相棒22 第17話 インビジブル

相棒22
(2023年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

監督:橋本一(1)(2)(6)(8)(9)(15)、権野元(3)(7)(10)(16)
守下敏行(4)(5)(17)、川崎龍太(11)、徳永富彦(12)、
片山耀(13)(14)

脚本:神森万里江(1)(2)(13)、岩下悠子(3)(5)(14)、
森下直(4)
光益義幸(6)、瀧本智行(7)(8)(17)、輿水泰弘(9)(10)
田村孝蔵(11)(12)、川﨑龍太(15)、竹内清人(16)

エグゼクティブプロデューサー – 桑田潔
チーフプロデューサー – 佐藤凉一
プロデューサー – 高野渉、西平敦郎、古革昌実、
土田真通
編集 – 只野信也
音楽 – 池頼広

https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第17話 インビジブル

【ストーリー】

■とある部屋

黒い手袋をして爆薬を混ぜ合わせる男。

「爆破には目的がある。建物を破壊する為や人を殺傷
する為、目的に応じて原材料は異なり作り方も変わる。
本物の爆弾を作るためには粘り強い試行錯誤を繰り
返す事が不可欠で強固な使命感が無いと目的は決して
達成できない」

「まずは大きな花火を打ち上げます、杉下さん」

試しに作った爆薬を携帯の着信に連動し室内で軽く
爆発させる。
更に試作したものは爆発力が有り林の中で起爆させる。

●特命係

右京は一人でチェスの対局をしていた。

・角田がやってくる。

右京が熱心に一人でチェスする姿に何か有るのか
尋ねる。右京は来週馴染みのチェス倶楽部の大会が
あるので予行演習していること。現在17年間連続
で優勝している右京。しかし去年IQ150の少年が現れた
こと。IQ150の人は数千、数万に一人の人物だという。
前回はかろうじて右京が勝利したが、次は勝てない
可能性を告げる。
薫は右京に尋ねる。

「何時からチェスを始めたのか」
「小学校に入りたての頃です」
「その時の右京はどんな子供だったのか」

■家庭料理店”こてまり”

右京の子供の頃の話が酒の肴となる。

そこに居た美和子は右京が問題児だったことを驚く。
しかし右京本人はそんなつもりは無かった。
それでは何が問題だったのか。

「協調性に欠け集団行動が出来ない」
「クラスで浮いていたが大人とは話が合っていた」

薫はそれを聞いて、頭が良すぎるのも大変だという。

美和子もまた、

「子供は案外ムラ社会ですからね」

右京の友達は”本”、”チェス”、”音楽”、”落語”など
他にも沢山いたと語る。

そんな会話をしている店の外では何者かが右京らを
監視しているような人物がいた。

■山田家

朝、夫の山田征志郎に対して妻の山田美紀子は、
今朝も外でマスコミが待ち受けていることを語る。
家政婦の雅恵もそれを語る。

山田征志郎は現在東都市の市長であり、都知事出馬
が噂されていたのである。
征志郎は家から出ると記者二名からマイクを向けら
れるが、正式に決まったら報告することを約束して
車で出ていく。

入れ違えるようにして、山田家には宅配業者”はちどり
運輸”の職員が荷物を届けにくる。
受け取った雅恵は見ない顔だねと語る。

届いた荷物は2つ。
1つは東都市中央の山田家の住所が書かれ、差し出し
人も警視庁のある霞が関から送られてきた杉下右京
からのもの。
もう1つはINVISIBLEとだけ書かれていた。

一体これは何なのか?
次の瞬間電話が鳴ると、電話口では男の声で以下の
言葉を語る。

「今届いた荷物は爆弾だ。すぐに避難しろ」

美紀子は困惑し、夫に電話をかける。

■東都市役所

秘書の川村春は本日の予定を市長の征志郎に話す。

10時半、部局と打ち合わせ。
11時半、協議会委員会室で打ち合わせ
12時半から定期監査の報告。

そんな状況の中、征志郎の携帯に妻からの電話が鳴る。
征志郎は仕事中の電話を嫌うが、妻は爆弾が送られて
来たという内容の会話が有ったことを語り、届いた
荷物の特徴を語る。
宅配業者に対応に出た雅恵は宅配業者は妙に緊張して
いて、帽子とマスクをしていたので詳しくは分からな
いと語る。
荷物を開けずにすぐに逃げるよう告げ、市長は自ら
警察の方に連絡を入れておくことを語る。

