まだ結婚できない男 第5話 神様にお願い事して悪いか!!

…… 田中隆三 (警視庁鑑識課員)

まだ結婚できない男
(2019年10月期・フジテレビ・火曜21時枠)

脚本 – 尾崎将也
音楽 – 仲西匡
主題歌 – 持田香織「まだスイミー」
番宣ナレーション – 假野剛彦
建築指導・監修 – ベースメント(朝妻義征)
チーフプロデューサー – 安藤和久、東城祐司
プロデューサー – 米田孝、伊藤達哉、木曽貴美子
演出 – 三宅喜重、小松隆志、植田尚

第5話 神様にお願い事して悪いか!!

【ストーリー】

・桑野家

先日有希江から雇われ店長の件で相談を受けた桑野は
「事業譲渡」と「不動産売買」について調べるがどこが
違うのかいまいち分からない。

・吉山法律事務所

夜に残業をしていた香織は先に帰宅する中、まどかは一休
み。そんな中、桑野からの電話に驚く。”こんな時間まで
デートもせずに仕事ですか”と相変わらず小馬鹿にしてくる
彼から聞きたい事があるという。

「飲食店の事業譲渡では許認可は譲り受けた場合、新たに
取得しないとダメなのか?」

「通常の事業譲渡だと確かに新たに取得しないといけないが
会社の株式100%を買い取る形なら引き継ぎになるので必要
無いのかも知れない」とのこと。飲食店も色々な形が有る
ので調べる必要があるとのこと。弁護士会の図書館に行けば
分かるが、何故そんなことを聞くのか?というまどか。

クライアントが・・英治が・・とまごつく桑野。

まどかは確かに仕事ばかりだと気がつき「久しぶりに遭い
たい」としてメールする。

・カフェ”BROWN CLOVER”

有希江はまどかが”彼に遭いに”鎌倉に行くということを
受けて色々と詮索する。大柄で猫背の彼・・しかしそれは
高徳院の阿弥陀如来像だった。彼は大仏なのか・・もしかし
て仏女なのか?。その問いにまどかは好きなのは顔だけ。
久しぶりにこの顔に遭って癒されたいという。有希江に
一緒に行かないかとし、結岡神社は縁結びで御利益がある
ことで有名だが月に一度例大祭では全員の名前を呼んで
ご祈祷してくれるのだという。10日がちょうど店の定休日
であることを知り運命かも知れないとして行く事にする。

【感想】

今回もなかなか面白いドラマでした。
鎌倉ご当地ドラマとタイアップした感じで、もう少し
撮影時期がずれればもの凄く綺麗な紅葉が見えたはずだ。
阿部さんが森の中を歩いている光景を見ると2012年放送の
「ゴーイング マイ ホーム」を思い出す。

言わなければ良い事を惜しげもなく話してしまう彼の中に
どれだけ社会を生きる処世術を身につけているのか。
スキルさえ持ち合わせていればもちろん生きてはいけそう
だけど、かなり周りの理解は必要そうだ。
彼の場合前日に見た「シャーロック」のパワハラとは
違って言葉があまりにダイレクト過ぎて今の時代の人なら
確実に傷つく。それでも彼の中には目の前の事実だけで
なくその先を見越して話をしているので、その部分を少し
でもくみ取る事が出来れば今回のようなパターンになるの
だろう。

建築家の中でも設計技師は仕事自身は部下が取ってきて
自分のイメージする仕事をすれば良いんだよなと改めて
感じさせる。上手く分業が成り立つ社会で生活している所
は羨ましい。

しかし一歩会社の外に出るとそれが通用するのかどうか。
友達に近い顔見知りの相手にこの言葉を投げかけるのは
厳しいのではないかという感じ。一度ケンカすれば二度と
取り戻せない人間関係というのは幾らでも存在するからね。

彼は凝り固まった人生観を持っているのでなかなかそれを
論破するのも大変そうだ。

もう既にこのシーズンで知り合った女性たちは桑野の性格
を見抜いている。特にこれまで有希江は桑野の言葉に
救われたり優しい立ち回りによって彼女自身が彼を肩入れ
するだけの要素は備えていた。そんな彼女も今回は桑野を
酷いとして距離をとろうとする態度を診せた。
またもう一人の早紀は年齢的に桑野が語る結婚やら恋愛観
とは少し外れた位置にいるので仕事に於けるアドバイスで
少々厳しいことを言われそうだけど、それ以外は犬繋がり
で全く問題が無い。寧ろ年齢差に於けるまどかとか有希江
との対立関係を生み出す役割を持っていそう。

桑野に対峙するのは弁護士のまどかである。弁護士なだけ
有って理路整然で物事を論理的に展開出来るハズなので
彼の固定観念を崩せそうではあるけど、桑野が色んな人の
言葉を引用してしまうとなかなか難しいね。
しかし夜に電話する辺りは何時だったか分からないけど
やはりそれなりに話し相手が欲しいって感じも受ける。

やっくんのブログの謎についても疑心暗鬼になっている
桑野。薬丸という人物がそれに該当するのではないかと
思っている。

そして今回のお参りに関しては、恋愛成就とはいかない
ものの、仕事に於けるご利益は相当有ったみたいだ。

最後に今回のゲストキャラクターの大下エリカの言葉に
よって桑野の名誉は回復された。悩み多き人生・社会では
あるけどそういうことに的確なアドバイスをくれる人は
貴重な存在のように思える。

【出演者】

桑野信介 …… 阿部寛 (桑野・村上建築設計事務所・デザイナー)
村上英治 …… 塚本高史 (桑野・村上建築設計事務所・デザイナー)
中川良雄 …… 尾美としのり (医者、圭子の夫)
中川圭子 …… 三浦理恵子 (桑野の妹)
中川ゆみ …… 平祐奈 (娘、大学受験)
桑野育代 …… 草笛光子 (信介の母)
吉山まどか …… 吉田羊 (吉山法律事務所の弁護士)
戸波早紀 …… 深川麻衣 (桑野のマンションの隣人、女優)
岡野有希江 …… 稲森いずみ (カフェ”BROWN CLOVER”雇われ店長)
森山桜子 …… 咲妃みゆ (住宅プロデュース会社の社員)
沢村映子 …… 阿南敦子 (村上建築設計事務所の経理担当)
横田詩織 …… 奈緒 (桑野・村上建築設計事務所のアシスタント)
丸山裕太 …… 荒井敦史 (桑野・村上建築設計事務所のアシスタント)
山下香織 …… 小野寺ずる (吉山法律事務所の受付)
太田留美 …… 美音 (カフェ”BROWN CLOVER”バイト)
大工の棟梁 …… 不破万作

矢口 …… 内藤トモヤ (コンビニ)
神崎 …… 野澤剣人 (バーテンダー)
佐々木 …… 窪寺昭 (ドラマのプロデューサー)
川上 …… みなみの大地 (早紀のマネージャー)
プトゥリ …… 山本ロザ (コンビニ店員・上司)
薬丸 …… デビッド伊東 (ジムの男)
田中太郎/タツオ …… パグ犬 (ケンではない)
おもち …… パグ犬

大下エリカ …… 野波麻帆

小多田直樹、高木トモユキ

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