太陽にほえろ! 第148話 友情

太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html

第148話 友情

脚本/長野洋 監督/児玉進

【ストーリー】

夜道に赤い服を着た女性が歩いているのを5人のチンピラ/愚連
隊が声をかける。女性は制服を着た学生の一人、三沢に助けを
求める。5人と一人で戦っている中、4人の制服の男たちが
ケンカしているのを見て助けに入り、その場は激しい乱闘に
なる。すぐにパトカーがやってきて七曲署の面々もそのケンカ
を仲裁する。しかし赤いジャンパーの男だけが倒れて死んで
いるのを見つける。
赤い服の女性から事情を聞く山村。
長さんは被害者の身元が判明したとしてやってくる。
林三郎(22歳)、通称サブ。強請・たかりの常習者で町の愚連隊
のリーダー格のント子だという。頭蓋骨を骨折したことによる
脳内出血が死因で格式によると角材のような尖ったもので殴打
されたものだろうということ。頭にはその木片が刺さっていた
という。現場周辺からその凶器はまだ見つかって居なかった。

ゴリは制服の男性の一人・江尻興から話を聞く。
相手が誰であれ一人が殺されたのだとしてケンカに加わった
仲間を教えるよう求める。話さなくても柔道部のものたちだ
ということは分かっているというと、それなら自分で調べれば
良いとしあくまで仲間のことは話さないと一貫する。

城東大学を訪ねる。
ゴリが理事長を尋ねると柔道部のキャプテンを呼び出すと告げ
る。一方でテキサスはクラブにいた昨日のケンカに加わった
愚連隊から参考人として話をして欲しいという。それを拒むと
テキサスはそれならば逮捕するという。夕べ若い女性をから
かったことは軽犯罪であり、職もなくブラブラしていることも
条例に抵触、怪我をさせたことは刑法204条の傷害罪が適用され
るというと急にシオらしくなる。

ゴリたちは部員を現場に連れて行く。今から現場検証に立ち会
ってもらうという。チンプラの一人が死んだのだとし、君たち
に殺意があるとは思えないが一人死んだその責任はあるのだと
いう。やったのは誰なのかと問うが、無駄なことはやめてもらい
たいという。夕べ町の愚連隊とケンカしたことやその中で一人
死んだのは認めるがあくまで結果だという。するとゴリは刑事
は結果で動くのだとし動機や原因が何であってもだという。
殺人が発生すれば犯人を捜す。その先は検事や裁判官が決める
ことだという。誰がやったのかと改めて問うと、答える必要は
ないとしやったとすれば全員だという。助け合いの精神は
立派だが大間違いだという。仲間を思うならば名乗り出ろと
いうと、学生もまた説教は止せという。
そんな中テキサスたちは愚連隊を現場に連れて来る。
みんな最初ににらみ合った場所に立つのだという。亡くなった
サブ役をテキサスが代役になり対決の再現をする。
するとナイフを持っていた愚連隊の男がいたとして学生は
その人物を指す。本気で戦う訳じゃないんだとして落ち着かせ
る中、戦いの再現をしていると一人相手を余してしている生徒
の三沢の姿が有った。

■感想

昔の大学の応援団部とか体育会系の部は気骨心の溢れる
人たちが多かったな。
街の愚連隊と戦い、そして殺人が起きているのに多くを
語らない。そして何よりも当時のドラマにはよく見かける
光景だけど稀にゲタを履いて歩いている大学生の姿が有る。
何のアニメだったかな。
こち亀の両さんってゲタを履いてでしたっけ?
商店街の中、かまやつひろしさんの曲じゃないですけど、
ゲタを鳴らして奴がくる~って感じである意味では風物詩
になっていたところもあるんじゃないですかね。

愚連隊が赤い服の女性を執拗に追いかけて一人の学生が
助けようとする。しかし多勢に無勢で学生達は逃げるしか
ない状況の中、目の前からは大学生がやってきて5対5くらい
の争いになった。その状況の中で愚連隊の一人、林三郎(22歳)
が亡くなって発見される。
死因は頭蓋骨の骨折による脳内出血。頭には木片があり
角材のようなものが凶器だという鑑識の見立て。
その現場に有る凶器らしきものは何なのか。