美紀子と雅恵が急いで外に出ると、それを見計らう様
にして爆弾は爆発し家は炎上する。

■警視庁・城北中央警察署

・署長室

署長の山田正義は副署長の那須野吉原からの報告書
を見て検挙数が昨年から減っていることを指摘。
事件発生件数自体が減っていが、検挙率も微減となっ
ていた。

「僕は良い報告しか聞きたくない」

署長は冗談だと言いながら二人に圧力をかける。
更に署長は部屋の暖房が何時入るようになるのかと
問うと吉原は明後日には工事担当者が来ることを
告げる。

■感想

市長宅には爆弾が送られてきており、死傷者は発生
していないものの警視庁でもその卑劣なやり方に
対して爆弾テロは断じて許すことは出来ないとして
刑事部長から捜査官に発破がかけられる。
市長の山田征志郎は最近知事選を表明するのではな
いかとしてマスコミを賑わせている人物。その妻は
宝井グループ創業者の娘で、二人の間の息子は東大出
のキャリアとして警視庁から現在事件んが起きた管内
にある城北中央警察署に出向されている人物だった。
その爆弾は宅配の荷物の中に入れられていて、
2つの箱の内、一つは差出人の欄に右京の名前が書かれ
ているものだった。

2話続きもの。前編としての放送だった。

前後編に渡るドラマの場合、後編が放送した後に
感想を書くと、それを見た後に書いたのではないかと
思われるので出来れば昨日までにはドラマを見て
感想を書いておきたかったです。

ちょっとここ数週間はちょっとリアルタイムで
見られる余裕がなく私生活・仕事とバタバタとして
いて

「右に左に篠塚、ライトにレフトにホームラン」

ってくらいに篠塚和典とランディ・バースがコラボ
レートしそうなくらいに忙しかったので(いや見る気
があれば見られたと思うがその気力が足りなかった)
これを見て感想を書いているのが4年に一度の閏年、
2月29日。なんと大谷さんもぴっくり。

まぁそんな私的な前提はさておき・・

犯人像としては既に視聴者は目にしているのだけど
それが誰なのか。何のためにそんなことを行うのか
その動機など分かっていない、

しかしよく見ればドラマの中では「これでもかっ!」
ってくらいに恨みを買いそうな人がわんさかいる為に、
犯人の怨恨がどの流れに接続していくのか後編を
見ていく楽しみがあります。まだ今のところこの中
には出てこない流れもあるでしょう。

個人的に字幕で見ている人には既にヒントが出ている
のではないかという感じがするけど、犯人だとされる
人物が”山田”と表記されています。
今回のドラマを見れば山田さんが沢山出てくる。
日本名字全国ランキング12位(約82万人)であることを
考えれば、石を投げれば山田に当たるというくらいの
多い苗字なので、「今夜は山田」(by デビット・ホセ
インさん) そこに繋がってくるのか気になる。

流れで一番気になるのは城北中央警察署周りの事かな。
この警察署はある意味人間ロンダリングと化している。
例えば警視庁から出向してきた署長。
そしてこの警察署の副署長は二人の元警察官を民間
に口利きで就職させている。

■引っかかるワード

いくつかの共通するメッセージ性がある。

・彼は「INVISIBLE」を使っている。
・「爆破装置」を使った犯行を行っている。
・子供の頃の右京の話が出る。
・子供繋がりで伊丹と薫の間で面白いやりとりがある。
「部長に言いつけてやるからな」
「小学生か」

●鑑識

1日に2件の爆破騒ぎが起きたので益子さんも大変だ。

市長の家の爆弾は火事で燃えた。遺留物は発見出来ず
一瞬の内に火事が起きた状況からしてガソリンが仕込
まれていた。

牧野の家は起爆装置が携帯電話で、時限式ではなく
遠隔操作で作動させた。
殺傷能力を増強させる為の凶器は爆弾には入って
いなかった。

■**の主張

犯人らしき人物のナレーションが何度か入る。
爆弾を使うことの目的について示したもので、目的に
応じた原材料のことに触れている。

基本的に人を殺傷することを目的としていない可能性
は感じるが、何かを気づかせたい意図があるのでは
ないか。
殺しが目的ならば最初の時には爆弾が爆発することを
敢えてバラしている。

