特捜9 S3
(2020年4月期・テレ朝・水21時枠)
製作総指揮、大川武宏
プロデューサー、神田エミイ亜希子、金丸哲也、丸山真哉、
森田大児
脚本 – 徳永富彦(1)
監督 – 田村直己(1)
音楽 – 吉川清之
エンディング V6 「It’s my life」
第1話 越境捜査
(越境捜査連続殺人‼︎3つの都市3つの謎)
【ストーリー】
・多摩川防犯 ふれあいフェスタ 4月4日
イベントが開催される中、特捜9のメンバーもまた警備に
かり出される。元々の捜査の方に於いては捜査一課から
声がかからなくなってしまっていた。前任者が三原刑事部長
と揉めた為のもの。班長がいないこともまた捜査に呼ばれない
原因となっていた。そもそも班長が協力要請の窓口だった
のだ。班長が居なくなり9ヶ月。誰かが警部になれば外部から
呼ぶ必要も無くなる。
市長からの挨拶が有る。
東京と神奈川をつなげる橋の竣工式のテープカットが市長と
しての最初の仕事。防犯イベントも兼ねて警視庁の捜査官
たちも来ていた。
そんな中、突然橋の上で狙撃事件が起き、作業員の一人が
銃弾を浴びて死亡する。
直樹たちは真っ先に駆けつけるが、そこには警察庁・刑事局
の審議官の三原達朗と神奈川県警の二つの捜査員が駆けつけ
縄張り争いで牽制し合う。
しかし警視庁としてこれは現在発生している連続殺人事件の
三件目の広域事案として扱うと語る。
・検視官
真澄は遺体を解剖する。
その間に被害者のことを調べる特捜9。
被害者は狛江市在住の北村龍一(60歳)。今年退職した元警察
官。しかも今回事件が起きた多摩川水道橋近くの調布中央署
の刑事課長だった。
真澄によると被害者は心臓付近、上行大動脈に着弾し盲管銃創
の状態で摘出される。鑑識の佐久間朗によると、弾は7.62mm、
使用した銃はライフリングからレミントンM700だと判明だ
という。この一ヶ月連続殺人事件で使われたものと同じだっ
た。死亡推定時刻は午後12時5分。被害者の時計も同時刻に
壊れているとのこと。拳銃は5年前に盗難に遭った猟銃と見ら
れ当時盗んだ人物は逮捕されるも銃自体は既に闇ルートに流れ
ていた。
改めて今回の連続殺人事件についてみんなで語る。
・連続殺人事件
1件目) 3月9日、被害者・毛利建市(62歳、全国チェーン店の
中華料理”マザー餃子”の経営者(西池袋店)
2件目) 3月24日、被害者・湯川豪(46歳、イベント企画運営
会社”ViVid企画”の社長)
3件目) 4月5日、被害者・北村龍一(60歳、元調布中央署刑事
課長)
捜査本部は調布中央署に設置され、無差別連続殺人事件として
見ているとされる。
直樹はこれを理由の無い殺人事件として処理しても良いのか?
と疑問を投げかけるのだった。
■感想
いよいよ始まりました春のドラマ。
コロナウイルスが猛威を振るう中での放送だけど、これは
撮影が終わっているのかな。今の時期「外に出るな家に居ろ」
っていうのがキーワードとなっているので大変ですよね。
初回なのでちょっぴり延長放送。
前回班長だった寺尾さんが辞めて今度は梅雀さん演じる
国木田が班長となってまとめていくようだ。
前シーズンでは直樹くんがチーフでしたからね。
2人ずつのバディが成立していたけど、国木田さんがどういう
視点からの捜査をしていくのかが気になる。
まだ性格を見せるところは少ないけど、時計を拾っていた
彼は被害者が時計を落とすところを目にしていたのかな。
このドラマからしてそれぞれの捜査官のパートナーのエピソ
ードが毎回一話ずつ代わる代わる出てくる。
今回は倫子ちゃんだった。このクッキーからのヒントで投了
まで持って行くには少々強引ではないかと思ったが、まぁ
仕方が無い。
三原との衝突は避けられないだろうし、同じ警視庁内部での
ゴタゴタによって相変わらず描かれていきそうだ。
・連続殺人事件?
