黄昏流星群 ～人生折り返し、恋をした～ 第7話 妻が全てを知る時

黄昏流星群 ～人生折り返し、恋をした～
(2018年10月期・フジTV・木曜22時枠)

第7話 妻が全てを知る時

【ストーリー】

栞は完治のことを色々知りたいという。春輝は自分が好き
なのは真璃子さんだと語る。完治は川本に対して追加融資の
件で何の努力もせずには銀行も話を聞いてはくれないという。
怒った川本は完治の腕をふりほどくと彼は荷物の下敷きに
なり頭を強打して検査入院する。病院で栞と美咲は鉢合わせ
する。
完治は美咲に先生と別れなさいと言うと、それを了承しつつ
父もあの人と別れてと語る。

須藤と聡美が病院に見舞いに来る。
元気そうでよかったと二人。須藤は青山のパーティーで
完治の事情も知らずに悪いことを言ったと謝罪する。
人間万事塞翁が馬だとし、色々と有るけど出向先は別に
悪い会社ではないと語る。

聡美と真璃子は気を利かせて売店へ。
完治は須藤と話をする。聡美と良い感じだなと雑談する中
で須藤は完治が勤めているのが倉庫だと知り頼みたいこと
があるという。

自宅に戻った真璃子の元に春輝から電話がなる。
美咲はまだ会社から帰宅していない事を告げる。
春輝はまた電話しても良いかと尋ねるが、「駄目です」
と真璃子は告げる。美咲の居ない時に電話をかけてこない
でと。

完治は復帰すると早速須藤から頼まれたことを事業として
成立できないかと川本に相談する。素人の閃きだとして
取り合ってくれない川本。須藤からは前の妻との思い出
の品を預かってくれる所を探していたのだという。そこで
完治は世の中には同様の人が多くいるのではないかとして
「思い出ボックス」という名で上手く倉庫を活用できない
かと告げる。

■感想

基本的にドラマでは誰もが相手に文句や責任を問うことが
出来ない流れになっている。
完治と栞、美咲と戸波恭介、そして真璃子と春輝の浮気の
オンパレード。

何処からが浮気かという問題とか、どちらが先に浮気を始めた
のかという細かい話をするときりがないが、一番最初に
浮気を始めたのは美咲で、完治と真璃子は実際にはタイミング
はよく似ている。
真璃子が浮気を疑っていた時にはまだ完治と栞の間には
プラトニックな関係に有った。その後は思いが募ったりして
関係は進んでいった。そして一気に完治の方が身体の関係に
なった為によりディープな所に落ちていった。

しかしこのドラマの場合、色々と複雑な事情が存在する。
そもそも真璃子は一番手を付けてはいけない相手だからだ。
そして春輝自体も似た様な世代ではなく、母親と似たような
年齢の相手へと関係を求めていく。
この辺は女性の方が自制心は強いのだろうか。

さて完治の仕事が次のステージに変わった。
環境適応能力に優れていて、銀行家だったものが途端に倉庫
会社でアイデアを持ち込む。
元々先週辺りから完治の仕事ぶりを見て居た社員の奥山や
木内は傾きそうな気配は出て居た。

環境が変わって家庭に顧みるとは真璃子自身も既に思ってい
なかったみたいだし期待している所も皆無だ。
そんな状態ならば別れる道もありかと思うけど、基本的には
娘の結婚が成立しないウチには二人も別れるの別れられない
事情もある。そして春輝の方は母親のガンは相当進行して
いる。

完治と真璃子が熱愛していた時期というのがあんまり
思い浮かばないからこのドラマの感情移入がしづらい所も
有ったりして・・
しかし完治が始めた仕事があからさまに「思い出BOX」ですよ。
そのBOXにみんなで思い出の品を詰める作業が最後となるのか。
それとも元の関係に戻るのか。
真璃子が気持ちが離れているようなことを言わなければ
まだ何か逆転の可能性も考えたのだけど、どうもここの
流れが引っかかるんだよな。

■出演者

瀧沢完治 …… 佐々木蔵之介 (50歳、若葉銀行・新宿支店長から

荻野倉庫へ)
瀧沢真璃子 …… 中山美穂 (専業主婦)
日野春輝 …… 藤井流 (弁護士)
瀧沢美咲 …… 石川恋 (娘、男性を紹介したいと・・)
川本保 …… 礼二 (荻野倉庫・課長)
日野冴 …… 麻生祐未 (春輝の母)
水原聡美 …… 八木亜希子 (翻訳家、真璃子の親友)
徳田和夫 …… 小野武彦 (居酒屋”一番星”の大将)
目黒栞 …… 黒木瞳 (荻野倉庫・社員食堂調理師)
小俣房江 …… 山口美也子 (荻野倉庫・社員食堂調理師)
木内祐輔 …… 笠松将 (荻野倉庫)
奥山敦子 …… 三浦真椰 (荻野倉庫)
しょう子 …… 北ひとみ (荻野倉庫)
美保 …… 中谷早希 (荻野倉庫)

大野 …… ヒャダイン (IT企業社長”HICOA”)
須藤武史 …… 岡田浩暉 (料理人、聡美と良い関係)

森義行、笠松将