嘘の戦争 第6話 首謀者と激突…暴かれる正体

嘘の戦争
(2017年1月期・フジTV・火曜21時枠)

脚本 – 後藤法子
演出 – 三宅喜重、宝来忠昭
プロデューサー – 三宅喜重、河西秀幸
音楽 – 林ゆうき、橘麻美
ナレーション – おかなつこ

http://www.ktv.jp/uso/index.html

第6話 首謀者と激突…暴かれる正体

【ストーリー】

浩一は30年前に家族を殺害した興三に対して復讐を誓う。
その為に関係者を詐欺で破滅に追い込んでいく。そんな中、
意外なことに九島からは晃が関与していたことを耳にする。
一方隆は何者かが30年前の復讐に動いていると推測。生き残りの
千葉陽一を疑いつつ浩一にもその目を向ける。
そしてついに楓との結婚の話を通して興三と浩一は遭うことにな
る。

仁科家で食事を取る。
隆は先日の女性が五十嵐と一緒に父のパーティーに来ていた
ことを早速浩一に疑問をぶつける。招待した記録はないが写真
に写っていたこと。オウムの居るバーで遭った女性と同じように
見えるというと、あれはオウムではなくルリコンゴインコだ
とし、オウムとインコの違いが分かるかという。頭に冠みたいな
羽根が付いているのかオウムだと。しかし隆はそんなことよりも
あの女は何者だというと、浩一は今度店で会ったときに聞いてみ
ますという。

浩一はこういう話になることを覚悟しみんなにも話していた。
明日はウソの付き合い・だましあいになること。ようやく興三
に近づいて弱点を探るそのチャンスであると。ハルカは向こうも
浩一のウソを暴きたいのでしょという。しかし彼らは千葉陽一
を知っているかとは聞けないハズ。娘と孫には聞かせたくないだ
ろう話だからだと。何せ自分の命令で3人の人間を殺したのだと
いう。30年デカイ嘘を突き通した開いて。ミスは許されない
という。最後まで嘘を突き通した奴の勝ちだと。

隆たちから浩一に対して両親のことを聞かれる。
事故で亡くなったということは相手も知っていた。
父は教師でマジメひと筋。嘘が嫌いな人だったと語る。逆に母は
おおらかな人だったという。どんな事故だったのか?というと、
実は覚えていないという。家族で旅行に出かける準備をしていた
記憶はあるが事故当日のことは何も・・覚えているのは病院の
ベッドで目を覚まして父も母も妹も全員亡くなったと聞かされた
という。そんな不幸でハーバードに行ったのか?と問うと
叔父夫婦が親代わりになってくれたこと。その叔父は亡くなった
という。今の自分は天涯孤独だと。昔の君を知る人は居ないって
ことかという隆。
逆に浩一は思いきった質問に出る。
「仁科家に迫る脅威とは何の事なのか?隆さんが探している千葉
陽という人物は何者なのか」と。

■感想

徐々に核心に迫るにつれて浩一側も容易に復讐を進められない
流れも出て来て興味深いシナリオだった。

今回は会話の内容自体ぶっちゃけた話になり、それぞれ
のリアクションに焦点が当たる探り合い状態が実に楽しかった。
それぞれのキャラクターが一度は必ず驚いたような表情を見せた
のではないか。

最初にチェスの駒を動かしたのは隆側だったし、その後に
駒を動かす浩一の流れ。そしてその流れに興三も参戦して、
互いに腹の探り合いの状態が続いた。

「遭ったばかりの他人の為に命を投げ出すような人間を私は
信用しない。」

そしてこの流れでは花を添える程度の存在だった楓が意外と
核心に迫る発言をしてくるところも良かった。

「浩一が嘘をついているのは分かっている。父や兄のことを
怒っているハズなのに無理して笑っている。私の知らない何か
を抱えている。」

浩一が最終的に目指す復讐の形というのがまだまだ見えない。
今回トドメを刺すチャンスはあったけど、それをしなかった所
を見れば当然殺すことが目的ではなく、苦しめることにあること
だった。

興三と二人きりの話し合いになり、興三が何故執念を燃やして
会社を大きくしてきたのかも語られた。

少し海外ドラマの見過ぎかも知れないけど、こういう展開になる
と大抵裏の裏を突く状況が作られる。興三が倒れる流れは逆に
相手が仕掛けた罠であり、相手が倒れれば浩一が感情的になって
心の壁を取り外して、真実の告白をするということを
ある程度見越して倒れた振りをしたのかと思った。
それ故に薬を飲んでいると知った際にはどんな薬を飲んでいるの
か確かめて置く必要が有るのではないかという気がしたんだけど、
本当に心臓で倒れたのかな。そうなると意外と呆気ない。

隆と浩一の対決だけど、隆がしたり顔する度に、ダマされている
とも知らず・・って状態が少なくとも今までは続いていたけれ
ど、今回は唯一のミスが浩一の口から語られてしまい、多少の
予定が崩れた。しかしその辺の浩一のリカバリー率の高さは
証明済みで、そこから来る整合性のすりあわせはこのドラマの
楽しさの一つであり、ある程度はサプライズの中の予定調和と
なっている印象も有る。

ただ浩一自身のミスなら彼が修復出来ると分かっているのだけ
ど、このドラマにはそれ以外の人物が関わっている限り、常に
そういうリスクと戦っているところは有るんだよね。

これまでの感想の中で浩一が不利な働く要素の一つとして感情や
人の欲望のことに言及したけど、施設に足繁く通う隆に対して
一番の脅威は無邪気な子供が語る言葉じゃないかなと思っていた。
今回は流石に子供が出てこなくて安心した。
しかし一番口を滑らせてしまったのが三瓶だったのが何とも
言えないか。

いよいよオーストラリアで過ごす小松利昌が登場。
写真だけの登場でこの給料泥棒め!とか思っていたけど(笑)
思っている以上に今回の役割は大きかった。

それにしても「六車カード」は相当強烈ですね。
毎回興三が”六車”という言葉を語る度に、浩一ではなく隆が
ビビるというのが状況的には皮肉で笑える。

■出演者

一ノ瀬浩一(旧名:千葉陽一)…… 草彅剛 (家族を殺された詐欺師)
二科隆 …… 藤木直人 (次男、二科コーポレーション社長)
十倉ハルカ …… 水原希子 (浩一の仲間?)
八尋カズキ …… 菊池風磨 (ユウジの甥)
百田ユウジ …… マギー (バー”800″オーナー、浩一の師匠)
七尾伸二 …… 姜暢雄 (会長の秘書)
四谷果歩 …… 野村麻純 (社長秘書)
三瓶守 …… 大杉漣 (宮森わかばの家の園長、元医師)
二科楓 …… 山本美月 (興三の娘、慶明医科大、救命救急医)
二科晃 …… 安田顕 (長男)
二科興三 …… 市村正親 (二科コーポレーションの会長)
二科桜 …… 吉澤梨里花 (娘)
二科梨恵 …… たくませいこ (妻)

千葉 …… 迫田孝也 (慶明医科大学、陽一の父)
幼少期の千葉陽一 …… 小林颯
千葉一恵 …… 中島亜梨沙 (陽一の母)
千葉大輝 …… 齋藤絢永 (陽一の弟)
春一 …… 伊藤歩夢(施設の子)
光也 …… 水野哲志 (施設の子)
祐樹 …… 庵原匠悟(施設の子)
五十嵐久司 …… 甲本雅裕 (大学病院准教授)
千葉陽一 …… 小松利昌 (オーストラリア暮らし)

六車 …… (暴力男、興三の息がかかる)

杉野遥亮、ゆりやんトリィバァ

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