嫌われる勇気 第4話 容疑者は一族全員!承認欲求を否定せよ!

嫌われる勇気
(2017年1月期・フジTV・木曜22時枠)

原案:岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラ

ー」の教え』
演出:池澤辰也、及川拓郎、星野和成
脚本:徳永友一
プロデューサー:目黒正之、井元隆佑
音楽:得田真裕
主題歌:大塚愛「私」
オープニングテーマ:NEWS「EMMA」

http://www.fujitv.co.jp/kira-yu/index.html

第4話 容疑者は一族全員!承認欲求を否定せよ!

【ストーリー】

蘭子と青山は議員の狸穴勝利の葬儀中に乱入。葬儀は中止だと。
死因に不審な点があると。

1時間前。
元大臣の勝利の件で医師の米村正健が一課に相談に来る。
自分は父の代から狸穴家の掛かり付け医をしているとし一昨日
議員が亡くなった時にも駆けつけたこと。倒れている勝利を
目の前にして詳しく調べないといけないとしたが夫人の治子
から夫は心不全で亡くなったと診断書に書いてくれれば結構だ
と言われたこと。
半田、浦部、小宮山はその話を聞いて、犯罪性を臭わせるが
相手は議員だということも有って難しいという。しかし三宅は
現在葬式の最中であり火葬すれば証拠は失われることになる。

蘭子は勝利が殺害されたとなるとあなた方家族も容疑者になる
とするが、病気で死んだと言い張る狸穴家。誰かが嘘をついて
いると蘭子は語る。

大文字の元に行く青山。
「自由について考える」が課題だったが、あなたにとっての
自由は何かと問われる。青山は「永遠の片思い・憧れだが手に
入らないもの」。何故手に入らないのかと尋ねられるとしがらみ
が有るとしそこには人間関係がついて回るからだという。自分
の好きにばかり過ごしていたら嫌われること。蘭子はそれで良い
と考えているという。「自由とは他者から嫌われること」。
嫌われることを恐れるんという。全ての人から嫌われない生き方
は不自由で不可能だという。人は認めてもらいたいとする
欲求があるのではないかとすると、「承認欲求」のことかと
いう大文字。アドラーは他者からの承認を否定していること。
しかし”いいね”を押してもらえないと悲しいという。
それでは被害者に感謝されないなら犯人を捕まえる必要はない
と考えているのかと問われると青山は仕事だから捕まえるが
でも本音では感謝されたいという。他者の期待を満たす為に生き
るのではないといわれる。

■感想

多分アドラーの心理自体は聞いていると納得する部分はあるの
だろうね。
ただそれをドラマに当てはめると本当に強引に思える。
取り上げられるアドラー心理学も正直どの部分をそれに当てはめ
るのか。

刑事ドラマは好きなのでそれでもそれなりに楽しんでいるドラマ
なんだけど、今回のシナリオの流れからすると厳密には自白以外
の証拠がまるでないまま強引に捜査に押し切った。人に嫌われる
とか嫌われないとかいう問題じゃなく捜査の手順も滅茶苦茶だ。

嘘の証言をしていたことはある意味では認めさせたのだけど、
結果として見れば、この事件の引き金となった医者に死因を診せ
なかった行動自体がそもそも意味不明だった。
別に毒を盛った訳では無い。鈍器で殴った訳でも無い。

唯一着眼点が良かったのが第三者がいることを遺体の位置関係
と倒れた状況から示したことだった。

全ては状況証拠だ。
さゆりのアリバイを崩す為とはいえ、クッキーを不自然に捨てる
という流れがまたなんとも言えず・・

子離れできない親。
まるで親子関係がストーカーのような状況のように描かれ、
この二人の間には寧ろ親子としての絆が問題になり、狸穴家
云々の宿命とは別のところで働いたようにも思える。
なんとも贅沢な悩みだな。

せめてさゆりが一度は119番を押してすぐに消した形跡とか、
さゆりがこの家から離れなければならない理由のないに虐待で
も有ればまた刑事ドラマとしては成立するところが有ったんだ
ろうけど・・そうなるとまた内容の趣旨が変わってしまうか。
海外のドラマならGPSの履歴ですぐにさゆりの当時の行動が
分かるんだろうけど・・

毎回のように香里奈役の女性刑事の特徴ある言葉だけでなく、
ロジックが解ける際には髪留を外して毛をバッサっとしてストレ
ートの長い髪の毛をちらつかせる。

TBSで放送していたドラマの「ハンチョウ」では出動する際には
班長役の佐々木蔵之介がコートを翻すところが一つのスイッチ
みたいになっていたけど、何か主人公に特徴有る言葉や態度を
毎度演じさせるのは、日本は水戸黄門時代から何も変わってない。

鑑識の女性が今回別れたい時に相手に罪悪感を満たせるとその後
逆恨みをもたれないとしたけど、逆にその罪悪感からやり直した
いとする感情が芽生えてつきまとわれる可能性だってある。

■アドラーの心理学

承認欲求がテーマとなった。感謝されたい気持ち。
それは他者の期待を満たす為に生きて居るのではないとされる。
ユダヤ教の教えに
「自分が自分の為に自分の人生を生きてなければ誰が自分の為に
生きてくれるのか」
というものが有りアドラーとも通じるのだと
いう。

確かにブログを書いている身としては全く誰かに見られないと
いうのは寂しいものだし、いいねも押されないウチのような
ブログというのはまさに自分との戦いになっているけど(笑)

認めてもらうというのは他者の期待になぞって生きて居ること
になるのか。他者の人生を生きることなのか。

逃れようとしていること自体がこの家に囚われていることだ
というけれど、結局は無神経なまでに他者を気にせず自分の目標
の為に生きることが人生の正解ルートなのか。

■出演者

庵堂 蘭子 …… 香里奈 (32歳、捜査一課8係)
青山 年雄 …… 加藤シゲアキ (28歳、8係)
大文字 哲人 …… 椎名桔平 (52歳、帝都大学文学部心理学科の教授)
半田 陽介 …… 升毅 (55歳、8係係長)
小宮山 正明 …… 戸次重幸 (42歳、8係・リーダー的役割)
浦部 義孝 …… 丸山智己 (38歳、8係・プロファイル)
三宅 隆俊 …… 桜田通 (26歳、8係・デジタル捜査)
相馬 めい子 …… 相楽樹 (28歳、帝都大学医学部法医学講座の助教)
梶 準之助 …… 正名僕蔵 (45歳、鑑識課主任鑑識官)
村上 由稀菜 …… 岡崎紗絵 (22歳、鑑識課鑑識係)
間雁 道子 …… 飯豊まりえ (20歳、帝都大学文学部心理学科・大文字研究室)
土方 登志郎 …… 寿大聡 (36歳、帝都大学文学部心理学科の准教授)

狸穴治子 …… 朝加真由美 (勝利の妻)
狸穴さゆり …… 前田亜季 (勝利の長女、”レディ・リリー”)
狸穴寿也 …… 水橋研二 (勝利の長男、第二秘書)
狸穴勝利 …… 山田明郷 (衆議院議員、虚血性心不全)
吉川有美 …… 小松彩夏 (家政婦)
武藤秀一郎 …… 平野貴大 (第一秘書)
米村正健 …… 柴田明良 (勝利の主治医)
藤沢功 …… 大村波彦 (政治家)

朝倉えりか、塚原直彦、森やおい

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