インハンド 第10話 驚異の致死率100%新型エボラ襲来…村を全面封鎖!!

インハンド
(2019年4月期・テレ朝・金曜22時枠)

原作 – 朱戸アオ『インハンド』
脚本 – 吉田康弘、田辺茂範、福田哲平
音楽 – 得田真裕
オープニング曲 – 山下智久「CHANGE」
プロデューサー – 浅野敦也、佐藤敦司
演出 – 平野俊一、岡本伸吾、青山貴洋

https://www.tbs.co.jp/inhand/

第10話 驚異の致死率100%新型エボラ襲来…村を全面封鎖!!

【ストーリー】

牧野はフューチャージーン(株)のメディカルセンター
プロジェクトが福山和成の指揮の下で施設建設が行われ
ようとしていることを知る。建設はバイオレベル最高の
BSL4。レベルはWHOが指針で定めた生物学的安全性の
病原体の危険度によってランク付けされ4段階に分けられて
いる。レベル4は「天然痘ウィルス」「マールブルグウィル
ス」「エボラウィルス」「クリミア・コンゴ出血熱ウィル
ス」などだった。福山は2025年までに施設を稼働させると
確約したとして場所は栃木県相羽村だった。市長の
市原正幸は施設の建設契約にサインする。瀬川はようやく
用地が確保出来たと。厚生労働大臣の金子盛夫も利益が
生めば良いという立場だった。

紐倉はそんなフューチャージーン(株)のCEOの福山から副
センター長待遇で一緒にプロジェクトに参加しないかと
誘う。これは日本の科学者の悲願であること。

【紐倉はそれを聞いて入谷に東南アジアで一緒に働いていた
時のことを思い出す。マリアの死を無駄にしないこと。
しかし今の僕達には力は無い。いつか日本にBSL4の施設を
つくり研究して治療薬の開発を頼られていた。】

ただ条件としてSM対策室のアドバイザーは辞退して欲しい
という。

牧野は紐倉と瀬川と福山が一緒に居るのを目にする。

翌日、福山は記者会見の場でBSL4の施設を作ることを発表
する。

・栃木県相羽村

杉山実喜男は娘の美園が出勤前に父が手を痛がっている
のを知る。猿が人参を食べていたので止めたら引っ掻かれ
たという。ちゃんと消毒した方が良いと語る。

一方長期休暇の高家と共に紐倉がついてくる。
相羽村がどんなところか見て見たいのだという。
村中に「施設建設反対」とのチラシ。役場には住民たちが
村長たちの元に抗議に訪れていた。市原正幸村長は安全は
厚労省と村がきっちり確認しているという。棚橋弘樹は
そんな村長に施設建設は住人の理解を得てからだと言いつつ
既に用地の買収をしているのはどういうことだと語る。

「俺たちの意見など最初から聞く気がないのだろう」

棚橋弘樹はマスコミの前でBSL4の施設建設は反対で、
もっと日本全体で議論すべきことだと語る。
紐倉は確かにその通りだとしてインタビューに割り込んで
くる。BSL4の施設は国の未来を考えばプラス。だが近くに
住む人間には住環境を守る権利がある。

そのインタビューの場から紐倉を連れ出す中、棚橋は高家の
名前を呼ぶ。更村役場の中から職員で同級生の美園がやって
くる。

■感想

先週見たのに書き忘れていました。記憶に頼る部分が多い
ので間違えていたら許してちょんまげ(c)とんねるず。

美園の父が猿に引っ掻かれたと聞いてまず思い浮かぶのは
映画「アウトブレイク Outbreak」かな。
ネタとしてもかなり近いものがあるけど、もうこの映画の
公開から24年も経過しているんですよね。

ここの所アメリカのドラマは細菌系のものがよく取り上げ
られるし、カナダのドラマ「リ・ジェネシス / Re: Genesis」
なんかもこの類のもの。

日本のようにセキュリティが緩いところでこう言う施設
を作ると簡単に漏洩しそうで怖い。

アウトブレイクからすると患者ゼロを探す為に奔走する
けどこのドラマでは既に感染力がハンパでなく、まるで
原発で閉鎖された村のような状況になっていて猿を探す
どころの騒ぎではなくなっている。

