特捜9 第2話 花嫁消失

特捜9 (警視庁捜査一課9係続編)
(2018年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本:深沢正樹(1)(2)、岡崎由紀子、真部千晶、瀧川晃代、徳永富彦
監督:杉村六郎(1)、新村良二、長谷川康、吉田啓一(2)
ゼネラルプロデューサー:大川武宏
プロデューサー神田エミイ亜希子、金丸哲也、小髙史織
主題歌:V6「Crazy Rays」
音楽:??川清之

http://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9/

第2話 花嫁消失

【ストーリー】

・リバーパレスホテル。
向笠博子はステージで歌を歌う。「愛人ホテル」のCDが
部屋には有った。ホテルのフロントの武村茂明は島沢敏之
にお礼を言う。その娘の島沢薫は武村に対して花嫁さんを
放って置いていいのかと語る。

倫子は直樹が主任になった祝だとしてネクタイをプレゼント。
更にスイーツを沢山作ったとして用意していた。感想を
聞かせてねという言葉を聞いて試作品でしょと語る。
班長さんはどうか?と問われると、猪狩に言われた言葉を
思い出す。「悪い男ではないが気を許して良い男でもない」。

・河川敷
花嫁/ウェディングドレス姿の女性の遺体が発見される。
行こうとしていた所、新藤亮が直樹に声を掛ける。君は
新宿中央署の刑事だったよねというと、今日から特捜班に
異動になったという。
村瀬と志保はドレスを着た遺体なのかとして驚く。事件性の
有無は定かではないのに世間の関心ばかりを掴める案件だ
として村瀬はそれだからこそ特捜班に回ってきたケースだ
ろうと。所詮厄介ごとは押しつけられる・・・前からそう
だったでしょと志保。青柳と矢沢もやってくる。
直樹が一番乗りなのかと語ると、主任だからねと。
直樹は新しく赴任してきた新藤のことをみんなに紹介すると
早速捜査をする。未だに女性の身元は分かっていなかった。
自殺ではないかと言ったのは新人の新藤だった。睡眠薬が
転がっていること。凍死するのは分かっていた筈。
覚悟の自殺ではないかと。しかしそれなら何でウェディング
ドレス姿なのか。「特殊な服装は正常な精神状態ではない」
とプロファイルする新藤。しかし最初から自殺から決めつけて
捜査はするなと直樹。何一つ見落としや聞き落としをしては
いけないという。身元の特定と死因の特定を最優先で調べ
ようと語る。

宗方に新藤を紹介する。
新藤は宗方のことは柴崎刑事部長に伺っているという。
アイツは柴崎と知り合いなのかとし青柳は送り込まれて来た
のではないかという。
そんな中双子玉川署生活安全課から電話。志保の前の仕事場
だった。行方不明者届けが出ているとのこと。
武村は斎藤真希・・私の婚約者だと語る。

リバーパレスホテルの社長・中垣稔は被害者はコンシェルジュ
だったこと。武村はフロント係。同じような境遇の二人で
私は親代わりとして二人を見守ってきたという。幸せになって
欲しいと。午後1時から結婚式の予定だったこと。これは
事故なのか自殺なのかという中垣に対して心当たりはあるのか
と青柳。結婚式を控えて真希は一人でこのホテルに泊まって
いたこと。私は仕事が有った。ホテルが私の命だという武村。
真希は夜7時過ぎに部屋に入ったとしそれから逢っていない
という。

■感想

このドラマを好きな人は海外ドラマの刑事ドラマも好き
になれる要素が沢山あるなという感じがする。
「相棒」やその他の刑事ドラマよりもこのドラマの方が
会話のやりとりなどを見て海外ドラマの面白さに近い感じ
がする。

長いシリーズ故に途中から入り込むのが難しいと思っている
人でも一話関係なのでそう導入は難しく無い。

今回はホテルの構造なり事情を詳しく知るものばかりが
出来る計画的殺人だった。

それぞれの人の欲望のベクトルなり人生に執着する
ものの選択の一つとして、何を優先すべきなのかという
ことを問いかけてくれるものが有った。

■数多くのところに存在している死角。

今回は幾つもの場面で死角を利用して相手に誤解させたり
捜査上の妨げになるようなシーンで利用されている。

意外と鋭い視点は持ち合わせているけれど、近視眼的で
すぐに結論を急ごうとする新人の刑事がやたらとウザイ
ところが実に気になるところも有るが、そういう人物を
育てていくところもまた先輩の役目なんだろうけどね。

