突然ですが、明日結婚します
(2017年1月期・フジ・月曜21時枠)
原作 – 宮園いづみ 『突然ですが、明日結婚します』
脚本 – 山室有紀子、倉光泰子
音楽 – やまだ豊、安田寿之、西口悠二
主題歌 – 西内まりや
プロデュース – 後藤博幸、大木綾子
演出 – 並木道子、石井祐介
http://www.fujitv.co.jp/ashita_kekkonshimasu/index.html
第4話 ライバルのKiss
【ストーリー】
あすかは名波に対して私と結婚する気が有りますか?と問うが
“無理・・結婚をする気は絶対にない”という名波。神谷からは
あすかに対して僕なら君が望むものを全てあげられるとして
プロポーズされる。
あすかは名波が桜木と居るのを目撃し付き合っていたのでしょと
問うと、多分寂しかったんだよと。あすかは名波の結婚に対する
考え方を変えてみせると。
名波に対して氷室は桜木とは直接連絡を取っていないだろうな
とし、スクープに巻き込まれるなよという。
三上に声を掛けられるとあすかと付き合っていることを語ると
それならここなら誰にも邪魔されないとして、オリエントスパの
チケットを彼から手渡される。
あすかとのデートの日。
家族から冷やかされる中でデート場所へ。
待合場所では一瞬探し回るが目の前に変装している名波の姿が
有る。カップルだらけだ・・というと、もうすぐバレンタイン
デーだからという。しかしあすかはこういう感じは嫌だとし、
雰囲気症候群みたいだからと。私にはチョコを期待しないでよ
というと、名波は残念だとしチョコは大好きなんだという。
昔駄菓子店で売っている金貨型のチョコを食べ過ぎて鼻血を出し
たと盛り上がる。
二人でスパにいくとやっと変装を解いた素の顔が見られると
いう。しかし名波の携帯がなると桜木からだった。
「もうダメみたいだ」と。それを見て名波は桜木さんの元へ
行ってくるという。
しかしいざ桜木の元にいくと彼女は悠長に食事をしていた。
自宅に呼び出すなんて初めてですねという名波。食事をしていって
とし作ったのだからというが、ダンナの為に作ったんでしょと
いう。今日は結婚記念日だからという名波。何か有ったのかと
問うと出て行ったのだという。
■感想
うーん、大抵のドラマはシナリオの面白さとか俳優の好感度に
関係無く視聴率が妙に高かったり低かったりするのだけど、
このドラマを見ていると「納得・妥当の視聴率」って感じ。
なんか一時期流行した携帯小説みたいな安っぽさ。
そしてドラマでは、いつ突然の明日がやってくるのだろうか・・
もう十分心構えがある状態での突然じゃないのか。
突然と称して、「うん、知ってた」みたいな突っ込みが出て来そう。
サウナに携帯を持ち込むのは芸能界の常識ですか?っていうのは
百歩譲って、あの場面で桜木の元に行きますかね。
恋愛ドラマに於いて相手の性格を計る上で
「そこで傷ついた人を見捨てる様ならばあなたを好きにはなら
なかった」
みたいなシーンが有るけど、これは全くの逆で、
「そこで駆けつける様ならばあなたを好きにはならない」
って状態。突然出て行った時は「はぁ??」って感じ。
結婚は嫌いだけどバレンタインデーは好き。
結婚は好きだけどバレンタインデーは嫌い。
二人の価値観の違いを鮮明に表したものの、あすかが百歩譲って
チョコを渡したのに対して、彼女の中の価値観を変えたとも
言えるのかなって感じもするけど、ただ結婚に対する価値観とは
少々秤に掛けるには大きさが違うしね。
そんな名波から今回は何故結婚という制度が嫌なのかも語られた。
「別れたくても結婚制度が何処かで人を縛り苦しめる」
そしていつものプチ情報っぽくして、
「問題を解決しようとしないカップルは別れやすく、ちゃんと
ケンカして問題を解決するカップルは長続きする」と語られた。
主人公同士の恋愛描写はそれなりに描かれているのだけど、
それ以外がまるで機能していない。
桜木の妨害とか神谷の妨害とか正直小手先の工作に過ぎず、
別れたからとしてもその人に引きつけられる程の魅力があるか
どうかの問題で、恋愛の綱引きが対等な立場で揺れ動いていない
限りはこういう工作は寧ろ邪魔なものとして写ってしまうという
典型な感じ。
山崎育三郎の淡々としたぶつ切りの語り口がちょっと癖がある。
「あっそ」「で、どうなの」「そうなんだ」みたいな感じで
なんだかあんまり感情が入っていない感じがする。
箸休めであるハズのその他二人の恋愛事情もまるで興味を引く
ものがなく、物語に絡んでいるように見えないというのもなんとも
寂しい限りだ。
■出演者
高梨あすか …… 西内まりや (大手銀行勤務・結婚したい)
名波竜 …… 山村隆太 (帯情報番組のMC・結婚したくない)
神谷暁人 …… 山崎育三郎 (いずみ証券エース営業)
桐山莉央 …… 中村アン (あすかの先輩)
牧瀬桃子 …… 岸井ゆきの (あすかの同期 女子会仲間)
小野広紀 …… 森田甘路 (あすかの先輩・名波の親友)
高梨奏 …… 葉山奨之 (あすかの弟 シスコン)
矢沢麻衣 …… 山賀琴子 (新人女子アナ)
清水悠真 …… 鍵本輝 (若手アナ・名波に挑む後輩)
金田三郎 …… 加藤諒 (名波のメイク担当)
高梨新太郎 …… 古舘寛治 (あすかの父親)
高梨典子 …… 石野真子 (あすかの母親、”ナナリュー”ファン)
氷室統哉 …… 杉本哲太 (TNN TV編成局ゼネラルプロデューサー)
三上響 …… 沢村一樹 (アナウンス室室長・氷室と同期)
桜木夕子 …… 高岡早紀 (人気女優)
留守香奈 …… 椿鬼奴 (多国籍料理の店『Luz』の店主)
今井隆文、中野絢介
多田木亮佑、諒太郎、寺田御子、飛田恵
横塚真之介、坂本直季、市原茉莉、池田恵理
佐藤太助、横田美恵子、堀内充治、五十嵐昇、林楓夏、田中凌
逢見亮太、白戸耕太朗、佐藤令旺、佐藤洸、矢島八雲、山川裕也
持齋勇樹、北川千晴、辰巳まほ、村上よう子、七瀬麻美
池ノ内孝、小林磐ノ丞、関口秀実、田和義英、道仙拓真、鶴見和也
橘田雅也、本田祐介、渡部純一、鈴木健斗、こちえ、有我夢翔
真保栄千草