相棒17 第2話 ボディ~二重の罠

相棒17
(2018年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

プロデューサー:伊東仁、西平敦郎、土田真道
音楽:池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第2話 ボディ~二重の罠

脚本/輿水泰弘 監督/橋本一

【ストーリー】

鬼束鐵太郎が失踪する。遺体無き殺人事件を追うことになっ
た特命係。鑓鞍兵衛は会議中に三上冨貴江に何度も電話が
鳴り、電話に出た声は意外そうな声だったことを聞く。
鬼束家の息子の鋼太郎は遺体は大丈夫だろうなと特命係の事
を気に欠けていた。右京さんが首を賭けてるとして鬼束家の
離れの下に遺体が埋まっているだろうことを告げる。そこを
壊せば地面/コンクリートから遺体が出てくるハズだと確信
していた。
しかしいざ壊してみると遺体は出てこなかった。
冨貴江は暴徒二人を送った責任は重いことを峯秋に告げる
ると、相変わらず辛辣だと語る。
甲斐は冨貴江に逢うと謝罪する。君が馬鹿げた犯罪を犯すと
は思っていないが、一方で杉下右京も批評して居り、馬鹿な
間違いを起こすとは思っていないことを語る。冠城も同様
非常に切れ者だと。デストロイヤーを庇いたい気持ちは分かる
と。
そんな中、鋼太郎から冨貴江に電話が鳴る。
どうしても電話に出て欲しいから電話したと。二人が来て
いるのだという。

右京たちは祥と共に鬼束邸を訪れていた。
壁の絵画について話合う。「馬を襲うジャガー」アンリ・
ルソー、こちらは「草上の昼食」クロード・モネの絵だと
右京は説明する。祥は2番目の奥さんが好きだったみたいだと
語る。鋼太郎はレプリカだから価値は無いとするが・・。
そんな中離れの家の建て直しはいつするのかを尋ねる。増殖し
て手に終えなくなった縄文土器の置き場に困るでしょうと。

甲斐から冠城に電話が鳴り、先ほど鐵太郎の携帯電話から
着信が有ったことを報告。三上が犯罪に手を染めるとは
思えないが侮れない女性だと忠告される。

■感想

いよいよ1話に於ける回答編。
最後の三人の容疑者の証言のシーンはなかなか見応えが有り
面白く出来ていた。
携帯電話が一つのポイントとなっていく。

1話の中で大物人物である鑓鞍兵衛と三上冨貴江が会話して
いる中で鳴った携帯電話を、2話では甲斐峯秋と三上冨貴江
が会話している最中に電話を鳴らして面白いこと足跡を残す
ような流れが有る。

居なくなったとされる父親の携帯電話を使っていたと
しても幾らでも言い訳が出来るが、通話記録を調べられて
しまうと途端にバレることは明らかだった。
携帯は繋がりを見出すには十分だし、着信だけでなく送信の
二つの状況が有って初めて成立するので、何処に何が有るのか
ということの線と点を結ぶ作業になる。どの時点で父親が
携帯電話を使っていなかったのかなんてのもその傾向から見る
と分かりそうな感じ。

今回は至る所で鑑識が役立った。
元々の遺体は2ヶ月前から土の中/竹山に埋まっていた。
遺体を移動しなければ見つからなかっただろうか?それとも
いずれは発見されたのか。

死因を巡りそれぞれの意見が分かれており、みんな利己的な
態度を見せて足並みは揃っていない。同じ証言をしたものが
数の論理で勝てそうなものだが、現実には少数派である冨貴江
の意見の方が信用されるに値するところが有った。
父親が身内に殺されて一番困るのは誰なのかを考えた場合、
社会的地位を持つものにはダメージが有るし、金目当て/遺産
分与に対する権利の問題を考えれば色々と不都合が生じてくる。

取り調べに於いて右京に任せるシーンと冠城に任せるシーン
に分けた当たりも良かったね。普段バランスが右京に偏り
がちになっているとされているので、このシーズンは色々と
冠城とのバランスも測っていくのかもしれない。

私はいよいよ最後に司法取引が行われて、冨貴江が殺人罪に
問われる中でそれを活用していくのかと思われたが、この
調子だと右京の前に司法取引は必要なさそうだな。

殺しで使われたのは土器による頭部外傷かとされたが実際に
遺体を見つければ外傷などない。血糊の問題は被害者の体に
残っていた血液の中から鎮静剤が検出されたということ。
そしてアライグマの血が結果として利用された。

正直鬼束鋼太郎があまりにバカに見えた。
祥を愛してしまった故のことなのだろうか?
あと杉本哲太さんはやっぱり悪人に見えないんだよなぁ。
ずる賢さというのを感じない。今までホントに優しい役が
多かったのを目にしているのでイメージがかなり固定されて
しまった。

再チャレンジを勧めるとした主張は案外成宮寛貴くんに向け
られたものではないのかなという気がしてならないのだが・・

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (2代目”花の里”)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (サイバーセキュリティー対策本部特別捜査官)
益子桑栄 …… 田中隆三 (鑑識)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二(警察庁・長官官房付)
衣笠藤治 …… 杉本哲太 (警視副総監)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警務部 首席監察官・警視正)

風間楓子 …… 芦名星 (週刊”フォトス”)
甲斐享 …… 成宮寛貴 (回想シーン)
鑓鞍兵衛 …… 柄本明 (国家公安委員長)

三上冨貴江 …… とよた真帆 (国家公安委員、成林大学教授)
鬼束鋼太郎 …… 利重剛 (鐵太郎の息子、鬼束学園副理事長)
鬼束祥 …… 谷村美月 (32歳、鐵太郎の妻、元看護師)
鬼束鐵太郎 …… 中田博久 (72歳、鬼束学園理事長)
中迫教之 …… 松本享恭 (冨貴江のゼミ)
善波圭佑 …… 土屋佑壱 (鬼束学園の顧問弁護士)
野呂晶文 …… 石川大樹
鑓鞍の秘書 …… 江端英久、

高橋克明、飯島みなみ
岡田卓也、川原豪介、鈴木淳、井澤崇行、三好美優

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