黄昏流星群 ~人生折り返し、恋をした~
(2018年10月期・フジTV・木曜22時枠)
原作:弘兼憲史『黄昏流星群』
脚本 : 浅野妙子
主題歌 : 平井堅 「half on me」
音楽 : 得田真裕
プロデューサー : 高田雄貴
演出 : 平野眞、林徹、森脇智延
https://www.fujitv.co.jp/tasogare/
第8話 最終章!さよなら愛しい人
【ストーリー】
美咲は父親が浮気しているのを知って居るのに見て見ぬ振り
をしている真璃子に対して文句をいうが、真璃子の考えは
違っていた。ずっとガマンしているのは三人と家族で居たい
からだと。しかしその美咲が突然書き置きを残して瀧沢から
姿を消してしまう。メモには「先生と一緒にロンドンに行く」
ということ。真璃子は戸波先生とはお爺ちゃんと孫の年の差
があるのに・・というが完治は分かって居るという。
真璃子は完治が知って居て自分が知らない事実があることに
ショックを受ける。何故知って居るのであれば教えてくれない
のか。たまたま二人が一緒にいるのを見たからだという。
しかし居所までは知らないと言うと真璃子は涙する。
翌日完治と真璃子は日野家に謝罪に行く。
冴は二人に対して塩を振り掛けて追い出す。そんな冴に対して
春輝は俺も悪いんだと語る。
完治は職場へ。
食堂を通ると昨日房江から言われた言葉が頭を過ぎる。
栞さんはもうあなたに逢いたくないと言っているのだと。
オフィスでは経営者の荻野がやってきて「思い出BOX」での
新しい仕事のアイデアで売り上げが回復していることで完治
を褒める。完治はスピーチする中で川本率いる仲間が自分
のアイデアを信じて支えてくれたお陰だと語る。
昼食時に食堂に行くが栞の姿はなかった。
房江によると体調不良で休んでいるという。
帰りに栞の家にいくと、彼女の方からお別れしないとダメだと
言う。同じ会社での恋愛は噂になるので困るという。今の職場
は気に入っており、女性が一人で生きて行くのは正社員の
完治には分からないと告げる。
■感想
色んなところで過去の積み重ねた信頼関係よりも、今の気持ち
を大事にしろ的流れが有る。もちろんガマンしてまで一緒に
いるべきなのか、人生は短いので気持ちのまま生きるべきか
の議論はあるにしても、相手のいる恋愛に於いては、色んな
ところで愛情と同じくらい何処かで憎しみの感情が発生して
いるのではないか。
今回共通流れとしては、その憎しみは「嫉妬心」という名で
語られていた。
娘は父親の不倫に対して、今まではガマン出来たけど、その
順位が動かされることにはたまらないものとして、ガマン
していた分だけあっさり父親を奪われた相手に意地悪をした。
そして真璃子は娘が一番の理解者で悩みを相談してくれるのは
自分だと思っていた。それだけ心血を注いで育てた娘。
しかし父親の方がより重要に情報を握っていることである種の
嫉妬心が生まれる。
そして戸波の妻・和代もまた今までガマンしても一緒に過ご
していたのが戸波教授なだけに美味しいところだけを若い娘
に持って行かれることを快く思っていない。
可愛い嫉妬心としては聡美が大事に思えるものがあることに
羨ましいさを語っていた所かな。
問題となってくるのは嫉妬心を代替的なものによって解消
出来る立場のものには、その危険な感情は何処かで昇華させ
られる。
逆に昇華出来ずに居るものにとってはガマンするか、その敵意
の程を壊された相手に向けて刃を向けていくしかない。
それを考えると一番怖いのは冴ということになるのかな。
病気で余命も分かっている。
また同じく病気が発覚した冴。
母親の介護が終わったばかりなのに今度は自分が母親の遺伝子
を受け継いでしまった。
更年期症状なのかと思っていたのだけど、糖尿病だという。
しかし先日真璃子と春輝の未来は無さそうだと思ったけど、
寧ろ今回の展開を見ると一番未来が無さそうなのは美咲だな。
一緒に居たいと思わせる程のカリスマ性が教授の中にあるの
だろうか?
さて完治には昨日の「相棒」と同じくして再び復権を取り戻
して銀行に栄転する可能性が出て来た。井上は一体何をしたの
だろうか?タイミングを口にしていたけど、何が起きているの
だろうか。気になる。
■出演者
瀧沢完治 …… 佐々木蔵之介 (50歳、若葉銀行・新宿支店長から荻野倉庫へ)
瀧沢真璃子 …… 中山美穂 (専業主婦)
日野春輝 …… 藤井流 (弁護士)
瀧沢美咲 …… 石川恋 (娘、男性を紹介したいと・・)
川本保 …… 礼二 (荻野倉庫・課長)
日野冴 …… 麻生祐未 (春輝の母)
水原聡美 …… 八木亜希子 (翻訳家、真璃子の親友)
徳田和夫 …… 小野武彦 (居酒屋”一番星”の大将)
目黒栞 …… 黒木瞳 (荻野倉庫・社員食堂調理師)
小俣房江 …… 山口美也子 (荻野倉庫・社員食堂調理師)
木内祐輔 …… 笠松将 (荻野倉庫)
奥山敦子 …… 三浦真椰 (荻野倉庫)
しょう子 …… 北ひとみ (荻野倉庫)
美保 …… 中谷早希 (荻野倉庫)
戸波和代 …… 松本留美 (大学教授・恭介の妻)
岡崎 …… 佐伯新 (羽田総合病院・眼科)
井上英樹 …… 平山祐介 (若葉銀行・本店の部長)
守口克彦 …… 春海四方 (若葉銀行・本店専務)
荻野 …… 河野洋一郎 (荻野倉庫・経営者)