太陽にほえろ! 第156話 刑事狂乱

太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html

第156話 刑事狂乱

脚本/市川森一 監督/竹林進

【ストーリー】

小料理”玉枝”では、サラリーマン客を送り出すと暖簾を
しまう。奥には旦那の鮫島隆と倉橋律子がいた。
律子に対して鮫島は”負けたらあかんぞ”として励ます。

玉枝は鮫島にどうしたのかと問うと(律子に)恋人が出来た
のだという。七曲署の三上(以後テキサス)を知っているか?
と問うと律子はテキサスって若造と上手く行きそうだという。
藤堂と話をつけるとし見合いして死なせてしまった青木敦
への餞だという。この一年あんたの苦しみを知って辛かった
という玉枝。ただ藤堂と会うまでに片付けるヤツがいると
いう。女の生き血を吸って生きて居るダニのようなヤツだと
いう。

宿直していた七曲署のテキサスの元に電話が鳴る。
タレコミなのか?とすると自分は尾崎というものだとしあんた
が付き合う女の事で相談があるという。世田谷のオリエンタ
ルマンション501号室に夜7時に来る様告げられる。

尾崎はアーチェリー場で律子と会う。
テキサスに電話して来たという尾崎は彼女の反応を見て
お前はまだオレのことを話していないなと語る。今夜ゆっくり
三人で話そうというと、律子は黙って別れてと語る。オレが手
を引くも引かないのもテキサスの出方次第だという。テキサス
に会わないでというが、彼は彼女にオレのやり方を知っている
だろうと告げる。それを聞いた律子は持っていたアーチェリー
の矢を尾崎めがけて射る。

いざテキサスは電話で聞いたマンションを尋ねるが尾崎洋一
は不在にしていて居なかった。
そこに鮫島が代わりにやってくると、テキサスを見て青木と
そっくりだと驚く。テキサスはあなたが尾崎さんでしょ?と
し電話をくれたか?と問うと、自分は七曲署のテキサスだと
語る。
鮫島は青木が生きて居るように見えたことも有って涙する。
鮫島の奢りで一緒に食事をしにいくと彼は一年間痞えて
ものがスッと消えたという。藤堂との関係を聞かれた鮫島は
ライバルだと語る。
テキサスに池袋の小料理店”玉枝”に来た事があるだろうと
いうと彼は”ああっあのシケた店か”と語る。オレの妻が
開業している店だと言われテキサスはばつの悪い思いをする。
しかし鮫島は嬉しい気分だとしてはしご酒で5軒もテキサスと
一緒に回ることになる。ワイの身代わりで死んだ青木にも
こうしてやりたかったのだという鮫島。
(彼と青木敦(S49/3/10生まれ)は山田署で組んで居て、1年前
には強盗殺人・滝川事件で初めて総監賞をもらったことが
有った)と青木のことを説明する。
そんな中テキサスは定期連絡の義務があるので電話してくる
と抜け出す。すると殺しが発生したので行くと言う。
遺体は城南大附属病院に連れて行かれたという。

■感想

驚くべきはその後刑事ドラマでは常連の藤岡琢也さんが
このドラマの中でも刑事役として登場。そして後に中村雅俊
さんの奥さんとなる五十嵐淳子さんが当時の芸名で登場
している。

鮫島は山田署時代に相棒の青木が自分の身代わりになって
死亡している。鮫島の代わりに電話に出た為に青木は
喫茶店でライフル銃で狙われて撃たれてしまった。
青木は見合いして律子とは結婚間近の間柄。その青木を失った
ことで鮫島は律子に対しても頭が上がらない。

夜番をしているテキサスは青木にそっくりの人物の様で
その彼と律子は良い感じの関係になったみたいだけど、
好きになったのはテキサス自身の人柄なのかそれとも単純に
青木の影を追っただけなのか分からない。

尾崎からテキサスに電話が鳴る。
女のことで話したいとのことだけど、まさかこの尾崎という
男はテキサスから金を強請ろうとしていたのだろうか?
何の為に?別に結婚している訳では無いだろうし、散々女を
利用して稼いでいる光景が有る。別れを理由に「オレの女
と結ばれるなら金を払え」とでも刑事にいうつもりだったの
か?

律子が尾崎と共謀して美人局のようなことをしていたのだろう
か?弱みを握られているのであれば別れられない理由もある。
律子は尾崎がテキサスを強請ろうとしていることを知って
アーチェリーの矢で撃ち殺したみたい。

尾崎の部屋から律子の痕跡を消そうとして鮫島がバルコニー
側から家に侵入して逃げる光景が有る。スタントだろうけど
昔のスタントは怖いな。

鮫島から取り調べを行い、彼は律子のことを匿っていた。

取り調べ室では埒が明かず、強硬手段に出る。
ダマされた振りをして犯人の元に案内させること。
取り調べ室でホルダーではなく腰に挿している銃を鮫島に
盗まれて人質にされた振りをしてずっと鮫島に主導権を
握らせていた。

律子は逃げられないと観念して銃で自殺使用とするが
中に銃弾は入っていない。
自分は生きる価値は無いと絶望しているものへ、あなたを
愛してくれる人がいることは、その人の為に生きる価値がある
ことを語る。

■出演者

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (七曲署・一係のボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
三上順 …… 勝野洋 (矢追町派出所から異動、テキサス)

鮫島隆 …… 藤岡琢也 (元山田署の刑事、1年前相棒青木が殉職)
倉橋律子 …… 五十嵐じゅん (22歳、青木の元恋人)
鮫島玉枝 …… 北あけみ (小料理”玉枝”)
倉橋洋一 …… 山口曉 (遊び人、律子が付き合っていた)

林理絵

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