海月姫
(2018年1月期・フジTV・月曜21時枠)
原作 – 東村アキコ『海月姫』
脚本 – 徳永友一
オープニングテーマ – カフェラテ噴水公園「Goサインは1コイン」
主題歌 – Beverly「A New Day」
編成企画 – 渡辺恒也
プロデュース – 小林宙
演出 – 石川淳一、山内大典
http://www.fujitv.co.jp/kuragehime/
第4話 緊急出動!落ちこぼれ達が起こす大逆転劇!
【ストーリー】
修はあなたを抱きしめたのはあなたのことを守りたいと思った
からだと、直接男性禁止の天水館まで乗り込んでくるが、
ばんばとまややが侵入を阻止する。
千絵子とジジは蔵之介を外に呼び出すと、あなたは男ですね
という。蔵之介の正直に話すとして正真正銘女だという。ジジ
は往生際が悪いとするが政治家は普通じゃないものの考え方
をする。オレを男のように育てたんだと。蔵之介はあくまで
家の中の源氏名で本名は蔵子だという。
一方月海に対する修の訴えの中に”水族館で抱きしめた”という
発言が議論の的に。
ジジと千絵子が帰宅すると、蔵之介のことをみんなに
「ベル薔薇のオカスルだった」と語る。歪な育てられ方を
したこと。男として育てられたこと。蔵子を正式に尼~ず
の一員に受け入れるという。
そんな中修はクラブにいて琴音やその友達から色々と相談を
受ける。現在の琴音はアーティストのミュージックビデオの
プロデュースをしていること。
そこにばんばたちから連絡が入る。
今どこに居るのか?蔵之介は”Club Butterfly”だとし友達が
イベントをやっているのだという。バタフライと聞いて
みんな昆虫マニアかと語る。私たちも北京ダッグが食べたい
という。
クラブに行く一行。なんでジャージとアフロなのかとして
琴音たちは誰なのかと問う。誰って友達だと月海のことを
告げる。
みんないたたまれなくなり出て行くと、蔵之介は友人が
みんなに無礼な発言を謝罪する。
■感想
面白いか面白くないか。
ある程度ドラマを見ている人ならば先の展開は想像出来る
し、それぞれのキャラクターの癖のある言動に何処まで
ついて行けるのか。
容姿一つで人間の価値や周りの視線が変わる現代。
尼ーずたちは”いつも”の格好をしていればバカにされる事
ばかりが続くが、格好を今時のものにした途端に同じ視線で
会話をされる。
これを言うと蔵之介も全く同じ立場だ。
男性なのに女装をしていること。女装していればあまり警戒
心をもたれることなく男子禁制の寮に入り浸ることは出来る。
この世の中、モテルために男女は色んなことをする。
女性は卒業した後にもモテル為に女子高生の制服を着て街を
歩いたりするし、男性はゲイでもないのにゲイを装うと
女性は近づきやすいようで、よく言われることだ。
そもそもLGBTが叫ばれる現代は今時それに付いていくのが
難しい程だ。
少し考えれば分かるようなことでもやはり不器用な人たちに
よって物語は遠回りにことが進んでいく。
問題なのはここにいる尼ーずたちはそもそも自分を変えたい
と思っているのか。人生はそんなに長くないのでそのまま
の姿で居てもいつかは終わる。別の世界に身を投じる為に
着飾って成功を収めるのもまた一つの選択肢だ。
で、現在は蔵之介が物語を引っ張っている。
やりたいけどやる方法を知らない人には彼の存在は大きく
写る。ただそのままの生活をしたい人は居る。
生活が出来ていれば日本の様に全員が似た様な方向性を
向かなくても良いではないかと。
J-POPの歌詞なんかでもしょっちゅう歌詞に出てくる。
何故人はそんなに分けるのかということ。個性を持つ事に応援
している作品が多いじゃないか。
居場所が奪われることは困るけれど、マニアがマニアの
居場所を奪われてしまうというのはマイナスにも感じる。
そしてその居場所にしてもみんなで住むことが出来れば
別に問題は無いのではないか?そこに拘る事に何があるのか。
そして今回は思わずカワイイからと言ってしまった蔵之介。
修のビンタに「今まで親にもぶたれたことは無かった」かも知れない
稲荷はちょっぴり新鮮さを覚えたのかも知れない。
携帯電話がある世の中、予定で行けなくなったという連絡が
容易に出来てしまう。今回は散々修は稲荷に揺さぶられたけどね。
■出演者
尼~ず
倉下 月海 …… 芳根京子 (クラゲオタク女子)
鯉淵 蔵之介 …… 瀬戸康史 (議員の父と舞台女優の愛人の子)
鯉淵 修 …… 工藤阿須加 (蔵之介の弟・議員秘書)
ジジ …… 木南晴夏 (枯れ専・メガネ)
ばんば …… 松井玲奈 (鉄道オタク・アフロ)
まやや …… 内田理央 (三国志オタク・赤ジャージ)
千絵子 …… 富山えり子 (和物オタク・アパートの管理人)
花森 よしお …… 要潤 (鯉淵家専属の運転手)
稲荷 翔子 …… 泉里香 (グローバルシティクリエイト)
佐々木 公平 …… 安井順平 (グローバルシティクリエイト)
鯉淵 容子 …… 床嶋佳子 (慶一郎の妻)
鯉淵 慶一郎 …… 北大路欣也 (与党の最大派閥を率いる大物国会議員)
目白先生 …… (BL漫画家)
リナ …… 八代みなせ (舞台女優・蔵之介の母?)
幼少期の月海 …… 平澤宏々路
幼少期の蔵之介 …… 志水透哉
桐山琴音 …… 最上もが (制作)
琴音の友人 …… 一双麻希
モデルリーダー …… Beverly
アーティスト …… 糸原美波
青山卓矢、八代みなせ
里梨愛、千聖美來、清水涼子、武内杏樹
舘野真衣、飯千絵莉果、田中璃紗、大和田真夏、長谷川愛里
リーカーマイケル、妃宮麗子、瞳、佐々木花菜子、河内耕史
岡田晴夏、大塚康貴、福吉寿雄、大藤由佳、久保沙由季
杏実えりか、夏木優、岸大介、蔭山ひろみ、村上奈緒子
西宮嵩行、丸山徳章、浅岡一夫、西原愛夏、今井英二
香山裕香、水野慎、野田真史、まのさゆみ、水井真希
堀畑俊介、寺岡万輝士、鳴海由莉