トレース ~科捜研の男~
(2019年1月期・フジ・月曜21時枠)
原作 – 古賀慶 『トレース 科捜研法医研究員の追想』
プロデュース – 草ヶ谷大輔、熊谷理恵
脚本 – 相沢友子
主題歌 – 関ジャニ∞「crystal」
演出 – 松山博昭、相沢秀幸、三橋利行
https://www.fujitv.co.jp/trace_drama/
第8話 幼馴染の悲劇と嘘 。空白の1時間の謎!
【ストーリー】
2月15日 午後23時8分。
110番のオペレーターはダチを刺したという電話を受けて
警察官に連絡。連絡してきた御手洗の住むアパートに
行くと確かに一人の男が刺され犯人はその場に座っていた。
テレビで刑事物のドラマを見るノンナ。
妹・カンナがそのドラマの主演をしている橋下梨央を
姉の元に連れて来る。友達だったとしてノンナは驚く。
一昨日板橋で起きた殺人事件を知って居ますよね?という
梨央。口論中についカッとなって殺したと言われている
事件でしょ?と。殺された根岸と自首した御手洗は二人
とも私の幼なじみだという。私たちは同じ児童養護施設
で育ったのだという。10年以上も家族同然で暮らした
仲だとしケンカしたくらいで治ちゃんが秀司君を殺す
なんて絶対にあり得ないという。
「科捜研は残された人の為に真実を見つける事だ」と
聞いたとし、お願いなので事件を調べ直して欲しいとの
こと。
自首した治によると夜9時半頃に帰宅。同居する根岸と
口論をきっかけに相手の腹部と心臓をナイフを刺して
いる。すぐに通報し夜23時8分のことだという。
英里は検死の結果はどうだったのか尋ねる。死亡推定時刻
は21時から23時。死因は肝臓・心臓を刺されたことによ
る出血性ショック死。供述にはずれはないこと。市原は
凶器に指紋はなかったか尋ねると治の指紋だけだという。
二人の間は特別なトラブルも亡かったのだろうとし警察の
判断通りではないか?
すると真野は1つだけ気になることがあるという。夜24時
頃鑑識が撮影した写真は血液が黒く変色し完全に乾いて
いるのだという。1時間で血液が乾いていることになり
これだけの量だと一時間で乾くことは絶対にないという。
■感想
事件解決に於けるプロセスの現実性と事件解決後の
人情的同情物語が描かれているドラマ。
今回はやたらと解決後の流れが長く、事件解決に
於けるプロセスもある程度想像が付くので、9割方退屈
な流れで睡魔との闘い。
随分と面倒なことをしているなという印象しかない。
結局真実は白日の下に晒されるものなんですよ。
頑張って隠しても結局は発覚してしまうものなのだろう。
それが新人の頃にバレると芽は潰れるが、ベテランに
なればある程度生き残れる可能性は高くなる。
今回は犯罪上でも時間を稼ぐ意味も有ったし、彼女の
真実が発覚するまでに時間を稼ぐ必要が有ったのかも
知れない。
アリバイとは時間との闘いで有り、2つの場面で何故
刺されたのかということの説明を知る人には知って
もらわないと一連の流れの殺人事件は成立しないもの
である。
御手洗が刺した英彰は、死ぬ前に弟の優太に話した。
優太が御手洗を刺し返すが、その一連の事実を根岸に
話さなければならずかなり面倒なことにはなっている。
唯一死者からの言葉として、梨央に伝わる内容は決して
二人の児童養護施設で育ったものたちが彼女を見捨てた
訳では無く寧ろ守っていたという事実が有って伝わった
こと。
トラさんが色々と便宜を図ったりしたし、最近は声を
張り上げるが真野を真っ向から否定することはない。
この辺は「ボディ・オブ・プルーフ 死体の証言 /
Body of Proof」の検視局と刑事の関係にも精通する所
が有る。一話の頃はやたらと刑事と仲が悪くてかみ合わ
なかった。
さりげなくトラさんの一家のことも挿入されて、形は
違えど彼らは疑似的養護施設のようにして家族を顧みら
れなかったところも有るのかな。
「離れていても心は繋がっているのが家族」
そんなセリフによって少しは救われるところが有ったかな。
■出演者
真野礼二 …… 錦戸亮 (科学捜査研究所・法医研究員)
沢口ノンナ …… 新木優子 (科学捜査研究所・法医研究員)
相楽一臣 …… 山崎樹範 (科学捜査研究所・法医研究員)
水沢英里 …… 岡崎紗絵 (科学捜査研究所・法医研究員)
市原浩 …… 遠山俊也 (科学捜査研究所・法医研究員)
猪瀬祐人 …… 矢本悠馬 (警視庁捜査一課刑事)
沖田徹 …… 加藤虎ノ介 (警視庁鑑識課)
沢口カンナ …… 山谷花純 (科学捜査研究所)
壇浩輝 …… 千原ジュニア (警視庁刑事部長)
江波清志 …… 篠井英介 (警視庁捜査一課・課長)
海塚律子 …… 小雪 (科学捜査研究所・法医科長)
虎丸良平 …… 船越英一郎 (警視庁捜査一課刑事)
源公則 …… 飯田基祐 (父、当時47歳)
源義一 …… 倉悠貴 (長男、虐めで登校拒否、大検)
源仁美 …… 夏子 (長女、当時16歳、高校1年生)
源良枝 …… 加茂美穂子 (母、当時43歳)
幼少期の真野礼二 …… 大山蓮斗
早川尚文 …… 萩原聖人 (当時、義一と新妻の担任)
虎丸京子山下蓉莉枝
虎丸周平中島凱斗
橋本梨央 …… 石井杏奈 (芸能人、飯塚レン)
御手洗治 …… 渋谷謙人 (根岸を殺したと自首)
根岸秀司 …… 落合モトキ (刺されて死亡)
益山英彰 …… 弓削智久 (フリーライター、殺されて発見)
益山優太 …… 阿部亮平 (英彰の弟)
飯塚正文 …… 叔父
南雲勝郎、あうちら、湯田京登、望田唯颯、宮地大介
高橋流晟、杉山俊介