海月姫
(2018年1月期・フジTV・月曜21時枠)
原作 – 東村アキコ『海月姫』
脚本 – 徳永友一
オープニングテーマ – カフェラテ噴水公園「Goサインは1コイン」
主題歌 – Beverly「A New Day」
編成企画 – 渡辺恒也
プロデュース – 小林宙
演出 – 石川淳一、山内大典
http://www.fujitv.co.jp/kuragehime/
第2話 初恋の試練 天水館が消滅!?尼?ず最大の危機
【ストーリー】
海月は緊急事態だと語り、目白先生から勅命だという。
「〆切りまで原稿の提出をせねば・・」。みんなで先生の
マンガを手伝うが誰一人まともに仕事が出来る人が居なくて
寧ろ邪魔しているばかりだった。
その頃海月は修から水族館で後ろから抱きつかれた余韻に
浸る。サーモグラフィー的に体感温度が上がったこと。
そこに現れた蔵之介は抱きしめられたからねと語る。
みんなはそのことを追求しようとするが、たかがハグだと
いう。お前がワンワン泣いてたから抱きしめたのだろう
というと、ジジはムツゴロウ的?と語る。
蔵之介は水道を借りるが水が出ない。そして水道管は破裂
する。修から海月の母のことは聞いたという。海月は
海月を見ていたら刃はを思い出したんだと。寂しかった
んだろうとし海月の気持ちが分かるという蔵之介。
水道の修理代は20万円。全員が通帳を出し合うが全く足り
ない。水道がないとやっていけない。なんとか工面しなければ
いけないという。しかしどのようにすれば良いのか。
蔵之介は千絵子の人形を売ろうというが”桜子”は売れないと
語る。部屋はまるで大家族心霊スペシャルみたいだと語る。
フリマでそれぞれオタクグッズを売ろうとするが売れる訳も
ない。しかし海月のヌイグルミが一個500円で売れると、
それを見た女子高生も買っていく。これならデザインを増や
してネットで売れば良いとして蔵之介はさっそくみんなで
やろうと語る。
■感想
やりたいことは分かるけど、色々と突っ込み所も多いのが
気になる。
生き方について迷走してしまっている部分を互いに補完し合う
というのは面白いやり方だけど、生き方を変えるのは、
変えようとしている人には少しの後押しと方法論を与える
だけで変えられるのだけど、固定した観念そのものを変える
ことは難しい。
蔵之介が語る様に自信の有る・無しとか、信用の有る・無し
っていうのはある意味では身なりの第一印象で決まる部分も
多い。かつて見たドラマでも身なりを整える必要性の中に
はその要素が含まれていることを説いたものが有った。
サラリーマンなら靴を・・見たいに言われることも有るしね。
どうしても専門的なセリフ過多で笑わせようとしている所を
見ると「リーガル・ハイ」とか「ファースト・クラス」
っぽく見える。
面白い人には面白いのだろうし、キャラを作り過ぎだと感じ
と途端に冷めてしまう所もある。相変わらずマンガ大国の
日本っぽい内容だ。
家を守る為、自分の居場所を守る為に闘うドラマというのは
多いよね。
そんな自分の守るべきものの為に何処まで出来るのか。
言いたいことを言えずにいるものたちに勇気を与えていく
蔵之介は政治家タイプ。そして肝心の弟は寧ろ逆に引きこもる
ようなタイプである。ただそんな蔵之介も彼女たちの行動を
見て影響を受けていくという部分はバランスが良いところ
ではないか。
このドラマではまさに稲荷の強引な既成事実化がハナに
つく。男性がクスリで女性を眠らせれば大問題だ。
この女性は自分の戦略に引っかからない修に苛立ち、悉く
プライドを傷つけられるが、それでも逞しさと強引さで
犯罪も厭わず自分のペースを引き込もうとしている。
少し考えれば誤解だと分かるし、そもそも蔵之介の女装自体
も明らかに男性だと分かる。
劣等感を感じているのであれば無理して都心部で暮らさなく
ても、彼女たちのしようとしていることを考えれば何処でも
出来てしまうよね。500円の人形が高いかどうかはともかく
フリマだと買ったとしても送料がかかると買う人はいるの
だろうか?ただドラマとしてはその先にはドレスの流れもあり
そうなので、ここで終わりではないのだろうけどね。
■出演者
尼~ず
倉下 月海 …… 芳根京子 (クラゲオタク女子)
鯉淵 蔵之介 …… 瀬戸康史 (議員の父と舞台女優の愛人の子)
鯉淵 修 …… 工藤阿須加 (蔵之介の弟・議員秘書)
ジジ …… 木南晴夏 (枯れ専・メガネ)
ばんば …… 松井玲奈 (鉄道オタク・アフロ)
まやや …… 内田理央 (三国志オタク・赤ジャージ)
千絵子 …… 富山えり子 (和物オタク・アパートの管理人)
花森 よしお …… 要潤 (鯉淵家専属の運転手)
稲荷 翔子 …… 泉里香 (グローバルシティクリエイト)
佐々木 公平 …… 安井順平 (グローバルシティクリエイト)
鯉淵 容子 …… 床嶋佳子 (慶一郎の妻)
鯉淵 慶一郎 …… 北大路欣也 (与党の最大派閥を率いる大物国会議員)
目白先生 …… (BL漫画家)
リナ …… (舞台女優・蔵之介の母?)
たけさんぽ …… 中原丈雄 (テレビ番組のたけさん)
倉下 深雪 …… 小雪 (月海の母)
幼少期の月海 …… 平澤宏々路
幼少期の蔵之介 …… 志水透哉
鴇田蒼太郎、安部乙、國森桜、関こころ、石塚奈津美
八代みなせ