ただこの新藤は柴崎刑事部長からの流れを汲んでこの部署
に異動してきた。

このシーズンはまだ2話しか放送されていないが、政治的
絡みも多く、事件に関与しているものが観光文化庁局長
だったりするから、その繋がりから新藤は早い所幕引き役
を任されてはいないかという感じも受ける。

■5秒の死角

結局はアリバイが一つの鍵になる。
防犯カメラが旧式だったが為に再生と録画が同時に出来ない
という。5秒間で婚約者で被害者の斎藤真希は部屋から出て
行ったのではないかと思わせたけれど、そもそも眠らせられ
た場所が室内だった。

■不自然な流れの幾つか

・検死官の活躍

真澄さんと広岡さんが検死を担当。
真澄は死斑の色調の違和感を唱える。
死斑の鮮赤色死斑は酸素ヘモグロビン濃度の急激な上昇。
それは急激に低体温にさせたことを意味していた。

睡眠薬を飲んで河川敷で死ぬには流石に不確定要素が大きす
ぎる。何よりも深夜とはいえ白いドレスを着ていれば
見つける人はいるかも知れないし必ずしも低体温になる程に
気温が下がる確証が無い。

・曲調が変わった

歌手の曲調が変わったとしたのは誰だったっけか。真澄?
そしてこの歌手はやたらとこのホテルが一押ししている所が
ある。
青柳は妙子がこの歌を歌っているのを聴いて不倫の歌ばかり
を歌っているとしていた。

・ネクタイ

ホテルが懇親にしているのは芸能事務所の歌手。
「地味なネクタイをして戦う。」
歌詞の中にはそういう言葉が使われていた。
中垣は派手なネクタイをしていた。
地味なネクタイをしていた人を関係者の中から捜すと
島沢であることが判明する。

■結論

保身の為に婚約者の武村が殺害したものだった。
ホテルの社長が金を使い込んでいる。
そしてこのホテルを立て直すために観光庁の島沢とはズブズブ
の関係だった。
中垣によって育てられた武村は父親のような彼を裏切ること
は出来ず、またホテルの仕事を天職だとしていた為に、この
ホテルの不正を公表するとしていた婚約者を殺害していたこと
が判明する。
最後まで悪あがきして言い訳していた武村は見苦しさ全開だ
ったな。

■出演者

警視庁捜査一課特別捜査班

浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (特捜9・主任、元渋谷中央署刑事課主任)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (特捜9、元二子玉川署生活安全課係長)
青柳靖 …… 吹越満 (特捜9、元警視庁資材課)
矢沢英明 …… 田口浩正 (特捜9、杉並南署総務課主任)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (特捜9、元東中野署刑事課係長)
早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (監察医)
新藤亮 …… 山田裕貴 (特捜9、元新宿中央署)
宗方朔太郎 …… 寺尾聰 (特捜9・班長、元警視庁人事課)
浅輪倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
神田川宗次朗 …… 里見浩太朗 (警視総監)
佐久間朗 …… 宮近海斗 (鑑識)
広岡巧 …… 新貝文規 (鑑識)

斎藤真希 …… 中島亜梨沙 (リバーパレスホテル・コンシェルジュ)
武村茂明 …… 黄川田将也 (リバーパレスホテル・フロント係)
向笠博子 …… 平塚千瑛 (スーパーキングエンタテイメント歌手)
中垣稔 …… 新井康弘 (リバーパレスホテル・社長)
島沢薫 …… 高山侑子 (敏之娘)
島沢敏之 …… エド山口 (観光文化庁局長)
桜田光男 …… 吉成浩一 (リバーパレスホテル・警備)
金井雅美 …… 片岡明日香 (真希の高校時代からの親友)
谷山健介 …… カゴシマジロー (スーパーキングエンタテイメントマネージャー)

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コメント

  1. いっしん より:

    吉成浩一の役名は「桜田光男」です(字幕)

    • イタ より:

      いっしんさん、有り難うございます。
      俳優名/役名などよく間違えて書いてしまうので本当に助かります。
      また何か有ればよろしくお願いします。