半沢直樹 第2話 戸次重幸さんの目は笑っていなかったぞ

半沢直樹
(2020年7月期・TBS・日21時枠)

原作:池井戸潤
脚本:丑尾健太郎
演出:福澤克雄、田中健太、松木彩
プロデューサー:伊與田英徳、川嶋龍太郎、青山貴洋
ナレーション:山根基世

https://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/

第2話 卑劣な上司に倍返しだ!
子会社プライドで仲間と戦え!!

【ストーリー】

東京中央銀行から子会社・セントラル証券に出向になった
半沢。電脳雑技集団からライバル企業のスパイラル社は
買収したいとの提案を持ちかけられる。その話を進めて
いたのは森山たちだったが、突然その業績は親会社の銀行
に横取りされる。
「この借りは絶対にやり返す。倍返しだ!」
それが私のモットーだという半沢。

銀行は褒められたものではない計画でこの買収計画を進めて
いた。その銀行を信用するのか?と問うが、電脳雑技集団の
平山たちは「子会社よりは信用出来る」とし、文句を言うなら
銀行に言うべきで、そちら側の問題であるという。

半沢の元には諸田がやってくる。
異動で東京中央銀行に戻ることになったのだ。
それはセントラル証券の情報を部下の三木と共に全てを
銀行に流したからだった。諸田に対して半沢は「謝るなら
今のうちだぞ」と語る。銀行に情報を流して出戻りかと
問うが、「証拠が無い」だろうと反論する諸田。
おとなしくして於いた方が身のためだぞという。
「みんなに謝れ、最後のチャンスだ。後悔することになる」
と改めて語るが・・

●半沢家

夕食時に夫婦で食事する中で、株価の話になる。
妻・花が通っている教室の会員から株のことについてしつこく
聞かれるのだという。どの株を買えば儲かるのか。
そんな質問に夫・直樹は
「儲かるか・・ではなく、その会社を好きになれるか」
「ラブレターを贈りたくなるような会社に投資するべき」
と語る。

●スパイラル社

・会議
社長の瀬名は、電脳雑技集団(と東京中央銀行)の敵対的買収
工作に何とかならないのかといらだちを見せる。
しかし社員の一人は電脳の傘下に入れば資本規模が大きく
なるのではないか?という。
そこに森山から電話が入るが、瀬名は秘書にいって電話を
取り次がなかった。

●東京セントラル証券

森山は未だに銀行のスパイ扱いされている。
それを半沢に相談し、伊佐山たちにやり返すことを語って
いが何か案はあるのかと問う。
半沢は取りあえず森山が考えた提案書を見せてみろと語る。
一見してみると半沢はいくつかが法に触れそうなので改めて
確認してみるよう告げる。スパイラルのアドバイザーの太洋
証券は敵対的買収の経験がない。銀行に太刀打ち出来るか
どうか。そんな森山に半沢は心配ならば「気持ちを伝える事
だ」と語る。
しかし森山には引っかかることがあった。

「自分は電脳雑技集団の担当なのに、その電脳が買収しよう
としているスパイラルの方にアドバイスするのは顧客の
不利益は許されないことではないのか?」

そんな森山に半沢は電脳は一方的にウチを切り捨てたのだから
遠慮することは無いことを語る。

●スパイラル社

瀬名の元にアドバイザーの広重がやってくる。
「敵対的買収の防衛策」としての案を持ってきたという。

それは・・

「新株発行」。

スパイラル社の100%のウチ、電脳は30%を買い付けしている。
経営権を奪うには50%が必要だが時間の問題なので、株を
株を発行すれば買い占め比率が下がる。問題は増やした株を
買ってくれる人が居るかどうか。白馬の騎士(ホワイトナイト)
がそれらを購入するには1000億円かかる。そんなヤツがいる
のか?と問うと、広重は目簿はつけてあると語る。

■感想

まだまだ二話の段階なのでシーズンを通して、スパイラル
案件だけに関わるとも思えないが、現時点では資金力が
有る銀行側に有利であることには間違いない。
ただいくつもこの契約が破滅に向かいそうな流れは存在して
いる。法的な問題も含めてね。

その人の努力や行動を見ている人は必ずこの世に存在して
いて、結果以上に人間性を見て出してくれている人がいる
ことに安心させられる。

この業界、責任の所在をあやふやにして不利になれば
誰かに押しつける構図の連続だからね。自分のことしか見えて
いない。多分他人もそうなので自分もそうなっていってしまう
のだろう。責任の所在がハッキリとしてしっかりと足をつけて
行動しているものたちにその不利益や不条理さが降りかから
ないことをただ祈るのみだ。

半沢は森山のことを気に掛けているし、今回は大きな言動
こそ見せないが中野渡頭取は半沢たちのことを二階から
見ていた。
彼は当行のスローガンとして「顧客第一」だと語っている
のでその辺は半沢に似ている。ただし世間の評価は所詮は
世間の評価として切り離していてその辺は肝が据わっている
のかも知れない。
半沢は三木の本質も見抜いていた。それが後半に効いて
来る。

またこのドラマでは裏切りや情報戦、そしてなかなか難しい
人間関係に於ける信頼性というものがポイントとなる。
親友である渡真利や苅田有って成り立つ半沢の銀行の動向
情報だが、何処かで話をねじ曲げられたら終わる。
この三人が親友であるという情報は決してバレてはいけない
筈だ。

