僕らは奇跡でできている
(2018年10月期・フジTV・火曜21時枠)
脚本 – 橋部敦子
音楽 – 兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
主題歌 – SUPER BEAVER「予感」
オープニングテーマ – Shiggy Jr.「ピュアなソルジャー」
演出 – 河野圭太、星野和成、坂本栄隆
プロデューサー – 豊福陽子、千葉行利、宮川晶
https://www.ktv.jp/bokura/index.html
第2話 鳥と話す男、ひとり焼肉へ
【ストーリー】
授業中西崎先生に怒られた時のことを思い出す一輝。
授業中にハエが飛んできてそのことばかりに気を取られていた
のである。
帰宅して祖父に話すと、怒ることなくハエの足は幾つだと
問われ6本だというと、良く出来たなと褒められる。
目覚める一輝は朝食へ。
家政婦の山田に歯を抜いたことはあるか尋ねる。現在治療中
の一輝は軟らかいものを作ってもらう。
学校にいくと聡や沼袋に挨拶する一輝。
聡がヤマアラシのトゲを持っていたので午後の授業で使いたい
として一輝は借りる。
20日(木)、一輝は10時に歯科医の予約日だった。
「ウサギは亀を見下すのに走る。自分凄いと証明したいから」
そう言われたことを引きずっていた育実。
そこにあかりや祥子が出勤してくる。
一輝が来て治療が終わる。
育実は抜いた歯をどうしたのか尋ねると一輝は集めているの
だという。逆に育実はどうしているのか尋ねると、「上の歯
は下へ、下の歯は屋根の上に投げる」という。何故そんな
ことをするのか?と問われ育実は昔からそうしている・・誰か
がそう言ったのだろうと。誰か知らない人が決めたものを
実行していることに不思議だと語る。また一輝はどうして虫歯
という名前を付けるのかと尋ねる。
■感想
ドラマ中で二人が互いのことを「不思議な人だ」と語る様に
まさに不思議な感じのドラマ。
価値観が正反対の人が互いに興味を持って触れ合っていく
ウチに苦手だったことが好きになっていくのだろうけど、
反対の反対は賛成的同じベクトルを歩んでいくのか。
生物・生体学は見過ごされがちだろうが、観察力を
養うにも、人間のストレスを発散するにもとても良さそうだ。
フィールドワークなんて最高だと思う。
コミュニケーションのツールについて生徒は動物と通じ会える
ことを信用していない。実戦してみて初めてそれが証明される
もの。今の人間関係のコミュニケーション方法を皮肉っている
かの様だ。
リスのエピソードは分かりづらかったけど、自分で考える
ということを示したかったのだろう。それぞれに持つ疑問
など独自の見解を聞きたかったのかも知れない。
こうして考えると生物の生態については小さな子供でも大学生
でもそう変わりないレベルで議論されている感じ。
少し手を加えれば出来ないことでも出来ることを示していた。
このドラマの育実は、何か分からないもやもや感によって
ストレスを感じている。彼氏との関係に於いて自分が悪い
から上手く行かないのか。育実がやろうとしていることは
全て裏目に出ている。
自分を好きになる為にはどうしたら良いのか。
不思議ちゃんというのは大抵女性がキャラクターを作るもの
だけど、この男性は不思議だと思う程に現代ナイズドされた
人間ってことになるんだろうね。
■出演者
相河一輝 …… 高橋一生 (35歳、“動物行動学”)
水本育実 …… 榮倉奈々 (歯科クリニックの院長)
樫野木 聡 …… 要潤 (准教授)
沼袋順平 …… 児嶋一哉 (アリを専門同僚講師)
新庄龍太郎 …… 西畑大吾 (群馬県から上京した大学生)
青山琴音 …… 矢作穂香 (大学生、ファッション)
尾崎桜 …… 北香那 (大学生、めがね)
須田巧 …… 広田亮平 (大学生、)
丹沢あかり …… トリンドル玲奈 (歯科衛生士)
相河義高 …… 田中泯 (一輝の祖父であり陶芸家)
熊野久志 …… 阿南健治 (大学の事務長)
山田妙子 …… 戸田恵子 (家政婦、15歳の時から)
鮫島瞬 …… 小林薫 (大学教授)
宮本涼子 …… 松本若菜 (母)
宮本虹一 …… 川口和空 (息子)
幼少期の一輝 …… 岩田琉聖 ()
鳥飼雅也 …… 和田琢磨 (育実の恋人)
玄覺悠子、榊原有那、小川翔、佐々木春香、黒川晏慈
青戸昭憲、澤口夏奈子、若林薫、尻引結馨