グッド・ドクター
(2018年7月期・フジTV・木曜22時枠)
原作 – 韓国KBSドラマ『グッド・ドクター』
(脚本:パク・ジェボム、オ・ハナ)
脚本 – 徳永友一、大北はるか
脚本協力 – LiLy、倉光泰子
絵本制作 – kokoro
音楽 – 得田真裕
プロデュース – 藤野良太、金城綾香
協力プロデュース – 西坂瑞城
演出 – 金井紘、相沢秀幸
主題歌 – androp「Hikari」
ナレーション – 根岸朗
http://www.fujitv.co.jp/gooddoctor/
第3話 病院をたらい回しされた少女! 救いたいだけなのに…
【ストーリー】
市川家の美結は朝のラジオ体操へ。
母・詩織は気をつけてと娘を見送る。しかしその後父・秀男
は娘のお腹が痛いとしているとして救急車を呼ぶが救命士
は受け入れ先の病院が無いとして急いで病院とコンタクトを
取る。
夏美は舞から内緒のお願いを頼まれる。来週の手術を中止に
して欲しいこと。お腹を切ると血が出て痛いからだという。
高山が先日の手術で勝手なことをしたことで自宅謹慎。
美智は久しぶりに二人の時間が持てたという。しかし高山は
患者の事で頭が一杯。そんな彼の姿を見て美智はあなたは
理想的な医者だと語る。「賭けに近いオペ」「部下を庇う」
「謹慎中も勉強」。
しかし病院では高山が居ない事で忙しくしていた。
中島は湊のせいだと意地悪を言い、丸井は高山が居ない時に
患者が急変したら大変だという。
夏美は腎臓(ソラマメ)の絵を使って舞に状況を説明しよう
とするが湊はソラマメの絵ですと語る事で子供たちは盛り上
がってしまう。伊代はそれを止めるが・・
そんな中ERには絞扼性イレウスの急患・市川美結(6歳)が
運ばれてくる。発症後既に4時間も経過しているとのこと。
丸井は高山に電話しようとするが謹慎中だと知り間宮に
電話する。両親は娘を助けて下さいと必死に訴えてくる。
「腸が壊死し呼吸が不安定。誤嚥性肺炎を併発している恐れ
有り」・・そして敗血性ショックだった。夏美は抗菌薬を
投与。時間がない・・そうしている間にも心停止してしまう
として一刻も早く壊死しているカ所を取り除く必要が有った。
夏美が行うことにするが・・・
■感想
一番の問題は採算性の悪い小児科を排除している病院の問題
とそれに伴う小児外科医の足り無さの問題が浮かび上がる。
先日は高山が賭けのような手術をした。
そして今回は夏美が同様の賭けのような手術をした。
この二つの間には大きな違いが有る。
経験の違いだ。流石に一度も執刀していない外科医がメス
を握ることなど有っても良いのか?勿論主治医が居て第一
助手の形ならば誰も文句はない。もっと経験が有って博打
が少しでも成功の可能性があるならばともかく、このケース
を見るとただただ無謀としか言いようがない。
しかし湊はとても役に立つ。
次に起こるべき事態を想定出来ているのだ。
僅かな波形の違いも見逃さない素晴らしいものを持っている。
彼の病状を見極める力と執刀医が居れば本当に上手いこと
この小児科は回っていく可能性が有るのだ。
ただ夏美先生を訴えるのはこれだけの悪条件でも難しいように
感じる。そもそも4時間も放って置いた医療界の責任でもある。
ただその責任を誰からぶつけたからと言って解決するものでは
なく、現状は患者側にも「医者は神様」的「絶対権力」と
「絶対に治る」という過度の要求を求めすぎている。
夏美は責任を感じていたが、高山の言葉は力強い。
「訴えられて怖じ気付いたか?それくらいで狼狽えるようでは
執刀できない。それなら小児科に居る必要も無い。」
遺族も一夜明ければ冷静になれるだろう。
この事態が執刀医の責任ではないこと。
「あの日美結にとっての医者はあなた(夏美)だけだった。」
その言葉でまた一つ覚悟をもって医者として患者と向き合え
るであろう。
それにしてもみんな必要以上に湊に厳しい。
高山に対してその厳しさは常軌を逸していることを語った
夏美。レジデントも大したヤツラではないのに本当に
湊に対する邪魔者扱いが酷い。
患者に付き添うことの出来る彼は真実を上手く伝えることで
石山舞の手術する気持ちを落ち着かせた。
正体が分からないからこそ人は怖がる。勿論真実を言えば
怖さが無くなるというものでもないが、やはり子供で有れ
知る権利はある。
■出演者
新堂 湊 …… 山﨑賢人 (26歳自閉症スペクトラム障害、サヴァン症候群)
瀬戸 夏美 …… 上野樹里 (小児外科医)
高山 誠司 …… 藤木直人 (小児外科医のエース)
間宮 啓介 …… 戸次重幸 (小児外科長)
東郷 美智 …… 中村ゆり (理事長)
橋口 太郎 …… 浜野謙太 (看護師)
猪口 隆之介 …… 板尾創路 (副院長)
司賀 明 …… 柄本明 (院長)
野々村 勇 …… 池岡亮介 (小児外科医)
中島 …… 浅香航大 (レジデント)
中谷裕子 …… 池津律子 (46歳、看護師長)
丸井 …… 松居大悟 (レジデント)
松田佳子 …… 井上苑子 (25歳、看護師・お団子)
倉本若菜 …… 夏目かな (21歳、看護師)
綾瀬奈緖 …… 川島夕空 (9歳、一卵性双生児・患者)
武智倫太朗 …… 斎藤汰鷹 (8歳、2015年から入院)
富岡圭太 …… 小島怜珠 (9歳、卵アレルギーの患者)
新堂奏太 …… 田中奏生 (湊の兄、雨の日に・・?)
幼少期の湊 …… 伊藤駿太
石山舞 …… 中島琴音 (膀胱尿管逆流性、腎臓が膨らむ)
市川 英雄 …… 高橋洋 (父)
市川 詩織 …… 前田亜季 (母)
市川 美結 …… 竹野谷咲 (娘、6歳、絞扼性イレウス)
雅也 …… 吉村界人 (高山の弟?サヴァンだった??)
森下伊代 …… 松風理咲 (入退院を繰り返す)
救急隊員 …… 岡村まきすけ (受け入れ病院が・・)
外科医 …… 福澤重文 (手術室に湊が居るのに激怒)
凉介 ……
弁護士 …… 小村裕次郎
健太 ……