一人逃げ遅れた柔道部が捕まり話を聞こうとしたがまるで
話そうともしない。城東大の経済学部の江尻という男。
学校に問い合わせて理事長から柔道部で事件に関わったもの
を連れてきてもらう。
一方でバーでたむろしている愚連隊の男達を参考人として
連れて行こうとする。

現場検証に於いて誰がどういう配置に有ったのかを問い詰め
る。何処か視線を合わせない三沢俊彦という学生に刑事たち
は気がつく。

三沢を尾行すると長距離電話をしていた。
しかしそれは福島に住む父親が倒れたという知らせだった
様だ。ゴリが捕まえて問い詰めるが彼の話していたことは
真実だった。駅でキップを買っていたけど、なんと「国鉄」
と書かれているのが驚きだった。そういえば国鉄だったんだ
ね。未だに日本は国鉄時代の負の遺産を消却し切れておらず、
2017年現在17兆円くらい有ったよな。

「殺害は偶然起きたのか、故意に起きたのか。」
敵対していた柔道だけでなく愚連隊の中でも被害者の三郎
は手のつけられないワルだったことが判明。

柔道部のキャプテンの山上に話を聞く。
この件にかかわった5人は学校から何らかの処分を受けること
になる。ゴリが対応に当たる中で、

ゴリと山上の意見の違いが現れた。

「たかがチンピラ一人」vs「同じ人間だ」
「庇われる方が罪の意識と負い目」 vs「友情を裏切れば仲間
に負い目」

世の中法律だけで動いている訳では無いという学生たち。

物語が動き始めたのは三沢が田舎から帰郷した際に脚を引き
ずっていたこと。ゲタを履いていたと、この時点で想像出来
るのはやはり当時の事情なんだろうな。

三沢本人もゲタの存在を認めるが当時愚連隊が多数襲って
きたので振り回していたことを語る。それ故に直接誰かを
狙って襲った訳では無い事が判明。しかし彼はプラットホーム
から飛び降りて自殺を考えた。

ゲタの血痕も三郎のものではなく猛というチンピラのもの。

部員達は怒ってゴリさんに凄む。
部員は警察が言葉の暴力によるリンチだと語る。
そしてゴリに柔道での朝稽古という名で半ばリンチに近い
状況で叩きのめす。体力があるウチのゴリさんも稽古では
部員を投げ飛ばしていたが、徐々に体力が無くなり、
リンチされるような状況になる。ジーパンが助けに来るが
ゴリも意地になって対決に応じていた。

もう一方のゲタは何処に有るのか。
猛の様子がおかしいことに気がついて彼に闘った後の行動
を問い詰めると、近道して逃げるべきところを避けていた
ことが判明。そこで初めてその場所にゲタが捨ててあること
が判明し、猛が三郎を殺害していたことが判明。

学生達も問題なしとされて結局退学は免れた。

最後に学生達と道場で汗をかく。
ボスはゴリに対して「無理をするな年を考えろ」

山さんが地味だけど相手の話を要所で聞いていたところが
有ったね。デンカはちょっと影は薄かったか。

■出演者

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (七曲署・一係のボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
三上順 …… 勝野洋 (矢追町派出所から異動、テキサス)

三沢俊彦 …… 下塚誠 (城東大学柔道部・福島出身)
山上 …… 畠山麦 (城東大・柔道部リーダー)
猛 …… 竹尾智晴 (愚連隊・下駄を捨てた)

城東大学柔道部員:亀谷雅彦、朝倉隆、宮内博史
愚連隊のメンバー:佐久間宏則、藤田漸、東条道夫

城東大学事務長 …… 松尾文人

重村博子、山口真理子、東治幸

林三郎 …… (22歳、通称サブ、愚連隊リーダー格、被害者)
江尻 …… (城東大・柔道部・経済学部)

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