黄昏流星群 ~人生折り返し、恋をした~ 第5話 一途な愛、裏切りのキス・・・

黄昏流星群 ~人生折り返し、恋をした~
(2018年10月期・フジTV・木曜22時枠)

原作:弘兼憲史『黄昏流星群』
脚本 : 浅野妙子
主題歌 – 平井堅 「half on me」
音楽 – 得田真裕
プロデューサー : 高田雄貴
演出 : 平野眞、林徹、森脇智延

https://www.fujitv.co.jp/tasogare/

第5話 一途な愛、裏切りのキス・・・

【ストーリー】

栞は完治との会話の中で、今まで結婚もしていないし年
ばかりとってこうやって私の人生は終わっていくと告げると
終わってなんかいないとして二人は関係を前進させる為に
ホテルに行く。するとホテルのエレベーターで結婚を控えた
娘の美咲と中年男性(城北女子大学の戸波恭介)と居る所を
鉢合わせする。
真璃子は彼氏とデートする筈だった美咲に頼まれ春輝の
元に行き一緒に映画を観る。そんな春輝は美咲には他に好き
な人が居ると語る。真璃子は否定するが・・

ホテルの部屋で栞と完治は抱き合いキスをするがいざ
ベッドに行くと完治はその気を失う。先ほど見た娘の顔が
どうしても頭から離れず・・栞には色々と考えることが
有ると語ると、栞の方も恐縮し私も緊張させるようなことを
したと語る。このまま一緒に居るだけでも良いと感じる。

真璃子は帰宅するが誰もいなかった。
春輝も帰宅すると冴に報告する。デートのことを聞かれ
嘘で誤魔化す。冴は自分も外に出たいとするがこの調子だと
来週の鬼怒川にも行けそうにないと語る。あなたは美咲さん
やその家族と行ってきたら良いと語る。

翌朝完治は洗面所で美咲に話そうとするがお互い様だとして
詮索は辞めましょうという。外に出て出社する前の少しの
時間話合う二人。私は春輝と結婚する、その時ケジメは
つけるから良いでしょと。結婚と恋愛は別だとし母には言わ
ないからパパも黙って居てと言われる。

■感想

なんか最後の演出が映画っぱかったなぁ。

不倫のドラマというとやっぱり黒木瞳さんってしっくり来る。
映画「失楽園」の頃からこんな役(もっと前に「略奪愛」
なんて映画にも出て居るな)に出て居るけど一体何歳から
そんな雰囲気を醸し出していたのか。

結局みんなが違う方向を向いていて、それなりに相手も居る。

ただ正直、人生一仕事を終えたものたちにとっては不倫は
問題といえども価値観の違いで別の人生を送る選択肢も
あるが、若者二人は必要とする親への渇望がそのまま歪んだ
恋愛感に繋がり、求めるものとなっている感じにも思える
ところ。まぁ現代っぽいといえば現代っぽい価値観かも知れ
ないけれど、結局ドラマの中では生活し成長する過程で
満足する人生を送った人は誰もいないということなのか。

凄いのは中山美穂さんよりも10歳以上年上なのに黒木瞳さん
の方が若く見える。しかも色気を感じてしまうのもまた黒木
さんの方だ。昔は無敵だったミポリンも流石に年は隠せない。
良い年の取り方をしたと言えれば一番良いのだけど。

ストーリーはありがちだった。
発覚してしまう流れが有るがそれは表面的な事実だけで心情
的なものまでは伝わらない。

上述した様に都合良く相手がそれぞれに居る形なのでどうも
危機感を感じない。

みんな心の拠り所を何処に求めているのか。

「難しく考えるな。自分がどうしたいか。ただそれだけの事
だ。」

そう達観した意見が言えるのも、現実には所詮は他人の家庭
が壊れても自分に火の粉が飛んでくる訳では無い。
良いアドバイスなのかどうかは分からないが、喪服姿で関係を
持つってシチュエーションは意外とよく映画で見かけるパター
ン。親が居なくなった時に、果たしてそれぞれに頼れる人は
居るのか!?心の拠り所に出来る人は居るのか!?

■出演者

瀧沢完治 …… 佐々木蔵之介 (50歳、若葉銀行・新宿支店長から荻野倉庫へ)
瀧沢真璃子 …… 中山美穂 (専業主婦)
日野春輝 …… 藤井流 (弁護士)
瀧沢美咲 …… 石川恋 (娘、男性を紹介したいと・・)
川本保 …… 礼二 (荻野倉庫・課長)
日野冴 …… 麻生祐未 (春輝の母)
水原聡美 …… 八木亜希子 (翻訳家、真璃子の親友)
徳田和夫 …… 小野武彦 (居酒屋”一番星”の大将)
目黒栞 …… 黒木瞳 (荻野倉庫・社員食堂調理師)
小俣房江 …… 山口美也子 (荻野倉庫・社員食堂調理師)
木内祐輔 …… 笠松将 (荻野倉庫)
奥山敦子 …… 三浦真椰 (荻野倉庫)
目黒悦子 …… 岩本多代 (介護老人ホーム”こはるの里”)
しょう子 …… 北ひとみ (荻野倉庫)
美保 …… 中谷早希 (荻野倉庫)

戸波恭介 …… 高田純次 (66歳、城北女子大学・文学部美咲の年上の相手)
水沢千佳 …… 高坂ちか (介護老人ホーム”こはるの里”、霊安室手配手続き)

原慎一、藤井亜紀

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