特捜9 (警視庁捜査一課9係続編) 第4話 床下の白骨死体

特捜9 (警視庁捜査一課9係続編)
(2018年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

第4話 床下の白骨死体

【ストーリー】

三好家のリフォームの為に山川高志と村田肇が訪れる。
親方に来て下さいと呼ぶ山川。床下が何か変で、盛り上がって
いる所が有るという。村田はそこを掘ると白骨体にぶつかる。

現場入りする直樹たち。
大工がリフォーム中、和室のフロリングの張り替えをしている
際に床下で遺体が発見されたという。
村瀬と志保は一人暮らしの三好加奈子(40歳)から話を聞く。
一方青柳は新藤に対してまずは先生に逢うよう告げる。
先生とはなんと現場にはベテラン鑑識の猪狩哲治が来ていた。
互いに挨拶をかわす中、骨が床下1mから発見されたという。
白骨化される為には地上で1年、水中で2年、土の中では5年から
8年はかかるという。この白骨は死後最低でも5年は経過して
いることになるとのこと。骨盤の形状から男性であることに
間違い無いという猪狩。大腿骨の長さから割り出した結果
身長は176cmから178cmだという。鑑識の朗はDNAは検出されず
腕時計とベルトのバックルなどは見つかったとのこと。また
床には蝋燭のロウが付着して居た。

加奈子はずっとあの上で生活していたのかとしてパニくる。
村瀬は身元に心当たりはないかと問うが有る訳がないという。
家の名義を尋ねると父だという。私が生まれた年、官舎住まい
だったが両親がそれを機にこの家を建てて引っ越ししたのだ
という。両親は昨年母が亡くなり父はグループホームに居る
とのことで今は一人暮らしだという。こんな古い家は本当は
売りたいが父が反対するから無理だという。父には内緒で奥
の和室を仕事場にしているとのこと。
5年前なら両親が同居してた頃ですねという村瀬。ウチの父が
殺すハズはないとし元警察官の三好泰三だという。それを
聞いて猪狩哲治は驚く。
三好泰三(昭和20年11月10日・警部補・交通機動隊)。
現在父は施設に入っているとのこと。

・グループホーム”優の樹”
猪狩は施設に入っていたので年賀状が届かなくなったのかと。
若い頃に所轄が一緒だったという猪狩は非番の日はよく遊んだ
とのこと。交通整理や群衆整理が上手い人だったという。
退職後も交通安全センターに再就職をして講師をしていた
という。
猪狩と直樹の元にグループホーム職員の対馬遙香が車イスに
乗せて泰三を連れて来る。しかし彼は猪狩のことを覚えてい
なかった。対馬によると三好はレビー小体型認知症だという。
認知症の中でも幻聴・幻覚を見るのが特徴だという。
リフォームをした時に遺体が発見されたことを告げると、
三好はリフォームだけは駄目だとして取り乱す。

■感想

先週GW前に見た為に忘れている部分は多いかと思いますが
ストーリーと俳優チェックだけはして有ったのでそれを元に
感想を。

恐らく主旨としては震災と詐欺がテーマだったのだろうけど
震災で多くの命が奪われ津波に飲み込まれてしまった人たちの
ことや当時の計画停電を思い出させるつくりでリアル感を
演出した感じだ。恐らく関東・東北以外の人には今回の
事件に対してピンと来ない人も居るかも知れない。

ドラマでは科学捜査がそれ程重要視しているもの
ではないと思うけど結構不自然な所が目立ったな。

今回は鑑識の猪狩さんが出て来たので鑑識作業での活躍を
期待したけど、寧ろ彼の役割は容疑者に対する人格
証人的役割を持ち、実質的にファイナルアンサー的証拠を
持ち出して来たのが穴熊戦略/将棋を駆使する宗方の葉書で
有った。
しかし猪狩さんは今回の容疑者でもある三好泰三とは非番の
時に顔を合わせているという割に家に来ても娘から名前を
言われるまでピンと来ないという違和感が有った。

現場に関してもシャベルか何かで頭を殴ったのであれば血が
飛び散っているだろうし、DNAは失われていないので何故
調べようとしないのかが違和感が残る。
恐らくあの場面で床下に埋めたとしても臭いは相当有ったと
思うし、家主が帰宅すれば汚れから気がつかないものかな。

詐欺と恐喝のオンパレード。
最早反社会性的性質を持つこの犯罪者を野放しにしては
いけない気がするが、その男を人生やり直そうとしている
ヘルパーの対馬が殺害するという括りもそう悪いものでも
無かったのかな。殺人は何が有っても悪いけど、この犯人に
同情するところは一瞬も無かった。無駄にイケメン過ぎる
ので恋愛的詐欺とか成立してしまうのだろうけど。
ただ彼女が散りゆく認知症の男性に罪をなすりつけようと
して名誉を傷つけている所を考えれば

小松政夫さんと伊東四朗さんは昔はコンビだったのでした
っけ? 「あんたは偉いっ」って小松さんのギャグでしたっ
け?小松さんがDJポリス化していた。

このドラマが始まってからずっと思っているのだけど
山田裕貴さんって新田真剣佑さんと似てない?
どうも毎回あれっと思ってしまう。

あまり知りたくないけど遺体の腐敗の事とか

■出演者

警視庁捜査一課特別捜査班

浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (特捜9・主任、元渋谷中央署刑事課主任)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (特捜9、元二子玉川署生活安全課係長)
青柳靖 …… 吹越満 (特捜9、元警視庁資材課)
矢沢英明 …… 田口浩正 (特捜9、杉並南署総務課主任)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (特捜9、元東中野署刑事課係長)
早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (監察医)
新藤亮 …… 山田裕貴 (特捜9、元新宿中央署)
宗方朔太郎 …… 寺尾聰 (特捜9・班長、元警視庁人事課)
浅輪倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
神田川宗次朗 …… 里見浩太朗 (警視総監)
佐久間朗 …… 宮近海斗 (鑑識)
広岡巧 …… 新貝文規 (鑑識)
桜庭琴美 …… 庄野凛 (朔太郎と一緒の娘)

猪狩哲治 …… 伊東四朗 (鑑識)

三好加奈子 …… 松岡由美 (40歳、フリーライター)
村田肇 …… 伊東孝明 (リフォーム工事業者)
三好泰三 …… 小松政夫 (73歳、加奈子の父、元警視庁交通機動隊の副隊長)
三好節子 …… 阪上和子 (脳梗塞、昨年亡くなる、書道教室)
山川高志 …… 関健介 (リフォーム工事業者・若手)
対馬遙香 …… 沢井美優 (グループホーム”優の樹”)
中原通 / 西村佑…… 西興一朗 (37歳、詐欺師、28歳時に一度逮捕)
野村堅太 …… 兒玉宣勝 (37歳、詐欺師、中原の元仲間)
小島均 …… 三島ゆたか (秋葉原、防犯装置販売店)
明石利久 …… 青木一平 (害虫駆除”ミソダホームクリーン”)
メイド …… 小嶋さくら (チラシを配る)