[終] 黄昏流星群 ~人生折り返し、恋をした~ 第10話 最後の決断・・・運命の恋完結

黄昏流星群 ~人生折り返し、恋をした~
(2018年10月期・フジTV・木曜22時枠)

原作:弘兼憲史『黄昏流星群』
脚本 : 浅野妙子
主題歌 : 平井堅 「half on me」
音楽 : 得田真裕
プロデューサー : 高田雄貴
演出 : 平野眞、林徹、森脇智延

https://www.fujitv.co.jp/tasogare/

第10話 最後の決断・・・運命の恋完結

【ストーリー】

片岡は完治を呼ぶと井上部長が飛び降りたと言われる。

ニュースでも若葉銀行本店社員が飛び降りたことが報道され
融資部長だった彼は不正融資疑惑について責任を取る形で
自殺してしまったのではないかとされる。
幸いにして一命は取り留め病院に入院する。

一方栞は病院の医師・岡崎からは治療しないと失明の危機に
有ることが言われる。その病気は母親も同様の糖尿病から
くるものだったので自ら身を引く。千葉の鋸南町の漁港で
職を求めて緑の元へ。
しかし働いていると突然の目眩に倒れそうになる。
緑は栞に対してあんた糖尿病でしょという。父親がそうだ
ったしあなたの弁当を見てピンと来たという。病気なら病気
だと最初に話してくれないと・・と。食堂で働くか?とするが
その変わりに洗いざらい全ての事情を話してと言われる。

・世田谷ロイヤル病院
スタッフの溝口は入所する冴を案内する。まるでホテルみたい
だと。春輝が受付で手続きを済ます間に真璃子と冴は二人に
なる。そこで冴はこれまでのことを感謝するとして、あなたが
いなければあの子は法律事務所を辞めていたという。あの子
はあなたと居るだけで楽しそうだがそれも今日までだという。
子供を持つ親ならば私の気持ちは分かる筈だとして手を引いて
欲しいという。あの子の人生にあなたは必要無いと語る。

真璃子は仕方なく自宅に戻る。
すると完治も帰宅したところで今から行く所に一緒に来てく
れないかと頼まれる。

自殺未遂して入院している井上の病院へ。
完治は何も分かってやれず、また何もしてやれない自らに
苛立ち、彼に謝罪する。しかし立場の違う人間を頼れる訳が
ないだろとし追求する立場だと。俺は不正融資を働いた悪党
銀行員だと井上。

■感想

タイトルからしてあまり悪い方向に進まないドラマだという
ことは分かるけど「黄昏」と聞くと実に抽象的な印象のある
言葉のように感じるのでどちらに転んでもおかしくはない。
それ故に人となりの立場でその言葉は良いイメージにも悪い
イメージにも繋がるから不思議だ。
辞書やwikiで調べても
「日没直後、雲のない西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」
が残る時間帯。」

切ない時もあれば美しさを感じるものがある。

幾つか似た様な流れは存在していた。
例えば親の病気によって人生を縛られてしまうもの。
これは春輝と栞が該当した。

年の差カップルと言えば真璃子と春輝、そして最後に顔見せ
程度に出て来た娘と教授の恋。

どの人物も基本的には、人生のテーマでもある「個人と現代
社会」に於ける”立場”と”居場所”というものを模索する内容
だった。これは昔から一貫して描かれている普遍的なもの
でもある。

今の幸せを追求するのか、それとも残りの人生はまた新たに
リセットしてのスタートを切るのか。
自分はその決断は正直出来ないなと思うけど、やれる人は
やれるのだろう。日本人の寿命が長くなり50歳が人生の
半分という辺りの現実が寧ろ恐ろしく感じる。

色々と収まるところで収まってしまった。
現代の価値観がふんだんに盛り込まれた形だけどやはり自分
は親よりも年齢の高い人との恋愛というのは違和感が有って
のめり込めないかな。遊びとかなら分かるんだけど、本気の
恋っていうのはちょっと考えられない。

順調に進む選択肢が有り、それを蹴ってでも新たな道を行く。
安定志向の世の中でこういう決断が出来る人には拍手を
送りたいけど真似したいとは思わない(笑)
この手のチャレンジが出来る人は健康不安の無い人物
で相当自分の信念には強い意識が有る人だね。

しかしこのドラマの欠点はリメイクされすぎ(笑)
一体何度放送されるのかってくらいにドラマ化されている。
でもそれだけ中年の人生観に対する色んな形を人は見たい
と思っている証拠ではないのか。晩婚化が進んでいる世の中
だし、子供を持たない家庭が有ったり、結婚もしない人生も
ある。

ただ一つこのドラマの中では支える人が居ない栞だけは
特別な存在だったように思える。

■出演者

瀧沢完治 …… 佐々木蔵之介 (50歳、若葉銀行・新宿支店長から

荻野倉庫へ)
瀧沢真璃子 …… 中山美穂 (専業主婦)
日野春輝 …… 藤井流 (弁護士)
瀧沢美咲 …… 石川恋 (娘、男性を紹介したいと・・)
川本保 …… 礼二 (荻野倉庫・課長)
日野冴 …… 麻生祐未 (春輝の母)
水原聡美 …… 八木亜希子 (翻訳家、真璃子の親友)
徳田和夫 …… 小野武彦 (居酒屋”一番星”の大将)
目黒栞 …… 黒木瞳 (荻野倉庫・社員食堂調理師)
小俣房江 …… 山口美也子 (荻野倉庫・社員食堂調理師)
木内祐輔 …… 笠松将 (荻野倉庫)
奥山敦子 …… 三浦真椰 (荻野倉庫)
しょう子 …… 北ひとみ (荻野倉庫)
美保 …… 中谷早希 (荻野倉庫)

岡崎 …… 佐伯新 (羽田総合病院・眼科)
井上英樹 …… 平山祐介 (若葉銀行・本店の部長)
守口克彦 …… 春海四方 (若葉銀行・本店専務)
茅野緑 …… 美保純 (漁村の職員)
秦幸太郎 …… 大谷亮介 (若葉銀行・本店頭取)
金田真之 …… 伊藤正之 (若葉銀行・常務)
片岡 …… 横塚真之介 (若葉銀行・本店・完治の部下)
井上秀子 …… 阿南敦子 (妻)
溝口 …… 村井麻友美 (世田谷ロイヤル病院)
渚エリカ ……
村田 …… (銀行・執行役員)
安岡 …… (銀行・執行役員)

今井春花、松永ゆり子、増田眞澄
平川和宏、宮城由紀乃、中村匡志、新井秀吾
小倉久寬

金田祐幸(アナ)、萩原渉(アナ)、大川立樹(アナ)
衣笠梨代(アナ)、淵木恭子(アナ)

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