下剋上受験
(2017年1月期・TBS・金曜22時枠)
原作 – 桜井信一『下剋上受験』(産経新聞出版)
脚本 – 両沢和幸
音楽 – 出羽良彰
演出 – 福田亮介、吉田秋生
プロデューサー – 渡辺良介、八木亜未
主題歌 – 斉藤和義「遺伝」
第4話 私も家族の役に立つ!母の決心と旅人算
【ストーリー】
みどり先生が家庭訪問をしたいとしていると香夏子から聞かさ
れる。最近佳織が授業中に居眠りしていることが多い事。
みどり先生は非難するがそれに反論したのは佳織だった。
そんな中楢崎と2人で担当した信一の物件に対して、報告会では
楢崎は自分一人で担当したことを語る。勉強は出来なくても
人の気持ちは分かっているつもりだったが、大学出のインテリが
悩み苦しみ傷ついていることに気づいていなかったことにショック
を受ける。
風呂でも香夏子は佳織と漢字の勉強。
信一はショックで勉強に手が付かなかった。
翌日佳織には学校に先に行かせる中で信一は職場とは逆方向へと
歩いて行く。
楢崎は香夏子の元を尋ねる。
信一に何か有ったのかと問うと会社に行くと言って出かけたのか
と楢崎は彼女に問う。全ては僕のせいだとし信一にはお世話に
なったのに、無責任なことを言ってしまったと嘆く。
長谷川は職場で信一に対して中学受験とか言って中途半端な事を
している場合かと問われる。部長の言う通りだと考えた信一は
退職願を出していた。すぐに戻ってくると思っていたがその後
会社に来ることはなかったと楢崎は香夏子に語る。一週間前の事
だという。
■感想
周りを巻き込んでのドラマとしては上手く出来ているんだけどね。
どうも個人的にこの手のドラマがあんまり面白みを感じなくな
っている。
ドラマではよくある中学受験の紹介がてら「旅人算」について
説明したもの。
シナリオとしても勉強の初期の頃の方が視聴者にも分かりやす
くて描きやすいところがあるのだろうけど、453日も先があり
途中をすっ飛ばして行くであろうことを考えると、今の段階は
4話にして随分とスローペースな導入部分である。
一番良く写るのは、親子だけでは関係改善出来なさそうな状況
の中で、桜井家と関わることでその修復が計れるであろう徳川
家を抽出し、学校でも孤立するであろう麻里亜とは徐々に同列
の扱いをしていくところにあるのだろう。
そして何気に虎視眈々と逆転を狙っているであろう健太郎の
存在もまた良い感じで描かれているところか。
また一連の流れに対して父親だけが努力しては決して成功しない
ところを察して妻や祖父がこの流れに荷担してくれているところ。
人当たりの良いところを上手くセールスに活かしていけそうなの
で、香夏子の仕事っぷりも佳織が未知の勉強に手を染めるのと
平行して成長っぷりが楽しみな要素になっている。
■出演者
桜井 信一 …… 阿部サダヲ (40歳、元不良の中卒で佳織の父)
桜井 香夏子 …… 深田恭子 (33歳、元ギャルの中卒で佳織の母)
桜井 佳織 …… 山田美紅羽 (10歳、小学校5年生)
桜井 一夫 …… 小林薫 (65歳、信一の父親で大工屋)
楢崎哲也 …… 風間俊介 (33歳、スマイベスト不動産)
長谷川 …… 手塚とおる (スマイベスト不動産・部長)
徳川直康 …… 要潤 (40歳、東京大学卒の大企業二代目社長)
徳川麻里亜 …… 篠川桃音 (10歳、佳織の小学校に転校)
小山みどり …… 小芝風花 (24歳、佳織が通う小学校の担任)
松尾 …… 若旦那 (40歳、地元仲間で、居酒屋店主)
竹井 …… 皆川猿時 (40歳、理容師)
梅本 …… 岡田浩暉 (40歳、酒屋)
杉山 …… 川村陽介 (38歳、大工屋の一夫の弟子)
山之内 …… 野間口徹 (羽柴進学塾)
芳江 …… 山野海 (徳川の家政婦)
大森健太郎 …… 藤村真優 (生徒、チビと)
川瀬リナ …… 丁田凛美 (生徒、ショートカット)
遠山アユミ …… 吉岡千波 (生徒)
ティッシュ配り …… 奥仲麻琴
円山天音、安武風花、魚谷貴世志、木元剛
山川裕也、有馬直美、最上沙織