出向させられていた銀行組の諸田と三木は銀行に戻ることは
出来たが、結局ここでも待遇の違いとして現れ、三木だけは
不条理な待遇を受けて本来の部署である営業では無く庶務の
ようなことをさせられていた。

さて今回は買収戦に於いて新たに「僕の人生の勝負」を執筆
した実業家のフォックス社の郷田。IT連合なんて言葉巧みに
迫ってきたけどね。

現時点ではこの親会社と子会社、そして実にきな臭い流れ
としてスパイラル側に居たと思って居た太洋証券のからくり
が東京中央銀行や電脳雑技集団に繋がっていて郷田行成が登場。
彼が行う役割は果たして、両者つばぜり合いの中で上手く
立ち回っていけるのか。

■ドラマの見所

・対立の構図

・東京セントラル証券

現在の所会社内ではこれといったものが無いが、半沢と
森山だけが他のプロパーに内緒で行動していることで
多少不満に思って居るメンツはイルかも知れない。
浜村、尾西、原田など、食事処で重要な話をしている所で
社長の岡光秀に聞かれてしまい、それを経由して半沢たち
がスパイラルに関わろうとしていることが筒抜けになって
しまった。

・東京中央銀行

出戻り組の諸田祥一と三木重行の待遇の違い。
三木は雑用ばかりさせられて諸田ばかりが一連の情報漏洩
の流れに於いて利益をかっさらっている。

待遇の違いだけならまだしもその扱いはぞんざいそのもの。
無視するならばまだしも、敢えて憎しみを与えるような言動
をすることが理解出来ない。屈辱は相手を狂気にさせるよ。
「感謝には恩返しを・・・」なんて言っていたものたちだが、
屈辱には屈辱が返されるとは思わなかったのかな。

・スパイラル社

今回は救世主のようにして現れたフォックス社/郷田の存在。
戸次重幸さんという俳優はどちら側の人間も演じられる人
だけど今回は明らかに笑顔の裏に不気味な笑顔の二面性が
感じられる。
確かに瀬名に共感出来るような会社成長物語をしている人物
だが、広重に見る「地獄の沙汰も金次第」的なものも含まれて
いるのだろうか。業績の悪化で株価は低迷している。
1000億円を買うだけの資本はない。

そして広重は駆け引きがとてもへたくそな人物だった。
契約・契約と焦らせるつもりが自分が完全にテンパったように
焦ってしまいポーカーフェイスが出来ない人物だ。
1000億円の資金捻出のロジックが分からずに居たが、
前回セントラル証券の契約が奪われたように、今回は三木の
協力があって上手いこと計画書が手に入れられた。
セキュリティがあまりにも緩い。都合良く三木はそれをやる
べくして庶務に回されたような感じしかしてこない。
しかも三木のことを半沢はよく理解して優しい言葉を直前に
投げかけているんだよね。
白水銀行の名前が出てきた。

■出演者

半沢直樹 ……堺 雅人 (東京セントラル証券・営業企画部長・銀)
半沢花 ……上戸 彩 (直樹の妻)
渡真利忍 ……及川光博 (東京中央銀行本部融資部融資課)
森山雅弘 ……賀来賢人 (東京セントラル証券・営業企画部・プ)
浜村瞳 ……今田美桜 (東京セントラル証券・営業企画部・プ)
諸田祥一 ……池田成志 (東京セントラル証券・営業企画部次長・銀)
広重多加夫 ……山崎銀之丞 (太洋証券、スパイラルのアドバイザ)
三木重行 ……角田晃広 (東京セントラル証券・営業企画部調査・銀)
玉置克夫 …… 今井朋彦 (電脳雑技集団・財務担当役員)
尾西克彦 …… 粟島瑞丸 (東京セントラル証券・営業企画部・プ)
平山一正 …… 土田英生 (電脳雑技集団・社長)
清田正伸 …… 加藤 啓 (東京スパイラル・財務部)
苅田光一 …… 丸 一太 (東京中央銀行情報システム部・飲み友?)
原田浩平 …… 持田将史 (東京セントラル証券・営業企画部・プ)
岡光秀 …… 益岡 徹 (東京セントラル証券・社長)
加納一成 …… 井上芳雄 (東京スパイラル・戦略部)
野崎三雄 …… 小久保寿人 (東京中央銀行本部証券営業部次長)
平山美幸 …… 南野陽子 (電脳雑技集団・副社長)
三笠洋一郎 ……古田新太 (東京中央銀行・副頭取)
智美 …… 井川遥 (小料理屋女将、東京中央銀行の株主)
瀬名洋介 …… 尾上松也 (東京スパイラル・社長)
伊佐山泰二 …… 市川猿之助 (東京中央銀行本部証券・営業部長)
中野渡謙 …… 北大路欣也 (東京中央銀行・頭取)
大和田暁 …… 香川照之 (東京中央銀行・京橋支店長)
郷田行成 …… 戸次重幸 (フォックス社・社長)

…… 夏目三久 (東京中央銀行イメージキャラ)

右近良之、稲健二、綾乃彩
伊東大地、駒水健、塩谷南
猿渡亮太、宗和篤史、円谷優希、中里圭介、長岡秦一郎
本多照長、本多静、松元飛鳥、光永聖、春山清治
早乙女猛雄、永吉幸一郎

浜谷康幸、稲荷卓央、佐藤裕、キキ花音、藤田剛
芦原成弥、安部拓弥、稲垣悠馬、遠藤かつら、太田賢一
大槻博、岡崎尚人、奥山朝陽、加藤竜治、神谷有樹彦
蔵本有貴、小西亨

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