奥様は、取り扱い注意
(2017年10月期・日テレ・水22侍)
原案・脚本 – 金城一紀
音楽 – 得田真裕
演出 – 猪股隆一
プロデューサー – 枝見洋子、松本明子
チーフプロデューサー – 福士睦
http://www.ntv.co.jp/okusama/
第4話 元特殊工作員の主婦が挑む誘拐事件! 驚きの真犯人とは!?
【ストーリー】
「菜美は中学の頃、地元でも有名な不良になった。不良といって
もしていたのはパトロール隊のように、いじめを懲らしめたり
痴漢を捕まえたりすること。正義の味方を気取っていたのでは
なく必要とされたかった。それを構成していたのはみんな孤児
(6名)だった。それがきっかけで特殊工作員へとなっていくが・・」
平凡な主婦になった菜美は読書会に誘われる。
西條美佐子が主催する読書会。本日のテーマはオースティンの
「高慢と偏見」。感想を言い合いましょうという美佐子。
京子に感想を振ると、外国の小説はどうしても読むのが大変だっ
たとして抽象的な感想を述べる。その姿を見て優里は、「読んで
無いな?」と突っ込む。読みましたよという彼女に対して、
「途中で諦めただろう?」と疑う。優里は男女関係の真理が書かれ
ていて面白かったとし、菜美は19世紀の作品なのに現在にも
通じるテーマが有って良かったという。「弱い女は男に大切に
されない」こと。
そんな中、西條家の息子の悠斗が帰宅する。
一緒に勉強するという悠斗に集まった主婦友たちは微笑むが、
菜美の隣に座った悠斗の目当てはテーブルの上のケーキだった。
また来週としてお開きになろうとしていた時に入れ違いに
悠斗の家庭教師だという吉野真純がやってくる。
勇輝と菜美はJENGAをしながらも今日の出来事を語り合う。
西條家の息子がとても可愛い子だったとし、色々と考えたけど
私たちも子供を・・と言いかけると夫はJENGAを崩し、話を
反らそうとする。
一報渉と京子はベッドに入る中、先に寝てしまう渉に対して
義母さんのプレッシャーが厳しいとし子供のことを真剣に考え
てと語る。明日話をしようという渉だが、いつも話ができる
時間に帰らないでしょとし、携帯もいつも電源を切っていると
告げる。信じて良いのかというとお前を裏切るようなことはしな
いという。
啓輔と優里は啓吾の学芸会のことについて話合う。優里は息子
の為に衣装を作っていた。主役をすることになったというと、
啓輔は見に行ってやらないとなと語る。もう一人作るか?という
啓輔だが、優里は私が働きたいと言ったからそう語るのではない
かと告げる。
翌朝、悠斗は学校に行く途中に車から出て来たものに誘拐される。
■感想
私の人生の中で身近で誘拐事件が発生したというのを耳にした
事がない。中国では年間最低10万人の子が誘拐されて農村の
労働者などにされるというし、他の国でも子供から目を離す
ことは出来ない国が殆どだ。
日本でも誘拐自体は簡単にできそうだけど、その後のことを考え
れば、完全犯罪が可能でない限り、割の合わない犯罪ということ
になる。現在の世の中至るところに防犯カメラが設置されている
し、そう簡単に日本ではこの手の犯罪を犯して見つからないケー
スというのは難しい。身代金が絡めば尚更だ。
ただこれだけ騒がれている振り込め詐欺が未だに効果をあげて
いるのかと言われると、少なくとも減っている気配はなく寧ろ
益々増えているのが日本なので、携帯電話からの追跡が未だに
対策が取れていないところがあるのかなと思って見て居る。
バカな子供、バカな親、バカな男にバカな女が犯罪のタネを
生み出してそれぞれの人生を壊していた。
1年半も子供のことを見ていてあんな可愛い子を悲しませるような
真似をするだろうか。逆に幸せ家族を見て愛人関係に有った
家庭教師と主人の間で堕ろした子を巡り、不公平感が生まれたの
か。このドラマは男女の関係以上に、大人の事情を子供に押しつ
けるなというケースも見られるね。まぁ大抵は男が悪いパターン
が多いけど。
こんな計画で犯罪が決行出来ると思っているところは振り込め
詐欺に見る安易な犯罪が増えているところもあるのかな。
この誘拐された主人は今から警察に話しても無駄だとしている
けれど、携帯電話は容易に通信局を追えそうだったし、少々違和感
は有った。
特殊工作員の綾瀬さんの使い方はこれが一番のパターンなのかな。
ただ綾瀬さんを使わなくとも簡単に突き止められそうな事件では
有る。
気になるのは誘拐前の深夜に光雄が何処かに電話していたこと。
これは本当に仕事が上手くいっていないことのサインなのか。
「今入った家庭教師に金を届けさせろ」
と言った時点で終わりだよな。誰もピンと来ないのか。
犯罪者たちがゲームをしているがまるで楽しそうに遊んでいない。
声を出さないようにしていたのかも知れないけど・・
所で今回出て来たクリーニング店の小雪は、中学時代に菜美が
5人の女生徒を連れて世直しパトロールを決行していたけど、
あの中の一人に含まれているのかな。
子供を持つことに関して、色々と家庭の事情が違っている。
何故子供を持とうとしないのか。
家庭に縛られるもの、縛られたくないもの、色々と意見はある
のだろうけど、やはり結婚に於ける醍醐味は子育てではないのか
な。
菜美が夫に対して「仕事とは何か」というテーマで尋ねていた。
最近読書クラブに通っているのでそういうテーマで話したくなった
か。夫は菜美が思っていることと全く同じ優等生的な答えを用意
している。逆にあまりに菜美との意見が合致しているところを
見ると怪しさ倍増してくる。
■出演者
伊佐山菜美 …… 綾瀬はるか (30歳、元諜報員)
(12歳の時の伊佐山菜美 …… 内田未来)
大原優里 …… 広末涼子 (35歳、一児の母)
佐藤京子 …… 本田翼 (28歳、義母のプレッシャー)
伊佐山勇輝 …… 西島秀俊 (38歳、菜美の夫)
大原啓輔 …… 石黒賢 (56歳、優里の夫)
佐藤渉 …… 中尾明慶 (28歳、京子の夫)
佐藤良枝 …… 銀粉蝶 (60歳、渉の母)
大原啓吾 …… 川口和空 (10歳、息子)
西條美佐子 …… 星野真里 (読書会)
西條光雄 …… 古屋隆太 (美佐子の夫)
西條悠斗 …… 志水透哉 (息子)
吉野真純 …… 佐野ひなこ (悠斗の家庭教師)
大塚秀人 …… 柾木玲弥 (悠斗を誘拐した大学生・リーダー格)
小雪 …… 西尾まり (クリーニング店、菜美の味方、ハッカー)
新田 …… 佐藤愼ノ右 (かつあげして取り上げられる)
山岸 …… 三船海斗 (悠斗を誘拐した大学生・父は銀行員)
中丸志郎 …… 勧修寺保都 (悠斗を誘拐した大学生)
七谷明日香、桜井あゆみ、山口知紗、長友大吉、福島悠介
北村海歩、吉田苺乃、川口和空、小西希林
島田澪、四條妃華、志水秀哉