犯人からのメッセージは「INVISIBLE」
意味は「目に見えない」「透明人間」

自分は世間に見捨てられたと考えているのか、
それとも犯行を犯しても私は誰にも見えない、見つけ
られないと考えているのか。

前者はともかく後者は自ら名乗り出る形で警察署に
来たからね。

■恨まれそうな流れ

爆弾を使う目的には色々とあるのだろうが、その
一つは人の命を奪うものではなく、派手な行動を
起こして世間にアピールする為のものである可能性
も大いにある。

アピールにも色々とある。

・不遇な扱いを受けていて、それを公にしたい。
・自分の存在を世間に認知させたい。

●杉下右京

チェス大会でずっと優勝(17年間)している。
前回大会でIQ150の少年と対戦したが結果は辛うじて
勝利した。
右京に負けたことを怒るというよりも、その流れで
右京の存在を知ったのではないかと思う。

●山田征志郎 市長

現在市長だが、彼は知事選に立候補するのではないか
とされている。とすれば爆破テロを阻止した人物、
街を守る強いリーダー性をアピールすることが可能だ。

また彼には過去にも苦学生、市民運動家、37歳で
東都市長に選出され、それ以来5期20年で、赤字体質
だった財政を建て直し、福祉政策を構築している。

彼は子供の頃、女手ひとつで育てられた。
母は厳しい人で幼い頃から常に自分を律し、人の役に
立つことを意識せざるを得なかったという。

●山田正義 署長

東大出身、警視庁キャリア組。現在は城北中央警察署
の署長をしている。次の人事で警視庁に戻るだろうと
されている。
部下は年上だが署長の偉そうな話し方にはあまり
いい顔はしない。しかしそれでも爆弾を使うほどに
恨んでいるとは考えづらい。

●牧野文雄

一番曰くつきの人物。
彼はAEGIR(エーギル)警備保障で働いているが、1年前
まで警察官だったこと。
上司の村上とは仲がよく、キャバクラなどにも一緒に
行く。
村上によると牧野は特別枠で警備保障会社に勤務して
いること。牧野を天下りのような形にしたのは
副署長の那須野だ。
そして警備保障会社の取締役もまた警察官だった。

■その他

・市長の言葉。

「市政は突き詰めて言うと税金を如何に再分配するか
です。私は社会的立場の弱い人に比重をかけてきた。
それを快く思わない人が一定数居る」

・防犯カメラ

2024年2月22日 9時42分。偽造ナンバープレート。

・SNS投稿

2024年2月24日 9時51分に投稿。ハンドル名:INVISIBLE
LIVE配信しながら警察署に入っていく。

・ロシアの劇作家チェーホフの言葉

「物語に銃が登場したら、その銃は必ず発泡され
なければならない」

・板橋区・リヴェール坂峯105号室

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁警視庁・特命係)
亀山薫 …… 寺脇康文 (1と5代目相棒、特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (警視庁捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (警視庁組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視庁警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視庁警視正・参事官)
益子桑栄 …… 田中隆三 (警視庁鑑識課員)
小出茉梨 …… 森口瑤子 (家庭料理店”こてまり”の女将)
出雲麗音 …… 篠原ゆき子 (警視庁 交通機動隊から捜査一課)
亀山美和子 …… 鈴木砂羽 (フリージャーナリスト)
土師太 …… 松嶋亮太 (サイバーセキュリティ)

山田 …… 中川翼 (IQ150の天才少年)
本城卓 …… 吉田日向 (「スギナ電気設備」社員)
山田正義 …… 金井浩人 (城北中央署署長・征志郎の息子)
柿沼勇作 …… 横山涼 (メガネの男?)
那須野 …… 永倉大輔 (城北中央署副署長)
牧野文雄 …… 山形匠 (28歳、「AEGIR警備保障」警備員)
吉原 …… 北山雅康 (城北中央署署員)
山田美紀子 …… 斉藤レイ (征志郎の妻)
雅恵 …… 福井裕子 (山田家の家政婦)
…… 本多新也 (「スギナ電気設備」職長)
川口雄一郎 …… 野口俊丞 (「スギナ電気設備」職人)
田口 …… 佐藤文吾 (「スギナ電気設備」職人)
村上 …… 田野良樹 (AEGIR警備保障・課長、メガネ)
井上直人 …… 小井土一章 (城北総合病院・医師)
…… 大山大 (城北中央署・警察官)
川村春 …… 中村樹里 (東都市役所、秘書課)
山田征志郎 …… 升毅 (東都市役所・市長)
村松 …… (「スギナ電気設備」職人)
中矢 …… (「スギナ電気設備」職人)

(記者)
小平伸一郎、相馬一貴、土屋いくみ、伊住聰志

伊住聴志、鷲見みみ、浜田大介

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