[新] 僕らは奇跡でできている 第1話 常識破りマイペース講師

僕らは奇跡でできている
(2018年10月期・フジTV・火曜21時枠)

脚本 – 橋部敦子
音楽 – 兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
主題歌 – SUPER BEAVER「予感」
オープニングテーマ – Shiggy Jr.「ピュアなソルジャー」
演出 – 河野圭太、星野和成、坂本栄隆
プロデューサー – 豊福陽子、千葉行利、宮川晶

https://www.ktv.jp/bokura/index.html

第1話 常識破りマイペース講師

【ストーリー】

自然豊かな森の中で少年は小川で遊び、樹齢は相当経過した
と思われる巨木。相河一輝はおじいちゃんの工房に行くと
お腹が空いたと語る。一輝は祖父の作った焼き物を見て
本当に綺麗だと感じる。しかしハエが飛んでいた為に振り払
おうとして大事な器を割ってしまう。しかし祖父は怒ること
はなく「どうしたらこの器が輝くと思うか?」と問いかける。

割れた器を亀の家にする一輝は7時の目覚ましで目覚める。
亀のジョージに挨拶する中、住み込みの家政婦の山田妙子
からは歯科医はどうしたのかと問われ、もう痛みは無くなり
ましたと語る。妙子は一輝のことを20年間世話しているの
で先送りが好きですものねと語る。ピリ辛きゅうりを作って
くれたか?として一輝は一人食べてしまう。出かける前に
一輝は妙子に部屋には勝手に入らないで下さいと告げていく。

一輝は職場の「都市文化大学」まで自転車で行くのが日課。
道の途中で甲虫などの生態を眺めていく。
彼は動物生態学研究所で働き大学では生物学の教鞭を執って
いた。
この日は生物の進化についてのテーマ。
氷河期を生き抜いた動植物に関してジャイアントパンダなど
が引き合いに出される。元々肉食だったパンダ。
氷河期には笹は枯れなかったので高地に追われたパンダは
笹を食料にして栄養価の少ない食事にして動かないように
行動した。高地に天敵はおらず上手いこと生き残った動物の
一つだった。

動物生態学研究所では沼袋はアリの研究。
そこに熊野事務長がやってきて一輝の授業方針を非難する。
特に遅刻すれば生徒に示しが付かないこと。また出席を
取らねば来ない人が多くなるという。樫野木は大学は社会で
上手くやっていけない人の集まりだという。
そんな中鮫島教授がアフリカ海洋会議から帰国する。
「コプライト」・・フンの化石をお土産に持ち帰ってきた。
6500年前のエジプトハゲワシ、ニシコモチヒキガエルだった。

水本歯科クリニック。
祥子、あかり、育実が働く中、宮本家の涼子は息子の直樹
や虹一を連れて治療に来る。一輝も痛みが激しくなったので
歯科医を訪れるが・・

■感想

橋部敦子さんの脚本なら見ない訳にはいかないだろうって
ことで最優先で見始めたドラマ。このドラマが今期の中で
は期待しているドラマの1本かなと個人的には思っている。

あらゆることで厳格過ぎる日本の風潮を批判している
ようにも思えるのがシナリオの中からビンビン伝わってくる。

何故人は他人と比べてしまうのか。
勝ち組と負け組という言葉で締めてしまうのか。

自分は自分という個性の中で生きれば良いのに、それを
邪魔するのは、実は他人ではなく他人の視線を感じる自分の
中の複雑な心の葛藤でも有る。

ソーシャルメディア全盛の現在、人間のそういった習性を
もっとも引き出しやすいメディアであり、虚栄心を完全に
くすぐって成功をもたらしている。虚構の世界を作って自ら
を偽っている人たちの多さには辟易する所だけど、自己満足
に浸って中身の無い人生だとしたら本当の幸せは何処に置い
てきているのだろうか。

しかし本来一輝のような行き方が出来れば理想なのだろう。
ただそうさせない雰囲気を人なり社会は作ってしまっている。

更に今日の学習意欲に関係し、日本の大学が機能していない
ことは明らか。自ら考えることを忘れた人たちの為に
一輝は幼稚園生に教えるようにして自主性というものを
大切にして育てようとしている。

みんなが同じ性格をしていればこの世の中はつまらないもの
だ。しかし虚勢を張ってまでも努力して自尊心を守るべき
必要などあるのだろうか。

このドラマではエンドクレジットから見ると、かなり人間を
識別・分類するような演出が施されそうだ。
クレジットの中には色分けされたキーワードが隠されていた
事に気がついた人も多いだろう。

「蟻」「馬」「亀」「鷹」「魚類」「鳥類」「熊」「鹿」
「栗鼠」「蚊」etc….。

これをみて居ると、「手のひらを太陽に」を思い出す。
「ミミズだってオケラだってアメンボだってみんな生きて居る
友達なんだ。」

分類分けしてしまうのは楽なんだろうが、今の世の中は
そんなもの/階層社会になっていて、給料の多さとか人が
理想に思う職業についている人が偉いってことになる
のだろう。

医者とか教師というのはその中でもかなり社会階層的には
高いところにあると思う。水本はそんな世界の中で双方から
の価値観に触れて選択していくことになりそうだ。

■出演者

相河一輝 …… 高橋一生 (35歳、“動物行動学”)
水本育実 …… 榮倉奈々 (歯科クリニックの院長)
樫野木 聡 …… 要潤 (准教授)
沼袋順平 …… 児嶋一哉 (アリを専門同僚講師)
新庄龍太郎 …… 西畑大吾 (群馬県から上京した大学生)
青山琴音 …… 矢作穂香 (大学生、ファッション)
尾崎桜 …… 北香那 (大学生、めがね)
須田巧 …… 広田亮平 (大学生、)
丹沢あかり …… トリンドル玲奈 (歯科衛生士)
相河義高 …… 田中泯 (一輝の祖父であり陶芸家)
熊野久志 …… 阿南健治 (大学の事務長)
山田妙子 …… 戸田恵子 (家政婦、15歳の時から)
鮫島瞬 …… 小林薫 (教授)

宮本涼子 …… 松本若菜 (母親、息子の成績の悪さにイライラ)
宮本虹一 …… 川口和空 (長男)
幼少期の一輝 …… 岩田琉聖
鳥飼 …… 和田琢磨 (水本の恋人)

玄覺悠子、榊原有那
小川翔、佐々木春香、佐藤玖美、日沼さくら、小林三十朗
黒川晏慈

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