まだ結婚できない男 第9話 偏屈男が素直になって悪いか!!

まだ結婚できない男
(2019年10月期・フジテレビ・火曜21時枠)

脚本 – 尾崎将也
音楽 – 仲西匡
主題歌 – 持田香織「まだスイミー」
番宣ナレーション – 假野剛彦
建築指導・監修 – ベースメント(朝妻義征)
チーフプロデューサー – 安藤和久、東城祐司
プロデューサー – 米田孝、伊藤達哉、木曽貴美子
演出 – 三宅喜重、小松隆志、植田尚

第9話 偏屈男が素直になって悪いか!!

【ストーリー】

桑野信介は車イスを使ってモデルルームを見て回る。
そこでトイレに入って車イスの障碍者がスムーズに便座に
座れるように計算している中、突然腹痛がする。

・桑野・村上建築設計事務所

新婚になった村上はスタッフたちに結婚する前の夢に
ついて語る。帰宅したら灯りが付いていて晩ご飯が用意
されている暮らしに憧れることを言ったら彼女/桜子も
同じだという。そこでこれからの生活は交代でご飯を
作り待っていることにしたという。結婚は良いよという
村上。しかし桑野は平等なのは最初だけでそのウチ英治
だけがご飯を作るようになるという。
しかし今日の英治はそんな桑野の言葉に反論する。
結婚は古いシステムだと言っていたが違うこと。
若い世代がお金が無いから結婚できないというが結婚して
共稼ぎすれば家賃や光熱費が折半できるという。寧ろ金が
ない人は結婚した方が良いんだと。すると桑野も反論し
金のない男と結婚したい女がどれ程居るかという問題を解決
出来たらだろうと。英治はしかしお家ご飯で栄養が取れる
という。それなら一人でも出来るだろうと言われる。
桑野は特殊だが、一人で食べると寂しいし面倒なので外食
になるという。どうせ桑野家も家ご飯は肉が主体でしょと。

すると桑野は蹲る。いよいよ反論出来なくなったのかと
考える勝利宣言をしようとしていた所、桜子がやってくる。
今日はエステの予約がようやく取れたので英治に夕食担当を
変わって欲しいという。英治も歯科医の予約が入っている
というが・・・強引に押し切られる。
そんな中桑野は腹痛で苦しんでいるのをみんなが気がつく。

・中川総合病院
救急車で義理の兄の病院に運ばれた信介。しかし病名は
急性胃腸炎。疲れが出たのと一人暮らしの不摂生が原因だ
ろうという中川。お互いに若くはないから気を付けろと
いうが10年前にも同じ事を聞いたという。一人で倒れて
そのままならどうするのか?と。

そこにまどか、有希江、早紀が見舞いにやってくる。
中川医師と三人の女性を互いに紹介する信介。
信介はどうせからかいに来たのだろうというが、中川は
普通はどうでも良い人の見舞いには来ないし、心配してくれ
る人が居るのはありがたいことだという。
そんな信介は妙に素直なところがあり、三人の女性陣も
みんな驚く。

【感想】

色々と一人暮らしの欠点、そして結婚の欠点を通して、
どちらが良いのかを精査していくもの。
終盤に来て早紀が桑野の良さに気がついたり、有希江と
桑野が徐々に接近する中で、その事実に触れながらも
ちょっぴりまどかに動揺が訪れるところなどシーズン1
をまさに踏襲した流れになっている。

人が急に素直になったりすると少しでも気になっていた
相手ならば余計にその言動が大きく響いてくるのかも知れ
ない。このドラマに於ける桑野のインパクトのある意固地
なまでのお一人様論と括弧とした人生観は確かに見ていて
一定のヤボったらしさもあるが、それが個性でも有るし
そんな彼の価値観(もんじゃの件など)に多少風穴を開ける
ものが有ったりして、確かに有希江との距離は近づいて
いる。

昔は結婚したらエサ(プレゼント)をあげないのは男性側
だとされたけど、今日は女性に主権を持たれている感じ
も受けるし、数年前の調査を見ても結婚したら専業主婦に
なりたい女性というのは意外と多く、それが男社会に対する
諦めなのか、それともクオリティオブライフは仕事以上に
家庭にあると思っているのか。現在は自宅にいても
コミュニケーションが取れる時代でも有り、また色々と
一人でも楽しめることは多い。

早紀の演劇「疑惑と誘惑」では何気に今の桑野を巡る
三角関係を現しているような感じはする。
そして最後に出て来た木村家を巡る離婚問題もまた恋愛観
やら結婚観に色んな選択肢を持たせている感じ。
当時者に「結婚」について考えさせるようにして最後は
桑野とまどかがぶつかっていきそうだけどね。

何気ない会話が楽しく、病気で弱っている桑野を今のウチに
攻撃しておこう的な流れで進行していくのだから笑えるよ
ね。

【出演者】

桑野信介 …… 阿部寛 (桑野・村上建築設計事務所・デザイナー)
村上英治 …… 塚本高史 (桑野・村上建築設計事務所・デザイナー)
中川良雄 …… 尾美としのり (医者、圭子の夫)
中川圭子 …… 三浦理恵子 (桑野の妹)
中川ゆみ …… 平祐奈 (娘、大学受験)
桑野育代 …… 草笛光子 (信介の母)
吉山まどか …… 吉田羊 (吉山法律事務所の弁護士)
戸波早紀 …… 深川麻衣 (桑野のマンションの隣人、女優)
岡野有希江 …… 稲森いずみ (カフェ”BROWN CLOVER”雇われ店長)
森山桜子 …… 咲妃みゆ (住宅プロデュース会社の社員)
沢村映子 …… 阿南敦子 (村上建築設計事務所の経理担当)
横田詩織 …… 奈緒 (桑野・村上建築設計事務所のアシスタント)
丸山裕太 …… 荒井敦史 (桑野・村上建築設計事務所のアシスタント)
山下香織 …… 小野寺ずる (吉山法律事務所の受付)
太田留美 …… 美音 (カフェ”BROWN CLOVER”バイト)
大工の棟梁 …… 不破万作

神崎 …… 野澤剣人 (バーテンダー)
薬丸 …… デビッド伊東 (ジムの男)
田中太郎/タツオ …… パグ犬 (ケンではない)
おもち …… パグ犬
工藤 …… RED RICE (タツオを連れている男)

木村敦志 …… 伊藤正之 (翻訳業、離婚)
木村玲子 …… 宮田早苗 (敦志と離婚)
楓利郎 …… 佐伯新 (劇団”オニオンスープ”の演出家)
田村 …… 平埜生成 (劇団員、二股・三股・招き猫シャツ)
美香 …… 石崎なつみ (劇団員・早紀のライバル役)

加藤藍子、セバスチャン克
益田アンナ、元田牧子、日野出清、末岡いずみ、大原誠弐
滝川ひとみ、山中理紗子

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