色んな要素が重なり合い、紐倉が天才故に何か別の意図を
持って怪しい事を考えて居るのか、そしてこのプロジェクト
を主導している福山の動向。そして政治的問題など、
近年現実社会で見る構図にも似ている。
説明責任があまりに疎かにされて必要以上に怖がっているが
病原体が漏洩する恐怖もあれば、逆に本来一番ウィルス
などに強い施設が近くにあれば心強いことだってある訳だ。

順調に福山の行動通りにプロジェクトは進行していくが、
その影で息子の怪しい行動が取り上げられたりして
一筋縄ではいかない状況ではある。

飛沫や空気感染しないハズだったものが、二次感染で抑え
きれずに人工的な感染力も殺傷力も増幅された新型エボラ
によるもので、正直止めようがないほどに拡大してしまっ
た。5年前の入谷の研究室から福山が持ち出したもので、
それが何処までワクチンが開発されているのか。
正直それがないとあの場にいるものは全滅するハズで、
5年前のあの島では殆ど村民が亡くなっているからね。

紐倉がその後研究していたのかどうかが気になる。
感染が広がっている状況の中で急遽ワクチンが開発される
なんてことはあり得ないから、既にワクチンの存在が必要
だ。

高家の故郷に帰る中、やりとりは面白いものだったが、
やはり事態はそれどころではなくなり余裕が無くなってしま
った。これを流布させたのが福山の息子だとしたら相当
伝説的殺人鬼ということになってしまいそうだ。
棚橋弘樹自身もダマされていた部分があるとはいえ施設
ではなくウィルスを村に呼び込んでしまったこと自体責任は
相当重い。

■出演者

内閣官房/サイエンス・メディカル対策室=SMルーム

紐倉哲 …… 山下智久 (33歳、紐倉研究所・寄生虫学者)
高家春馬 …… 濱田岳 (32歳、紐倉研究所・助手、元医者)
牧野巴 …… 菜々緒 (30歳、SMルーム、元厚労省エリート、東大法学部主席)
御子柴隼人 …… 藤森慎吾 (38歳、SMルーム)
熊谷美緒 …… 高橋春織 (24歳、SMルーム)
城田幸雄 …… 酒井貴浩 (30歳、SMルーム)
山崎裕 …… 田口トモロヲ (内閣官房・副長官補)
大谷徹 …… 松尾貴史 (内閣官房・危機管理監)
瀬川幹夫 …… 利重剛 (52歳、厚生労働省・医政局長)
網野肇 …… 光石研 (52歳、SMルーム・室長)

福山和成 …… 時任三郎 (フューチャージーン(株)CEO)
福山新太 …… 磯村勇斗 (和成の息子、アメリカから帰国)
入谷廻 …… 松下優也 (研究者)
高家良子 …… 宮崎美子 (高家の母親、相羽村)
柏木亮 …… 夕輝壽太 (研究者仲間)
金子盛夫 …… 内場勝則 (厚生労働大臣、相羽村が地盤)
市原正幸 …… 遠山俊也 (茨木県・相羽村・村長)

杉山美園 …… 石橋杏奈 (美園の娘・妊婦、役場勤め)
棚橋弘樹 …… 平岡祐太 (美園の元彼、施設建設反対、青年会会長)
杉山実喜男 …… 中本賢 (美園の父)
藤川慎一 …… 田窪一世 (相羽病院、医者)
石川真唯子 …… 阿南敦子 (相羽病院、看護師)
宮川敦 …… 大森博史 (官房長官)
山中 …… スチール哲平 (バスの運転手、西芳賀交通、相羽営業者)
美月 …… 金子莉彩 (あいばね保育園)
増本 …… (バスの乗客、栃木中央新報・記者)
マリア ……
秘書 …… 筒井萌子
研究員 …… 鶏冠井孝介
西芳賀交通、相羽営業者 …… 児玉頼信 (バスの防犯カメラ)

米村亮太朗
根本明宏、万善香織、大須賀裕子、山城秀之
芳野友美、伊藤あすか、諸橋玲子、川崎勇人、和田裕太
手塚みのる、原田文明、松山尚子、よしのよしこ
細田喜子、中川優衣

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