メゾン・ド・ポリス
(2019年1月期・TBS・金曜22時枠)
原作 – 加藤実秋 『メゾン・ド・ポリス』シリーズ
脚本 – 黒岩勉
演出 – 佐藤祐市、城宝秀則
プロデューサー – 橋本芙美 、芳川茜
主題歌 – WANIMA「アゲイン」
http://www.tbs.co.jp/maison_de_police/
第3話 青い死体 / 青い死体の秘密!!
【ストーリー】
ひよりは柳町北署管内の朝日地区で都民住宅の建設予定地。
使われて居ない建物が壊され高層マンションに建て替えられる
土地は猫の楽園と呼ばれているが、数ヶ月前から猫が殺害され
る事件が4件起きているのだという。こうしたネコに青い
ペンキを塗っているのだという。迫田は「大きなヤマを持って
来い!」とし、みんな迫田同様扱わなかった。苦情が来て
人手が足りず新木からは生活安全課からウチに来た案件で
老人ホームと協力して調査してくれとひよりに語る。
原田も引退した刑事にはピッタリだという。
俺たちは町のよろず屋じゃないという迫田。
草介が食材のブリを運んで来る中客が来ているという。
区の広報誌”そよかぜ”の編集をしている大槻仁美だという。
仁美は前から元警察官のシェアハウスのことは聞いていたと
し感動する。みんな素敵な人たちだと言われ住民たちは
デレデレ。ご用件は?と尋ねると青ネコの事件だとし、先月号
でネコの件で取り上げたら匿名の投書が来たのだという。
そこには「また殺す」と書かれていたこと。警察に相談した
が動いてくれないのだという。そこで調べてはくれないかと
いうこと。私たちは町のよろず屋のようなものだから・・と
迫田はひよりの対応とは正反対だった。
■感想
開発予定地である空きビルは猫の住み処となっていたが
殺傷される事件が既に4件も発生し、更に役場の広報誌には
殺害することが書かれていた。それを心配して広報課の
大槻仁美は元警察官の集まるシェアハウスに相談にやって
くる。所轄の方でも猫の殺しと有ってひよりに丸投げし、
彼女はシェアハウスにやってくる。当初は乗り気で無かった
ものたちは仁美の頼みで積極的に事件捜査に協力する。
現場を見に行くと何と男性・歌田圭吾(39歳)が殺害されて
発見され、殺人事件は柳町北署が担当することになる。
動物探偵というと渡部篤郎 & 橋本環奈さんの
「警視庁いきもの係」を思い出す。動物生態のハウツーもの
の色も強かったがあのドラマはなかなか面白かった記憶も有る。
このドラマでの特徴はシェアハウスでのやりとりだ。
ひよりはこのハウスに於いてはマスコットみたいなもので、
その彼女にライバルのような人物が現れる。
もちろんひより自身がまだこのハウスの面々からは
受け入れられているとも思えないがその辺は少しずつ関係を
近づけていくのだろう。ただし前振りのある過去のひより
の父の事件の件を考えると、信頼関係を結んだ後に何らかの
決断を求めるようなことが潜んでいそうだ。
高畑充希さんが未成熟な反面饒舌に語るシーンを見ると
「過保護のカホコ」での彼女の役柄を思い出すな。
ちゃんとひよりを引き立てる為にひよりと夏目のツーショ
ットシーンをふんだんに盛り込んだり、また杉岡との
愚痴り合うワンパターンなシーンを盛り込んでいる。
この辺が機能しているウチは楽しく見られそうだけど・・
藤堂が鑑識を担当するが、ここのメンバーはみんな元刑事と
しての鋭い洞察力があるのでそれなりに自分達の視線で
捜査情報を得ていく光景がある。
死亡推定時刻は9時。
被害者は建設予定地の工事現場の監督人なので、ネコを殺す
流れと工事の反対派は全く違う流れがあるであろうことは
簡単に分かるものが有るが、この場所にビルを建てられる
ことをもっとも嫌っているのは誰なのか、それとは逆に
何かに不満でも持っていて動物を虐待しているものは誰なのか
ということになる。
あくまで今回ひよりたちが行うのはネコ殺害犯だ。
動物の虐待者は更なるエスカレートする犯罪のサインでも
あるので芽を摘んでおくのも警察の仕事ではある。
二つの事件を解決してしまったがそんなに難しい事件ではな
かったかな。
■出演者
牧野ひより …… 高畑充希 (柳町北署・新人刑事)
夏目惣一郎 …… 西島秀俊 (元警視庁捜査一課の刑事、使用人)
高平厚彦 …… 小日向文世 (元警務課事務員、料理)
藤堂雅人 …… 野口五郎 (元科学捜査研究所勤務)
迫田保 …… 角野卓造 (元所轄/柳町北署の刑事)
伊達有嗣 …… 近藤正臣 (元警察庁のキャリア、シェアハウスのオーナー)
杉岡沙耶 …… 西田尚美 (鑑識係・警部補)
瀬川草介 …… 竜星涼 (“三河屋”、なんでも屋”三河屋”)
原田照之 …… 木村了 (柳町北署・巡査長)
新木幸司 …… 戸田昌宏 (柳町北署・課長、警部、クツフェチ)
間宮朝人 …… 今井朋彦 (捜査一課・管理官・警視)
牧野尚人 …… 水橋研二 (父親、大手ゼネコン・高遠建設、転落死)
牧野里見 …… 渡辺文香 (母親)
幼少の頃のひより …… 山崎莉里那 (回想シーン)
大槻仁美 …… 橋本マナミ (歳、世田谷区役所広報、”そよかぜ”編集者)
瀬戸俊樹 …… 矢野聖人 (26歳、ビルの警備員)
山崎翠 …… 川俣しのぶ (62歳、夫と富士山の見える家購入)
歌田圭吾 …… (39歳、建設予定地の現場責任者)
歌田雅子 …… 黒澤リカ (37歳、圭吾の妻)
工藤千代子 …… 今本洋子 (75歳、猫の絵を描くのが好き)
土屋亮治 …… 多田木亮佑 (58歳歳、クレーマー)
誠一郎、野口雅、渡部純一
下岡浩行、野間清史、村山健太、いしいはじめ、渡辺健太
幸田ムロラン