三原さんがレギュラーになったのかな。
一話だけだと彼が悪人ではないかと疑いが強くなるのだけど
気になるのは使われた凶器が本当に同じ物だったのかという
こと。サイレンサーでもないライフル銃を池袋とか横浜なん
かでぶっぱなしたりすればばれる確率は高いだろうし・・
・捜査の分担
1)の事件は直樹と新藤の担当。
2)の事件は青柳と矢沢の担当。
3)の事件は志保と村瀬。
いずれにしても凶器としてライフル銃は不的確な距離を
持っていた。
■クローズド
少しずつ繋がりを探っていった。そしてそれぞれに無差別だと
されていたものだが、徐々に被害者とトラブルなどが有った
人物が浮上して亡くなった人の人物像ができあがっていく。
中華店の件では社長と息子の跡継ぎ問題。
元刑事の件では横領/えん罪の問題。
企画会社では、タトゥーをしている男と揉めていた。
どの件でも上手く作ってあったのは被害者は実は犯罪を犯して
いる加害者的側面が有り、最終的に名前があがってくる実行犯
の林はその犯罪者を潰そうとしている逆の立場で動いている。
世直し的殺人。
ただ自分は交換殺人と警察の不祥事を覆い隠すために複雑な
ロジックを組み立てているものかと思ってみていた。
少々最後の感動させる流れが、愚かな殺しから始まって
しまっているので感動よりも複雑な心境を与えるものだった。
孤独にさせた分、自分も孤独な人として生きていたとか
少々臭いという感じか。
ただ村瀬がかなりチームへの貢献度が高くなり、出世欲より
もチームを選んだところは良かった。
「理屈は客観、感覚は主観だ」
「理屈よりも感覚が正しいことも有る」
志保と村瀬のやりとりであり、二人はその違いから凸凹ながら
も上手くやっていけている。
また青柳さんの役も良かった。
自分と似た境遇のものを守る姿勢も良かったが最初に
踏み込んだ時にはちゃんと事務所にある保護観察所からの
封筒に目を向けている。いつもやさぐれている感じもする
けど、かなり鋭い視線を投げかけているよね。
■出演者
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (特捜9・主任)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (特捜9)
青柳靖 …… 吹越満 (特捜9)
矢沢英明 …… 田口浩正 (特捜9)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (特捜9)
早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (監察医)
新藤亮 …… 山田裕貴 (特捜9)
浅輪倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の妻)
神田川宗次朗 …… 里見浩太朗 (警視総監)
佐久間朗 …… 宮近海斗 (鑑識)
広岡巧 …… 新貝文規 (監察医)
三原達朗 …… 飯田基祐 (刑事部長・広域捜査担当・審議官)
国木田誠二 …… 中村梅雀 (警視庁・総務部・広報課)
北村龍一 …… モロ師岡 (60歳、元調布中央署刑事課長)
林豊晴 …… 長田成哉 (中華料理”マザー餃子”、料理人)
毛利建二 …… 波岡一喜 (建市の息子)
片山英雄 …… 榊英雄 (元巡査・刑事係員、横領)
有田志津香 …… 大家志津香 (ダンスコーチ)
毛利建市 …… 諏訪太朗 (62歳、中華料理”マザー餃子”、1)
湯川豪 …… 日向丈 (46歳、イベント企画運営会社”ViVid企画”、2)
上田雅也 …… 武田航平 (モデル派遣業”Up Buddy”経営)
中山多紀子 …… 西慶子 (“マザー餃子”のパート)
相馬 …… 永山たかし (モデル事務所)
与謝野 …… 岸端正浩 (“マザー餃子”の専務、上の事務所に居る)
小川 …… 西沢仁太 (BOURN社長)
稲田 …… (新都銀行・支店長)
大島 …… 高橋正臣 (警視庁・刑事)
葵 …… 恒吉梨絵 (モデル)
中華屋店長 …… ゆぶねひろき (メガネの人)
警邏警察官 …… 押田岳
ニュースキャスター …… かおる
小島捜査官 …… 大西けんけん
真山章志
コメント
永山たかしは「相馬」
かおるは「ニュースキャスター」
https://ameblo.jp/kaoru529/entry-12589573771.html
大西けんけんは「小島捜査員」
https://www.ohtapro.co.jp/talent/onishikenken.html
です。
いっしんさん、毎度情報ありがとう御座います。
今期の特捜9はもう放送が無いんですかね。寂しい限りです。