相棒17 第3話 辞書の神様

相棒17
(2018年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

プロデューサー:伊東仁、西平敦郎、土田真道
音楽:池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第3話 辞書の神様

脚本/神森万里江 監督/権野元

【ストーリー】

●大田区ふれあい公園

殺人事件が発生する。
芹沢によると被害者は中西茂(34歳)、文礼堂出版の辞書編集
者。この辺は夜間に人通りが少なく目撃者は今の所ないと
いう。伊丹は遺体を目にして滅多刺しだなと語ると、怨恨で
すかねと芹沢。”千言万辞”という辞書を編集している出版社
とのこと。
財布の中身を調べるとキャバクラ、相席酒場、個室バーetc..
捜一の伊丹は特命係が来ていることに文句を言おうとするが
右京は”千言万辞”は愛読書なんだという。
辞書によって見出し語語釈は全く違うという。文礼堂からは
2つの辞書が出ていること。

・「文礼堂用語辞典」は学習辞書。
・「千言万辞」は読むための辞書。

だと言われているという。

例えば「夢の語釈」について・・・

「夢これを語るとき誰もが少年少女の顔に戻り、生きる喜びと
なる。叶わない時の方が多く、叶えばこの上もなく幸せだが
いつしか当たり前となれば輝きを失う。叶っても叶わなくて
も淡い思い出の残るもの」

だという右京。深いですねと。

検視している益子は浅い傷も深い傷もある。感情で刺した
というよりも一度では致命傷にならないので何度も刺した
感じだと。鋭利な刃物ではなくペーパーナイフだろうと推察
する。

●文礼堂

被害者が働いていた出版者へ。女性に案内され辞書編集部の
和田利広の元へ。公園で殺害された中西の件で来たとすると
既に察していた。昨日中西はそこで先生と逢うと電話していた
という。先生とは大鷹公介(65歳)、公園の近くを仕事場にして
いて主幹交代の話が出ていたこと。普通辞書は有識者を集めて
編集会議を行い作業分担しながら進めていくが、この
“千言万辞”は全て大鷹公介が一人で作っていたという。
先生は拘りが強くて遅れるので中西は国島弘明さんを主幹
にしようと言っていたこと。中西は辞書の厚みを変えずに
収録を増やそうとして薄紙作りをして拘り今時の装丁に
変えたり積極的だったという。出版間近で主幹交代を求めざる
を得なかったという。

そんな大鷹公介がよくいく場所へ行くと彼は女子高生3人の
話を立ち聞きしてはメモを書いていた。

■感想

私自身が疲れていたこともあるんだけど、イマイチドラマの
面白さというか本質的なものが分からなかった。辞書って
7年間に一度しか変わらないのに、その一冊にかかる労力を
考えると相当な忍耐が必要だ
その辞書に命をかけており、色んな流行語を集めていた言語
学者だけど、それとも正反対にアルツハイマーによって
記憶が忘れがちになっている所がなんとも切ない。

全てをこの辞書作りに費やした結果何が残ったのか。
人生を象徴しているかのようにしてこの課題は人生とその
人となりの仕事を含めた生活に掛かっているような感じも
する。

辞書を取り巻く現状は厳しいものがあり、今では電子化され
ているので改めて改訂するにしても手間が掛からない。
ただ鉄道好きが時刻表を買ってはそのダイヤグラムの違いに
喜びを見出すのと同じようにして、細かい作業に手を出して
常に消えては浮かび上がる流行語を取り入れようとすること
への諸行無常な流れを取り込もうとするところは称賛に
値するのかも。

こういう内容なので少々重箱の隅を突くような流れになって
しまうところも有る。一言一句人が間違って使わないとは
限らないがその言葉の違いによって犯人の行動を読み取る所
に繋がっている。

「電話に出る」と「電話を取る」。
これだけで固定電話か携帯電話なのかを見極めることが可能
なのだから。

ドラマでは幾つかの嫉妬や人間関係に於ける対立関係の構図
が有り、誰もが容疑者になれるところは有ったけど、あそこ
までナイフで刺せるという辺りは相当な恨みの蓄積があった
ハズ。

一つの出版者で二人の別々の辞書を作っていたものたちが、
売れないことや自分の「夢」を否定されているようでカッと
来たのかな。

それにしても特命係でのシーンが少なく、大木長十郎さんが
眺めているシーンは無かった。
また比較的早い段階から取り調べ室のシーンが多く、
あんまり動きのない展開で、まさにマニア向けの心情が加味
された分かりづらい殺人の動機が有ったようにも感じる。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (2代目”花の里”)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (サイバーセキュリティー対策本部特別

捜査官)
益子桑栄 …… 田中隆三 (鑑識)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二(警察庁・長官官房付)
衣笠藤治 …… 杉本哲太 (警視副総監)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警務部 首席監察官・警視正)

大鷹公介 …… 森本レオ (65歳、言語学者、辞書”千言万辞”)
国島弘明 …… 森田順平 (大学教授、辞書”千言万辞”)
中西茂 …… 天野浩成 (34歳、文礼堂出版の辞書編集)
和田利広 …… 酒向芳 (文礼堂出版・辞書編集部)
宮内友里子 …… 鮎川桃果 (契約社員、辞書データ収集)
佐知江 …… 千葉雅子 (大鷹家の二階に住むお手伝いさん)
未亜 …… (3人組の女子高生の一人)
木戸愛 …… 松下美優 (看護師)
公介の妻 …… (風呂でしなさい!!って大ならどうする!?)
公介の娘 …… (父にトイレが占領される)

碓井玲菜、竹内夏紀
石田優夏帆、大澤一成、堀越ゆりか、宇都宮玲奈、佐藤志穂
宮下忠人

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コメント

  1. いっしん より:

    松下美優は「看護師」です

    http://www.cocorojimu.com/matsushita.htm