CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 第7話 金持ちは金より人脈が豊富

CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
(2017年4月期・フジTV・火曜21時枠)

第7話 平成維新軍の革命!未来を守れ!

【ストーリー】

ファミレスに集まる若者たち。彼らは平成維新軍と名乗り色々と
世直しの為に計画していた。リーダー格の一人坂本はこの国の
未来の為に成功を祈ろうと告げ、西郷、高杉、武市、木戸たちと
共に団結を誓う。

ニュース2では杉山キャスターが午後9時に日経連のサイトが
「平成維新軍」と名乗るものにハッキングされたとし犯行予告が
掲載されているという。「公平と平等をもたらすため・・3日後
の6月9日午後1時に悪の根源の一端を取り除いて見せよう。
大衆よ刮目せよ!」と。
玲はハッカー時代に自分がやりとりしていた相手に教えた
フランスの革命家の言葉であることに気がつく。

公安部長の土岐田から青沼に対して先日の里見の一件がお手柄
だったと褒められる。乾総監も手放しの褒めようだとし特捜班も
これで軌道に乗っただろうと。鍛冶の思惑通りだと。鍛冶は
切れすぎだと。鍛冶は土岐田のオフィスから出て来た青沼に
話しかけると、乾総監に会ってきたが今回の一件も彼らをフル
稼働させるのでフォローしてくれと頼む。

特捜班たちはそもそも標的が人なのか建物なのかが分からず
あの予告は何を意味しているのかと告げる、今のままだとお手
上げだという。溜まるは人を狙ってくるハズだという。テロリ
ストは特定の人に固執するもの。何かホームページをハッキング
した人物から足取りは掴めないのかというと捜査二課が発信源
を特定して被疑者を逮捕。38歳のおっさんが無料エロ動画サイト
経由でウィルスに感染したPCの持ち主だったという。他人のPC
を利用して足跡を残さないのだという。
玲の様子に気がついた吉永はどうしたのかと問う。
すると彼女は昔ハッカー仲間とTruth Troopersってチームを
組んでいたがチーム結成を呼びかけたのはもう一人のハッカー
の坂本だという。チームを結成し半年前にある計画を実行した
こと。栄進銀行のシステムに侵入した時のウィルスコードが
使われて居るのだという。結局システム侵入には失敗したが、
その金を慈善団体や貧しい人に分け与えるつもりだったという。
「公平と平等」は私たちが拘る理念でフランス革命家の話を私が
したのだという。ただその坂本には一度も会ったことはないと。
しかし一度だけ見た事もないメアドから送られてきたので調べると
国内サーバーからだったという。

■感想

今のご時世なので、こういうシナリオは扇動的になりそうな
感じ。それだけ今の格差社会に不満を感じている人も居るのだろう
し、視聴者の中にもドラマの中でのラストの掲示板の書き込みの
一節の様に平成維新軍に賛同する人は多そうだ。

データ的にも世代別の年収差が将来を分けることが提示されて
いよいよ日本も二極化の時代。自分らしく生きれば良いと啓蒙
して民衆の不満な気持ちを抑えようとしている人たちも居るし、
出世欲の強いものにとってはそれは負け犬の言葉にも聞こえる。
しかし逆に欲の無い世代でも有るので公務員の安定志向も増えて
いる。

生まれながらにして親は選べないし、金や資産状況だって
同様だ。金を持つものたちが努力して社会に還元している
傾向でも感じられるとこういう反感も少なくなるのだろうけど、
税金という形でしか分からない。ビートたけしがやたらと
俺は幾ら税金を払っているだとマスコミの前で語る姿があり、
明石家さんまとか松本人志は逆に、自分は金をもらっていない
とする馬鹿でも分かる発言をコメディで利用する。

基本的に日本は医療システムだけは相当良い環境だなと思う
のだけど、義務教員を越えた辺りからその格差が顕著に表れる
感じはするな。

平成維新軍のメンバーが誰が誰なのか分からなかった。
イケメンなのに・・・美人なのに・・・やっぱり世の中金なのか。

今回の平成維新軍の活動はどちらかというと子供の起こすテロ
って感じ。狡猾でコンピュータも駆使して、映画や
ドラマに感化されたようにして殺人を行おうとする。

このドラマでは怪しい宗教団体のことにも言及されているので
こちらは逆に大人の起こすテロから社会秩序の乱れを描くのか。

玲の複雑な心情が常に彼女の坂本を見る視線の中に見て取れて
何処か精気を失っているようにも感じるが、何処かで坂本の意見
に同調して何かするのではないかと不安になるも、

「仲間と繋がることで自分の好意を正当化している卑怯な自分
に気がついた。悪さする時には一人でやることに決めた」

と語っていることからも徒党は組まない人物のようでその辺で
は安心出来るか。悪いことに徒党は組まないけどチームで動く良さって
いうのは感じているのではないかな。

珍しく玲のアクションシーンも見られた。
海外のドラマではスタントかも知れないがやはり女性が前線で
活躍する内容が多い。こういう社会的に反旗を翻すものにして
も、女性視点の不満を入れる為にもテロ側にも捜査側にも女性は
もっと関わらせて欲しい。そして玲が見せるようなアクション
シーンを見せて、女性は内勤で男性が前線で戦うものだという
固定観念を崩して欲しいところがあるな。

■出演者

稲見 朗 …… 小栗旬 (特捜班に所属、元・自衛隊隊員)
田丸三郎 …… 西島秀俊 (特捜班、公安部外事課から異動)
吉永三成 …… 田中哲司 (元・警視庁捜査一課の刑事。取り調べ)
樫井勇輔 …… 野間口徹 (元・爆発物処理班の特捜班、「共感覚」)
大山 玲 …… 新木優子 (凄腕の元・ハッカー、サイバー情報分析)
鍛冶大輝 …… 長塚京三 (警察庁警備局長、公安特捜班の創設者)
青沼祐光 …… 飯田基祐 (鍛冶の忠実な部下)
星野司 …… 堀部圭亮 (捜査一課・管理官)
吉行 …… 芹澤興人 (BAR40886の店主)
土岐田宗利 …… 奥田達士 (公安部長)

大庭明人(坂本) …… 今井悠貴 (平成維新軍)
西郷 …… 松岡広大 (平成維新軍)
高杉 …… (平成維新軍)
武市 …… (平成維新軍)
木戸 …… (平成維新軍)
杉山 …… (NEWS2報道アナ)
鶴岡 …… 勧修寺保都 (平成維新軍)
川上 …… 藤原季節(平成維新軍)
大庭雅絵 …… 菊地裕子 (明人の母)
大庭信 …… 小沢日出晴 (明人の父)
石山 …… (報道アナ)

伍代秀義 …… (官房長官)
伍代慎司 …… 町山博彦 (20歳、弘安大学・法学部)
服部五郎 …… (財務大臣)
服部淳宏 …… 濱田和馬 (19歳、嘉慶大・文学部)
柘植信光 …… (防衛大臣)
柘植佳純 …… 佐倉星 (20歳、永正大・経済学部)
荒木麻美 …… (厚生労働大臣)
荒木達雄 …… 小林亮太 (18歳、天治大・経済学部)
陣内友喜 …… (総務大臣)
陣内士郎 …… 才川コージ (20歳、明徳大、経営学部)
遼子 …… (荒木の彼女)

二宮郁、青野楓、高橋里恩、美濃岡洋子、新実彰平、吉崎仁康

浦川祥哉、藤原隆介、小松直樹