トレース ~科捜研の男~ 第9話 今夜、最終章開幕忍び寄る過去の悪魔

トレース ~科捜研の男~
(2019年1月期・フジ・月曜21時枠)

原作 – 古賀慶 『トレース 科捜研法医研究員の追想』
プロデュース – 草ヶ谷大輔、熊谷理恵
脚本 – 相沢友子
主題歌 – 関ジャニ∞「crystal」
演出 – 松山博昭、相沢秀幸、三橋利行

https://www.fujitv.co.jp/trace_drama/

第9話 今夜、最終章開幕忍び寄る過去の悪魔

【ストーリー】

富樫康太は黄色いバラの花束を持ちあるアパートに来て
いた。ドアが開いていたので富樫は綾乃の名前を呼んで
中に入る。すると彼女は頭から血を流して死んで居た。
すぐに介抱しようとするが手遅れだと分かる。
彼は携帯で110番に連絡しようとするが・・途中で逃げる。

ノンナは帰り道に真野を見かけて声を掛けようとすると
後ろからは早川の姿が有ったのを見かける。
真野は兄の犯行ではないとする中で姉が妊娠していた事
を海塚が渡してくれた当時の捜査資料のコピーを見て
知る。早川から当時の同窓生から恋人の存在を聞いて
もらっていたが誰も知って居るものが居なかった。
海塚は証拠が処分された今では解決は難しい事を告げる。

事件が発生する。
●足立区女性会社員殺人事件 / 平成31年2月24日

アパートにトラがやってくる。
部屋には荒された痕はなく物盗りの犯行ではないこと。
鈍器による殴打痕と頬に引っ掻き傷があるという沖田。
被害者は胡桃沢綾乃(28歳)、死因は鈍器で殴られたことに
よる脳挫傷。凶器は発見されておらず、死亡推定時刻
は一昨日の午後5時から7時だという。被害者の携帯と
テーブルとドアの内側には血痕付きの指紋が有ったと
いう。被疑者は富樫康太(33歳)。現場付近からで走って
逃げるのを目撃されているという。かつてガイシャと
付き合っていた関係だという。しかし富樫は傷害致死
で7年服役。一昨日仮出所していた。

■感想

今回はトラこと虎丸良平が過去に検挙した富樫康太が
容疑者として浮上してしまうという話。
富樫の親が服役している犯罪者。幼少期からその煽りで
レッテルを貼られている。その為に不条理な人生を
送るが、それに対する怒りも相当なもので、自暴自棄に
なる素地は揃っている感じだ。

案の定学校でも職場でもそんな扱いを受けてきたが、
信じるものがいることで踏みとどまる事は出来た。
そして彼自身が服役することになる事件もまたある意味
では正当防衛が成り立ちそうなもので、日本には正当防衛
という概念が存在するのか?って感じしかない。

それでも信じて待ってくれている胡桃沢綾乃という
人物は昭和の刑事ドラマに出てくるような設定の女性で
犯罪を犯した人物のことを出所するまでの7年間黙って
待っていてくれていた。
しかしそこまで彼の事を溺愛する背景は全く描かれて
いない。このドラマは人情系の要素が入り交じっている
ので大なり小なり彼を信じるに値する人物であることを
示唆する流れを出して欲しい気もするが、最近は風評
だけで判断する人が体勢を占めるのでそんな風潮自身に
嫌気を挿していたのかもしれない。

いよいよという時に、殺害されてしまうのだから不条理
もほどほどにって感じだけど、更にその死を目にして
しまうどころか、その帰りには道端で路上強盗事件が
有り、犯人はシラっと富樫に犯行を押しつけるのだから
ずうずうしい。
別件でも不利な状況に追い込まれてしまいいよいよ四面
楚歌的状況だった。

それでも信用してくれる人物のいることへのありがたさ
なんだろうね。

そして相変わらず真野はそんな人情は事件には関係無い
とばかりに証拠・証拠・証拠が必要だとして、トラちゃん
のセリフにいつものように「そんなの関係ねー」とばかり
の否定的言葉ばかりを述べる。

警察が信用出来ない繋がりで、今回は真野と富樫の間にも
一種の絆というか共通項は有った。

現場を改めて思い浮かべた際に、現場の鑑識の写真から
見てドアが開いていたことから当時犯人が居たであろう
事を掴んだ。
そしてクローゼットに隠れて一連の行動を耳を澄ませて
聞いていたであろうことを突き止め耳介の痕を採取。皮脂
からDNAが取れる。そしてバラの花と頬の傷の関係から
富樫のバラではない事を突き止め別の人物像をあぶり出す。

真野は証拠が全てだとしているが、信じて居る気持ちが
無ければそのまま送検となって服役の流れに至ることに
なる。それこそ真野が一番恐れている冤罪をつくって
しまうのではなかろうかと。

最後はみんなで富樫がいる場所を特定する。
今まで捜査協力せずに傍観していたものも手伝ってくれた
し、最後の音は「風見鶏」の音だったということで現場の
特定に至った。

さて残すところは真野の家族の件。
どうやって証拠・捜査に打開点を見出していくのかだね。

■出演者

真野礼二 …… 錦戸亮 (科学捜査研究所・法医研究員)
沢口ノンナ …… 新木優子 (科学捜査研究所・法医研究員)
相楽一臣 …… 山崎樹範 (科学捜査研究所・法医研究員)
水沢英里 …… 岡崎紗絵 (科学捜査研究所・法医研究員)
市原浩 …… 遠山俊也 (科学捜査研究所・法医研究員)
猪瀬祐人 …… 矢本悠馬 (警視庁捜査一課刑事)
沖田徹 …… 加藤虎ノ介 (警視庁鑑識課)
沢口カンナ …… 山谷花純 (科学捜査研究所)
壇浩輝 …… 千原ジュニア (警視庁刑事部長)
江波清志 …… 篠井英介 (警視庁捜査一課・課長)
海塚律子 …… 小雪 (科学捜査研究所・法医科長)
虎丸良平 …… 船越英一郎 (警視庁捜査一課刑事)

源公則 …… 飯田基祐 (父、当時47歳)
源義一 …… 倉悠貴 (長男、当時18歳虐めで登校拒否、大検)
源仁美 …… 夏子 (長女、当時16歳、高校1年生)
源良枝 …… 加茂美穂子 (母、当時43歳)
幼少期の真野礼二 …… 大山蓮斗 (当時10歳)
早川尚文 …… 萩原聖人 (当時、義一と新妻の担任)

富樫康太 …… 和田正人 (33歳、傷害致死7年)
胡桃沢綾乃 …… 美山加恋 (28歳、総合職、被害者)
関口章太郎 …… 長田成哉 (綾乃と同じ職場の同僚)
明石幸男 …… 瀧川英次 (捜査資料管理室)
新妻大介 …… 伊藤高史 (ホームレス事件被害者)
松本源次郎 …… 55歳、第一発見者・不動産管理
上田真治 …… 高田淳 (45歳、通りすがりの強盗)
石崎重夫 …… 芝本保美 (72歳、通りすがりの男に強盗され)
横山 …… 生津徹 (捜査一課)
店の金を使い込んだ? …… 島村みやこ

高田淳、中村光里
山崎カズユキ、田嶋悠理、高田紋吉、大沢直樹、久保龍一
多々良光洋

スポンサーリンク
レンダグル大336
レンダグル大336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レンダグル大336