セシルのもくろみ 第8話 新しい雑誌ですと?それは逃げだ

セシルのもくろみ
(2017年7月期・フジテレビ・木曜22時枠)

第8話 女5人、悪夢の晩餐会!言葉の殴り合い

【ストーリー】

ハマユカはヴァニティを卒業するという。代わりに安永舞子が
新しいカバーモデルとなることに。レイナは何で出戻りがカバー
モデルをやるのよと激怒。南城から新しいヴァニティの編集長は
平林だと紹介がある。小池は何で洵子さんではないのかと憤怒。
奈央はモデルの仕事現場の恥ずかしい動画がママ友の間で出回っ
ていることを知る。息子が学校で何か言われていたことを知る。
一番大切な人を傷つけてしまったと江里に語るが今辞めたら寧ろ
宏樹くんは自分のせいだと思うと言われる。
モデルが公の場でトーマショウが有る。そこでモデルを考えていた
のかと問われ、奈央は「モデルなんかよりも大事なものがあると
絵持った」と語る。奈央になってはモデルよりも大事なのは家族
だという。息子を傷つけてしまうことが起きたのだという。でも
モデルを始めたからではなく自分に至らない部分が有ったからだ
と語る。母としては自然な感情でしょうと。辞めたらもっと悲しむ
と思ったこと。周りには応援してくれる人もいるという。ここに
いる方々もあなたを応援してくれているという舞子は帰ってきて
くれて良かったと語る。そんな舞子のフォローでモデルをぞんざい
に扱うような発言は取りあえず問題ではなくなる。
そんな中レイナは私も家族の大切な気持ちが分かるとし、実は
新しい命を授かったのだとして、突然の発表だが本日を以て私は
ヴァニティを卒業すると発表する。

9月号からレイナは出演しない・・・あんな風に発表されたら
何も言えないという小池。おめでたい話だから責めることも出来
ないわねと洵子。

■感想

うーん、明らかに打ち切りによるまとめに入った感じ。

家庭、子育て、仕事・・・女性としての悩みを取り上げた格好で
全てを手に入れることの難しさ、そうさせている世の中を愚痴り
合って明日への活力と繋げる。

仕事としての方針とか理想と、個人の思惑のぶつかり合いが
葛藤として上手く機能していたのかどうか。
自分らしくやろうとすればプロ意識がないと言われ、結局モデル
とは人が羨む存在となるべきなのか。
モデル業界が特異なので、プロならば言われた通りに完璧に
やるということを優先すべきなのか、個人の意思は反映され
ないのかなどの問題もあるし・・

編集長が替わった時点で方針転換。
ヴァニティの読者層もまた変わって結局読者を置き去りにしてい
る。その反面同じ職場に居すぎれば問題に向き合いクリエイティヴ
さというものからは遠ざかってしまうところも有る。

何が正解なのかは分からない。
業界のルールがあるのかどうか分からないけど、そんなルールは
かなり無視している感じがするし、そのルールを無視したものに
対して舞子がガツンというところは、やはりベテランらしく
業界に目を向け続けてきた人物だなと思わせるところがある。

マスコミや世論の無責任な発言や拡散されていく情報についても
一言二言文句を言っていたけど、まぁこの辺はドラマの愚痴なの
かも。

でも女子同士・男性同士のやりとりは面白かったし、もう少し
上手くアレンジ出来たら良かったんだけどね。

■出演者

宮地奈央 …… 真木よう子 (34歳、新人主婦モデル)
浜口由華子 …… 吉瀬美智子 (42歳、カバーモデル)
沖田江里 …… 伊藤歩 (36歳、フリーファッションライター)
山上航平 …… 金子ノブアキ (35歳、カメラマン)
小池雅美 …… 小野ゆり子 (27歳、若手編集部員)
石田信也 …… 眞島秀和 (42歳、副編集長)
平井早紀 …… 石橋けい (36歳、ファッションライター)
登坂千絵 …… 伊藤修子 (40歳、スタイリスト)
坂下葵 …… 佐藤江梨子 (35歳、新人主婦モデル)
小田萌子 …… 藤澤恵麻 (35歳、新人主婦モデル)
安永舞子 …… 長谷川京子 (38歳、元NO2モデル)
黒沢洵子 …… 板谷由夏 (42歳、”VANiTY”編集デスク)
安原トモ …… 徳井義実 (40歳、カリスマヘアメイク)
宮地伸行 …… 宇野祥平 (41歳、夫、金型仕上げのエンジニア)
宮地宏樹 …… 佐藤瑠生亮 (13歳、息子、私立”御殿山学園”)
森泰生 …… 加藤雅人 (34歳、奈央の同級生)
南城彰 …… リリー・フランキー (50歳、”VANiTY”編集長)

ハナちゃん …… 大方斐紗子 (古本屋)
手島レイナ …… 芦名星 (新しい専属モデル)
平林 …… 石田佳央 (新しいヴァニティの編集長)

小出水賢一郎、幸野紘子、国枝量平、向後桃
西川可奈子、市山京香、久保沙由李、森下邦太、遠藤たつお
神部美咲