アンサング・シンデレラ 8話 販田は何かを知っている。

アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋
(2020年7月期・フジTV・木22時枠)

原作 – 荒井ママレ
脚本 – 黒岩勉
主題歌 – DREAMS COME TRUE 「YES AND NO」
音楽 – 信澤宣明
プロデュース – 野田悠介
演出 – 田中亮(1)(2)(5)(7)(8)、相沢秀幸(3)(4)(6)

第8話 最後まで看る

【ストーリー】

全身転移の末期ガン、在宅医療を選んだ荒神泰子(70)、
アレルギー性鼻炎で悩んでいる増田航平(36)。

●萬津総合病院

荒神はDI室を綺麗に掃除する中、葵は深部静脈血栓症の資料
を借りに来ると荒神はすぐにその場所を示す。

一方薬剤師たちは販田の発言に驚く。
荒神は手品の練習のために休むこと。これだけの人不足の
時なのに・・。荒神は調剤こそしていないが輸液の期限
発注伝票や薬の副作用を厚労省に提出したり製薬メーカーと
の交渉にDI業務などをしていた。羽倉によると

「DIはその病院の調剤のレベルを決定する程のポジション」

それを趣味のために仕事を投げ出すのか?という葵。
刈谷は販田が何かを隠していると感じる。

一方販田は更に話題をそらすようなタイミングで
地域の薬局の方々と親睦会を開いた際に連携強化を図るために
2週間の研修をする人を選ぶという。荒神が居ないタイミング
でそんなことをするのか・・

在宅医療の調剤師の経験が出来ると知り葵が選ばれることに
なる。元々彼女の目指す究極型が在宅医療だった。

代わりに瀬名が調剤室に入るという。必要な時だけ救急に
入れば良いとのこと。

●荒神家

妻の荒神泰子はベッドで緩和ケア。その間に荒神は手品の
練習をする。

●笹の葉薬局

葵はバスで笹の葉薬局のある場所へいく。
するとなんとそこには小野塚も参加していた。店長に言われ
て来たのだという。在宅なんて嫌だと語る。

薬局長の仁科敦夫が出かけようとしていた為に二人も同行
することになる。一件処方漏れがあったので届けに行くとの
こと。在宅医療は実際に見るのが一番だという。

患者の真壁家へ。
鼻水を溜める薬(フェキソフェナジン)を持ってきたことを
語る仁科。すると真壁は電球の交換をして欲しいと頼む。
帰る際に二人に驚いたか?と尋ねる仁科。
フェキソフェナジンは緊急性が無いのに届ける必要があるの
か?と問う。

●笹の葉薬局

在宅医療についての講義を二人に行う。

■感想

先週は私個人としては蕁麻疹との戦い。
ナース葵・・ならぬ調剤師・葵さんが居れば・・と思わず
考えずには居られなかった。

ドラマを見ると・・・
色々と登場人物の方向性を決定するような流れになってきた
だろうか。いや既に動いてはいるんだけどね。
葵とくるみはワンセットで行動することが多かったが今回は
完全に個別に行動していた。
葵と小野塚が”偶然”という名でペアになるというのはお約束
ではある。

今回のドラマは在宅医療、終末期医療の現実を取り上げたもの。

医療の地域差というものはあると思うが、病気になった時、
または最期の時を迎える際に何処で過ごしたいのかという
課題をぶつけられる。これは医師側の立場よりも患者側の
意思が優先されるべき事なのだろうけど・・

そもそも在宅医療だなんだと言っているが、今の病院は基本
今日の医療ドラマが描いているように、入院させるような
ことをせずに退院させる傾向が高い。厚生省のホームページを
詳しく読んだことはないけど、それだけ分業化されているの
かも知れないし、病床の稼働率を上げようとしているかの
ようにも思える。

末期がん患者の場合、パートナーがまだ生存していれば
在宅も悪くないと思うが基本的に寝たきりの場合は、
生活のことは全てソーシャルワーカーに頼ることになるので
難しい選択だ。例えパートナーが居たとしても日本人的思考
から「他人に迷惑をかけたくない」として自分の気持ちを
押し殺してしまうかも知れない。

今回は身内のことなので辛い面も有り、これは医療従事者
としてはある意味乗り越えるべき壁なのかも知れない。
葵も過去に取り乱していたことがあったが、あの荒神で
さえも銀婚式(25年)まで迎えようとしている。月日で共有
した二人の時間はなかなか決断を鈍らせるに値するものだ。

荒神さんが何故マジックにこだわって居たかが描かれた。
私は小児科などでの経験があるところから「パッチアダムス」
か「赤鼻のセンセイ」的キャラクターを想定していたのだけど
話を聞くと始めての共同作業だったんですね。
そして最期は一人での作業になりそして彼女は心の目で見えて
いたかどうか分からないまま、命の灯火を失っていきました。

