太陽にほえろ! 第150話 わかれ

太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html

第150話 わかれ

脚本/小川英、四十物光男 監督/竹林進

【ストーリー】

・レストラン
デンカはレストランに行くとピアノを弾く女性・寺岡理恵
の元を尋ねる。やっと来てくれた・・しかし私たちは変わって
しまった。戻りたくても戻れない、あの頃の私たちには・・。
デンカと彼女が出会ったのはこのレストランでピアノを
弾き始めた初日だった。テキサスとデンカは客の一人のチン
ピラを逮捕するが、理恵はその後もピアノを弾き続ける。
店が終わる頃外は雨が降っていた。
裏口から出てくる理恵のことを待っていたデンカは、先ほど
の無礼を謝罪する。一刻も早く逮捕しないと危険な男だった
事。演奏をしているあなたの気持ちを考える余裕が無かった
という。そんなデンカの気遣いに彼女もレストランの添え物
のピアノ弾きにここまで考える刑事がいるなんて新鮮な
驚きを覚える。
それから二人はデートを重ねるようになり、ある時は公園、
そしてこの日もデートだったがデンカが約束の時間に少し遅
れる。そのことを謝罪すると彼女は仮縫いに付き合ってもらう
と語る。

・ブティック
デンカが理恵に連れて行かれた先はTAKAHATAというブティッ
ク。そこのポスターには新鋭高畑幸三ファッション展と
書かれていた。理恵によると高畑はパリのファッションコン
クールでグランプリを取った有望株だという。しかしその
店で理恵と会話している女性・西怜子のことをデンカは見て
気がつく。怜子もまた理恵に対してお連れの方は友達なのか
と問うと未来の旦那さんだという。怜子はステキな方だと
語る中、仮縫いしている際に外したイヤリングを彼女に渡した
ままだった。

・喫茶店
怜子は高畑のアシスタントでパリで出会ったのだという。
怜子さんはデンカを見て素敵な方だと言ってくれたとのこと
だった。急にデンカは用事が有るとしてデートは終わる。
怜子もイヤリングを忘れたことに気がついて店に行くと高畑
の姿が有った。西さんはこの先のニッシンという喫茶店に
いるという。そんな理恵のことを外で見ている男がいた。

・喫茶店ニッシン
そこにいくとなんと西と会話しているのが用事が有るとして
出て行ったデンカだと知る。少なからずショックを受ける
理恵は声を掛けることなく店から出て行く。すると先ほど
からずっと店の中を覗いていた男に追いかけられる理恵。
男から声をかけられ名刺を手渡される。週刊事実の沢田一郎
(38歳)。彼は西怜子について話が聞きたいとしてシツコク
理恵に食い下がってくる。西と会話していた男は誰なのか。
理恵はそもそも西さんについて詳しくないことを告げると、
あの女は怖い女でカッとなると何をするのか分からず人殺し
も辞さないという。しかし沢田はそこにやってきた赤いTOYATA
のコロナマークIIに乗って行ってしまう。

■感想

デンカが主役のエピソード。
そして記念すべき150話目のエピソードだった。

冒頭ではデンカの彼女っぽい寺岡理恵のナレーションベース
から始まったドラマ。この女性がデンカにとってどういう女性
なのか。
ピアノを弾く彼女の元を尋ねていくシーンだけど、このシーン
が一見すると現在のことなのか、出会いの頃のことなのか
分からなかったし、理恵のことなのかそれとも怜子のことを
指しているのか分からないので個人的には興味深い流れと
なった。

「あの頃の私たちには戻りたくても戻れない」みたいなこと
を語っていたので何処かで失敗したのかって感じで語られて
は居たんだけどね。

過去の回想シーンとして描きたかったのか映像表現が
いつにも増してピカーっとしていた(笑)この時代も色々と
撮影の演出に関しては試行錯誤していた感じだね。

デンカのことを信頼する事が出来ず余計な事に首を
突っ込んでしまった女性の話だったけど、正直別れる
ほどの事ではないのではないかという感じがする。

ボスがまたデンカに気を使って
「聞き込みに行ってこい、向かいのスナックだ」という
ことで理恵と話しに行く時間を与えるという。

時々ボスも私用の為でも出張させたりすることがあるの
よね。

ドラマでは過去の罪を償いやり直そうとしている女性・怜子
との再会。理恵のことをつきまとっていた週刊誌の記者の
沢田の死。通せんぼうまでして怖いんですが・・

このエピソードの前に151話の感想を書いてしまっているの
だけど、151話では青い車が犯人に繋がるキーワードとなった
ことに対してこのエピソードでは赤い車(コロナMR2)が
ポイントとなっている。

愛するがあまりこれ以上の汚名を世間に晒したくないとする
愛情の掛け違えた女が殺害した格好で、本当に狂っていると
しか思えないところもある。
殺人での犯罪歴を犯したものが当時出国出来たのだろうか?
という疑問を抱きつつパリで出会ったとするファッション
デザイナー高畑幸三のアシスタントとして活動している
元夫殺しの怜子。5年前の事件で夫を殺害して実刑2年
というのは少々理解し難い刑期でもあった。

死の真相はデザイナーの高畑は怜子の作品を盗んで発表して
いた。しかしこの男がそれを嗅ぎ回っていた記者を殺害した
ものだった。この事実を知っているものたちを殺そうとして
いたのかも知れないけど、怜子を殺害したら二度と彼女の
デザインは盗用出来ないからこの人のキャリアもあっさり
終わるな。

寺岡理恵が真野響子さんだったことも驚きだったかも。

■出演者

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (七曲署・一係のボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
三上順 …… 勝野洋 (矢追町派出所から異動、テキサス)

寺岡理恵 …… 真野響子 (ピアノ奏者)
高畑幸三 …… 新田昌玄 (新鋭ファッションデザイナー)
西怜子(大友道子) …… 三条泰子 (元イラストレーター、夫殺し)
沢田一郎 …… 矢野宣 (38歳、週刊事実の記者)
チンピラ …… 吉中正一

芦葉京子
峰恵研

スポンサーリンク
レンダグル大336
レンダグル大336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レンダグル大336