スキャンダル専門弁護士 QUEEN
(2019年1月期・フジ・木曜22時枠)
脚本 – 倉光泰子、三浦駿斗
編成企画 – 加藤達也
プロデュース – 貸川聡子、櫻井雄一
演出 – 関和亮、横尾初喜、山岸聖太、戸塚寛人
主題歌 YUKI 「やたらとシンクロニシティ」
オープニングテーマ milet「inside you」
https://www.fujitv.co.jp/QUEEN/
第4話 殺人未遂!?悪化するママ友いじめ 親子が隠す過去の罪
【ストーリー】
タワーマンションの佐久間家の前に大量の嫌がらせの
チラシが張り出されていた。それを朝から妻の京子は
拾う。
一方テレビでは土方朝子議員が議会に子供を連れてやっ
てくることが問題になっていた。私情を持ち込むなと
柿崎英孝議員を中心として発言が一斉に発せられる。
「子供のためにもう少し休んだら?」と嫌みっぽく言われる
と、土方は「東京 終わった」と語る。
「少子化とか言いながらあんなことをされたら産めない」
「産むも育てるも生き地獄だ」
とテレビを事務所で見て居た与田や真野も語る。藤枝
は真野に対して高校に入れば子育ては楽なものなのか
と尋ねるが全然だという。大吾は停学スレスレだという。
教師3人と関係を持っていたのだと。
氷見と与田はなんとか大吾が停学にならない策を練ろう
かと語る。
そこに鈴木がやってくる。
小遣い稼ぎしたくないか?というもの。
太平建設佐久間からの依頼。大手ゼネコンの次期社長候補
だという。内容は【ご近所トラブル】だとし、警察沙汰
にはしたくないようだと聞いて氷見も与田も時間的に空い
てないという。さっき大吾のことを話していたでしょと指摘
され仕方なく受けることになる。
タワーマンションのママ友たちの会に、与田は佐久間京子
の友人という設定で入り込む。そして与田の友達として
氷見も同行していた。ここでは彼女たちの子供たちが通う
桜が丘第二小学校についての話題が中心。特に6年生が
多い為に受験のことや謝恩会のことが話題にあがる。
発言の中心は柿崎美恵が仕切っていて、ゆかりや長谷川智子
なども居た。与田は話を合わせる中、このマンションの
セキュリティについて尋ねる。住民とか住民と共に入って
来る人しか入れないのでセキュリティには問題ないという。
そんな会話をしていると氷見の元に茂呂裕也からメール
が有る。
「ベイサイドホテル天海のラウンジで待つ」ということ
だった。
氷見は抜け出す中、マンション近くの掲示板には柿崎英孝
議員の特別講演のチラシが貼られているのを目にする。
一方藤枝修二はタワーマンションの子供たちのシッター
という役割で子供たちと対峙していた。
【感想】
相変わらず面白いと言えば面白いのだけど、弁護士の
仕事の範疇なのか未だに見て居て分からず困っている。
そもそも弁護士に危機管理部門なんて有るのか?
顧問弁護士なら危機に陥る前に事前に防ぐのが普通だろう
けど、個人の場合はどうなのか。
問題の本質を見抜いていないとタワーマンションという
狭い世界内でのコミュニティの問題にしか見えないが、
時折挿入されるテレビでの議会・議員の流れとやがて
物語の本質的流れとして合流していくものがある。
こうなってくると氷見だけがこの事務所の中でも
別格であり、彼女以外の人物はどれもただの引き立て役
のトラブル解決屋/便利屋にしか見えない。
危機管理部門なんて言ってあのドアにイタズラしていた
時点で捕まえられないという点で相当滑稽な描写にな
った。
今時の事情を勘案してドラマを描いたものだけど、この
一連の事情を見て何処から氷見が算段をして議員を
巻き込んでいたのかということになる。
元々彼女は吾妻涼介の政策秘書をしていた過去が有るそう
で、まだ顔見せしていないが、後に登場して対峙していく
ことになるであろうことを考えると、彼女には議員との
太いパイプを未だに捨てては居らず、仮の姿として今の
姿が有るのかも知れない。
今回の子供はすぐに発達障害であることは分かる。
昔は特別学級なんてものが有ったけど、彼の場合そう
しなければならない程の障害ではない気がするしなかなか
難しい。
教師と生徒の問題。そしてママ友たちの虐めやちょっと
したくだらない自尊心争いみたいなものによって縛られて
いる物語かと思った。
最終的には一昨日のドラマでも取り上げられた
「働き方改革」を取り上げ、近年教職員不足によって
生徒に対して一人の教師に関わる負担が大きく、今回
起きた元凶がそこにあるという所に繋がった。
ただ昔は40人とか50人で一クラスを扱っていたことを
考えると凄い時代だったんだな。
意外と細かいところは癖になりそうな描写が多い。
藤枝が子供の悩みに答える。
「変だといつも言われる。何で変だと言われるのか?」
この答えに個性で魅力だとするのは正直慰めになるのか
疑問だけど、認め合う人がいるからこそ居心地が良い
と言った藤枝のセリフには希望が込められている。
その分同僚をディスって後々与田さんから酷い言われよう
でしたね。
【備考】
・真野には息子が居る。大吾というらしい。
・問題児なのか学校から呼び出し。停学の危機。
・氷見は過去に事件を起こしている。千葉県梅戸市で14日
の午後10時20分、58歳の男性を跳ねて通行人の女性が通報。
容疑者は氷見とされていた。
・氷見は記者にマークされている。かつては吾妻涼介の
政策秘書をしていた。
【出演者】
鈴木法律事務所・危機管理部
氷見江 …… 竹内結子 (スピン・ドクター/弁護士)
与田知恵 …… 水川あさみ (毒舌キャリア弁護士)
藤枝修二 …… 中川大志 (新人エリート弁護士)
鈴木太郎 …… バカリズム (副所長/弁護士)
真野聖子 …… 斉藤由貴 (謎の事務員、ハッキング、バツイチ子)
吾妻涼介 …… 山本耕史 (議員、氷見はかつて政策秘書)
東堂裕子 …… 泉里香 (ミナトテレビの記者から週刊文新へ)
茂呂裕也 …… 佐野岳 (“サーズデー”記者)
佐久間京子 …… 原田佳奈 (タワーマンションに住む)
佐久間怜 …… 南出凌嘉 (京子の息子、発達障害)
土方朝子 …… 江藤あや (議員)
長谷川智子 …… 荻野友里 (京子のママ友)
長谷川優馬 …… 大西統眞 (京子のママ友、怜の友達)
柿崎美恵 …… 揚原京子 (京子のママ友)
柿崎英孝 …… アキラ100% (教育委員長)
柿崎紘 …… 内藤心希 (息子、虐めっ子の中心)
佐野太一 …… 菅裕輔 (元教師、ストレス性のうつ病)
佐野亜矢 …… 木下あかり (スーパーやしろ、太一の妻)
ゆかり …… 田山由起 (タワーマンション住民)
朝子の子供 …… 五郡橙真 (議会に連れて行く)
担任の先生 …… 菅裕輔 (桜が丘第二小学校6年2組)
小学校の先生 …… 中野仁嘉 (藤枝を案内)
桜まゆみ、三溝浩二、宮下柚百、池波玄八、寺田浩子
金山仁