治療の過程で「鎮痛」「鎮静」の違いなどの説明もあり
どちらの決断も一長一短だ。

「人生の終え方なんて言えない」
「病院は退院がゴール。在宅は退院後の生活も含めて
最期まで診ることを意味する。」

■患者

今回は細々とした患者が多かったのでまとめて書いてある
ところもあるし間違っているところもあるかも知れませんが
ご了承ください。何よりもTverで見たのですが、フジは
字幕を用意していないし、CMは何処よりも長い。

・増田航平

妻・環希、息子・翔太の居る旦那さん。
アレルギー性鼻炎の為にセルスタミン配合薬が処方されて
いる。
妻は妊娠中。息子は航平と同じくアレルギー体質なのか
目の周りが赤い。
処方した薬の減り方が早いので服薬指導をしようとするが
忙しいと言って話を聞こうともしない。
セルスタミンにはステロイド入りの強い薬なので事情を聞く。
妻から話を聞くと、息子はハウスダストのアレルギーが
有り、航平は自分の薬を息子にも分けて飲ませている。
強い薬なので小児科医に診せて処方してもらおうということ
になる。

航平を納得させるまでにステロイドが及ぼす副作用について
話す必要性に迫られた。担当していたのはくるみだが、
彼女にはその副作用がどうなるかは本でしか見たことが無い。
成長抑制がかかること。
その辺の説明は瀬野が行う。
因みに瀬野は

「ステロイドが子供の成長ホルモンに影響を与えること
が周知されたのが 10年ほど前だ」

と語っていた。

・荒神泰子

末期がん患者。萬津総合病院薬剤部のDI室の荒神の妻。
徐々に痛みが増えていて元々モルヒネ塩酸塩を1.25mgを
打っている。24時間の持続性のある静注薬。
その薬を2.5mgにしようとしている。
またトラゾドンを処方。そしてミダゾラムを使えば鎮静
状態になる。

・真壁

鼻水を止める薬としてフェキソフェナジンが処方されている。
在宅医療の患者。

・懸念すべき事態

先日から瀬野は胸が苦しがっていたが、とうとう吐血する
ことになった。

瀬野役の田中圭さんが週刊誌に激写される。
(「泥酔して警察に保護・・タクシー料金を支払えず」)

■出演者

萬津総合病院薬剤部
葵みどり …… 石原さとみ (薬剤部)
相原くるみ …… 西野七瀬 (薬剤部・新人)
刈谷奈緒子 …… 桜井ユキ (薬剤部・主任)
羽倉龍之介 …… 井之脇海 (薬剤部・メガネ)
工藤虹子 …… 金澤美穂 (薬剤部・メガネ)
販田聡子 …… 真矢ミキ (薬剤部・部長)
七尾拓 …… 池田鉄洋 (薬剤部・副部長・治験担当)
荒神寛治 …… でんでん (薬剤部・魔術師、DI室)
瀬野章吾 …… 田中圭 (薬剤部・副部長)
小野塚綾 …… 成田凌 (ナカノドラッグ薬剤師)

豊中瑠衣 …… 臼田あさ美 (救急センター医師)
久保山竜也 …… 六角慎司 (小児科医)

外来患者
辰川秀三 …… 迫田孝也 (中華料理”娘娘亭”、イライラ型)
簑島心春 …… 穂志もえか (20歳、急性骨髄性白血病)

不破りこ、長谷川恒、中村文也、佐々木ちあき、廣岡聖

増田航平 …… 田中幸太朗 (38歳、アレルギー性鼻炎)
増田翔太 …… 川原瑛都 (航平の息子、)
増田環希 …… 田川可奈美 (航平の妻、妊娠38週目)
仁科敦夫 …… 東根作寿英 (笹の葉調剤薬局)
荒神泰子 …… 大塚良重 (70歳、全身転移・末期がん)
本庄泰史 …… 住田隆 (医者)

真壁 …… 金沢きくこ (在宅診療の患者、電球を交換したり・・)
瀬上裕美 …… 重城サエ (訪問看護師)
石川陽子 …… 峯石桃花 (ケアマネージャー)
仲本晴恵 …… (75歳、患者)
北島隆夫 …… (患者・薬を減らす?)
政岡良一 …… (医者)
薬剤師 …… 青島千尋

金沢きくこ、ふるかわいずみ
遠藤史崇、池田優希、原田真季、西村光弘、小財真樹

スポンサーリンク
レンダグル大336
レンダグル大336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レンダグル大336