子 …… 高畑充希 (22歳、稜青大学・文理学部社会学科)
麦野 初 …… 竹内涼真 (24歳、芸術学部・美術学科)
根本 正高 …… 時任三郎 (54歳、父、双葉生命)
根本 泉 …… 黒木瞳 (51歳、加穂子の母、専業主婦、不妊治療)
国村 衛 …… 佐藤二朗 (47歳、八ッ川交番勤務、環の夫)
国村 環 …… 中島ひろ子 (48歳、次女、身体が弱い)
根本 多枝 …… 梅沢昌代 (74歳、正高の母)
根本 正興 …… 平泉成 (77歳、正高の父)
根本 教子 …… 濱田マリ (50歳、正高の妹、出戻り)
富田 厚司 …… 夙川アトム (41歳、節の夫、看護師)
富田 節 …… 西尾まり (44歳、三女)
富田 糸 …… 久保田紗友 (18歳、節の娘、チェリスト)
並木 初代 …… 三田佳子 (72歳、泉の母)
並木 福士 …… 西岡徳馬 (74歳、泉の父)
もと子 …… 高橋ひとみ (初の母、ギャンブル狂の夫の借金・覚醒剤)
保 …… 横山歩 (児童養護施設”翔光園”)
岩崎 …… 柳谷ユカ (児童養護施設”翔光園”。施設長)
幼少期の初 …… 大山蓮斗
家内悟 …… 松崎亮太 (43歳、婚活、IT系)
sharo、関口アナム
青木源太(アナ)、川越諒、萬立雄一、谷口翔太、小田司
内田彩澄、酒井天満