僕らは奇跡でできている 第7話 カメは昔、ウサギだった

僕らは奇跡でできている
(2018年10月期・フジTV・火曜21時枠)

脚本 – 橋部敦子
音楽 – 兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
主題歌 – SUPER BEAVER「予感」
オープニングテーマ – Shiggy Jr.「ピュアなソルジャー」
演出 – 河野圭太、星野和成、坂本栄隆
プロデューサー – 豊福陽子、千葉行利、宮川晶

https://www.ktv.jp/bokura/index.html

第7話 カメは昔、ウサギだった

【ストーリー】

育実は私はウサギだという。自分は凄いって証明したいが
本当に自信がない。どうしたら自分と仲良くなれるのか?

育実は一輝と森に来てこれまでのことを全てはき出すように
して涙し、そして立ち直る。ウサギの件、ボクはそこまで
は考えなかったという。一輝はウサギではないからだという
彼女だが、そうでもないという。それを聞いた育実は
“謎ですね”と。

・都市文化大
一輝は聡にリスの件でお礼をする。リスが橋を渡ったこと。
鮫島は興味なさそうな振りをしていたが、一輝が鮫島に
リスが渡ったことを語ると聡も話に加わろうとする。
オオタカが増えていたので屋根を作ったのが良かったという。
その屋根を作ってくれたのが聡だと。
琴音は鮫島の元に来ると話が有るという。

鮫島はそれを受けて一輝と聡を呼び出すと、一輝に対して
来年からゼミを持ったらどうかと提案する。しかし聡は講師
になったばかりだからとして反対するが、一輝のゼミなら
どんなゼミでも面白くなることは分かって居るという。
一輝は返答は先送りさせて欲しいと頼む。

虹一にも一輝はリスが橋を渡った時の映像を見せる。
虹一の絵もリスの絵で一輝は絵を褒める。
母親の涼子は虹一に対して何処に行っていたのかと問うと
塾に行っていないのは分かって居るという。目の前で本を
読みなさいと言われて教科書を開けるが、虹一は眩しそうに
それを見て読むことを辞めてしまう。

■感想

このドラマについての所感は、一話の感想の中で全て書いて
しまったのでその通りに物語が進んでいる感じかな。

基本的には人には色々と個性が有ること。
そしてその個性が他人に認められないことに辛さと共に、
異文化のような形になって人間同士で有ってもコミュニケ
ーションの問題が発生し、そして壁を作って傷つかないように
自分の殻に閉じこもってしまうということ。

価値観は決して共通のものでなくても良いけど、他人の視線
に於いては自分が勝手に作り上げた常識という名の厄介な
基準が出来上がってしまっているので、目に見えないもの
こそ強敵だったりする。

自分に自信を無くしたものたちの心を次々と説いていき
立ち直らせていく描写。他人の評価が気になるあまりあまり
手足を縛られてまるで自由な行動が取れなくなってしまうと
いうことがある。

「ありのままの尾崎」という課題が一番面白く出来ていた。
言いたいことが言えない尾崎、言いたいと思っている尾崎。
ありのままの尾崎はどちらに該当するのか。

それと同様にしてそれぞれの人間に課題の様な形で自分とは
何かを問う流れが有って改めて自分自身と向き合わせる
機会を与える。それは例外なく主人公の一輝に対してもだ。

一輝の壁も相当固く閉ざされていたものが有ったけど、
上手く人と関わり遭うウチにその壁も徐々に崩されてきた。
自分の部屋、パーソナルスペースに入れる行為。

近くに居るから一番誰よりも相手のことを知って居るとは
限らないのが人間の難解なところ。
虹一と涼子の流れはまさに一輝と関わることによってしか
解決出来ないものだった。人は必要な時に必要な人と出会う
ものだという言葉も有るけれど、それでもやっぱりその出会い
は奇跡であってドラマのタイトルに偽りはない。

勇気をもって自分の殻から飛び出した一輝。
それはリスの流れとも連動していて、何か心の中にひっかかる
障壁を取り除いてあげられれば可能であることを示している。

子供の反応は正直で、生徒たちも面白い人、役に立つ教師
ということを敏感に察知して近づいてくる。人徳とかそういう
のとはまた違う魅力を備えているのだろう。

山田と一輝のラストのサプライズも面白かったけど何にして
も二人の間には何かがあるとは思っていたので、その流れは
驚きというよりも必然だったのかも知れない。

このドラマを見て居れば、ごくありふれた日常の中にある
当たり前の出来事に新鮮さを覚えて、ありがたみを感じる
ことが出来る。

しかしまぁこう言っては何だけど、それが出来るのも一輝の
周りにいる人の良い人間たちのお陰なのかも知れない。
幼い時の環境は良くなかったのかも知れないが、立ち直る
きっかけと道筋を与えてくれたものたちには感謝しても
仕切れないのではないのかな。

出来れば行政とか社会は人々をこういう風に導いて欲しいと
いうという典型だと思う。

そういえば今回クレジット全員生徒役の人たちにも出番が
有りましたね。ようやくどの人がどの人なのか役名とキャラ
クターが一致しました。

■出演者

相河一輝 …… 高橋一生 (35歳、“動物行動学”)
水本育実 …… 榮倉奈々 (歯科クリニックの院長)
樫野木 聡 …… 要潤 (准教授)
沼袋順平 …… 児嶋一哉 (アリを専門同僚講師)
新庄龍太郎 …… 西畑大吾 (群馬県から上京した大学生)
青山琴音 …… 矢作穂香 (大学生、ファッション)
尾崎桜 …… 北香那 (大学生、めがね、静岡出身)
須田巧 …… 広田亮平 (大学生、東京育ち)
丹沢あかり …… トリンドル玲奈 (歯科衛生士)
坂下祥子 …… 玄覺悠子 (歯科衛生士)
相河義高 …… 田中泯 (一輝の祖父であり陶芸家)
熊野久志 …… 阿南健治 (大学の事務長)
山田妙子 …… 戸田恵子 (家政婦、15歳の時から)
鮫島瞬 …… 小林薫 (大学教授)

宮本涼子 …… 松本若菜 (母)
宮本虹一 …… 川口和空 (息子)
幼少期の一輝 …… 岩田琉聖
鳥飼雅也 …… 和田琢磨 (真鴨不動産、育実の恋人)
二岡悠人 …… 小川翔 (学生)
宮本直樹 …… 黒川晏慈 (学生)
真奈美 …… 榊原有那 (学生)
静香 …… 佐々木春香 (学生)

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