インハンド 第4話 自殺を導く病原体!?封印された博士の過去が暴かれる

インハンド
(2019年4月期・テレ朝・金曜22時枠)

原作 – 朱戸アオ『インハンド』
脚本 – 吉田康弘、田辺茂範、福田哲平
音楽 – 得田真裕
オープニング曲 – 山下智久「CHANGE」
プロデューサー – 浅野敦也、佐藤敦司
演出 – 平野俊一、岡本伸吾、青山貴洋

https://www.tbs.co.jp/inhand/

第4話 自殺を導く病原体!?
封印された博士の過去が暴かれる

【ストーリー】

御子柴は紐倉のアメリカ時代の記録を調べた結果、彼は
5年前までCDC/疾病予防管理センターで働いていたが
アメリカ陸軍と揉めて首になっているという。一部の噂
では日本人科学者が危険な実験を行い多数の犠牲者が出た
こと。アメリカの国立機関なのでこれ以上の情報はなかな
か手に入らないという。痕跡くらいは残っているハズ。
5年前複数の犠牲者が出た事件なのだから片っ端から
調べて見てと牧野は語る。

高家は陣内志保によって義手を調整してもらう中、
いつまで引きこもっているのかと問う。今時一人で研究
をしているヤツなんて居ないぞと。しかし紐倉は連まなけ
れば何も出来ない凡人とは一緒にするなと語る。
「天才は常に逆を行く」
僕は島を買って新たな研究所を作る予定なんだという。

志保は美味しそうなものを食べているわねと告げると高家
の実家・相羽村名物の落花生だった。
志保さんは上品でおしとやかだとし東大のアイツとは正反
対だという。牧野は確かに美しいことは認めるという
高家にタイして、美しいというのはマラリア原虫やランブ
ル鞭毛虫のことを言うんだと語る紐野。

そこに牧野がやってくる。一部始終会話が聞こえていたと
して憤怒する中、力を借りようと思って来たのだという。
「人を自殺させる病原体って聞いた事が有るか?」。

その頃、内閣官房でもこの病原体について話合っていた。
山崎は人を自殺させる病原体をばらまくことは出来ると
発言していた。小原舞、菊池香織はその証明だし続いて
織田貴成が今回行方不明になっていた。
それが判明したのも源田恵奈への脅迫状が届いたからだ
った。恵奈は現外務次官・源田創子の娘で20歳。居なく
なった3人の繋がりは幼なじみであることも分かる。
大谷は念の為厚労の方でバイオテロの可能性を調べる様
告げるが、瀬川は科学的根拠の乏しい脅迫状に人員を割く
余裕はないとして語る。

■感想

当初からよく分かりづらいが元々の設定。この主人公は
寄生虫学者なのではないのか。
色んな学位・実績を持っているという欲張りな設定は少々
ドラマの中での主人公像を絞り切れていない感じもする。
「何言っているんですか!?・・その絞り切れていない人物
像こそこのドラマの面白さです」っていうのも分からない
でもないんだが・・人物像というよりも過去に起きた
彼への噂は真実か否かというものであり、今回のエピソード
の鍋島智樹の件にも通じているところがある。

恵奈ちゃん役には吉川愛さんだった。前クールでも出演
していたけど元吉田里琴さん。研音は幅広い人が所属
しているんだね。

紐倉の過去が小出しに絡んでくるがこの辺もドラマを
野暮ったくしている要素かも。義手で苦しむのもその
過去が関係しているのだろうけど、義手の痛みは心の
痛みなのだろうか?

今回は治験が関係してくるものだった。
セクメト・ジャパン株式会社・恵華医科大病院で行われて
いるもの。
その中でSQ-61/新型非ステロイド性鎮痛薬の投与が4人に
行われたこと。

結局環境的要因も大きく作用し幼少期からの記憶により
解明する要素が有った。
【ボルナ病ウイルス】と何十年もの間神経系にゆっくり
感染するものが青空ファミリー牧場の馬から移り脳症に
なっていた。
治験の現場ならこういう事も多々あるので全てを完璧にする
ことなど出来ないのに、これを悪だと見なしてしまうのは
医学の発展を阻害するものだけど、このドラマではその事実
を隠蔽する正直さの欠如というものを以て当時者である科学者は
感染してしまった悪人のように仕立て上げられた。100億円の
プロジェクト。一人命はそれよりも軽いのか重いのか。
そのプロジェクトの先に有る完成した治療薬はその人の犠牲の上で
成り立つものになりそうだがどうしても近視眼的にならざるを得ない
ところが難しいね。

「感情の奴隷になるん。でも感情があるから人間なんだ」
「人間は笑顔になれる唯一の生物だ」

【サバイバーズ・ギルト】にかかって自分だけが生き残った
という罪悪感に苛まれていた恵奈を言葉によって助けた
紐倉。
その紐倉も同様の罪悪感があるのか。

結論としては人間と動物が近づきすぎているところがあるのだ
ろうしそのリスクを人間は自然と冒してしまっている。その時点
である意味では治験云々以前に了承すべきものがあるのではない
のか。治療薬よりもその病気にかかりにくかった耐性を持つ
恵奈ちゃんも同時に調べるというのはいかがか?

・寄生虫あるある

今回寄生虫学者としての知識として

・トクソプラズマはネズミをコントロールする寄生虫。
ネズミがそれにかかるとネコを怖がらなくなり、逆にネコ
の臭いに引かれて擦り寄るようになる。

・インフルエンザに感染すると社交的になるという説。

・性病にかかった人間は性的により奔放になる。

・参加者

1) 水原舞 (20歳)
2) 近藤由紀 (21歳)
3) 高橋良太郎 (35歳)
4) 笹森佳恵 (29歳)
5) 源田恵奈 (20歳)
6) 織田貴成 (20歳)
7) 菊池香織 (20歳)
8) 三浦太一 (28歳)
9) 田中由美子 (27歳)
10) 佐々木宏 (23歳)
11) 米本晴雄 (36歳)
12) 山本幸雄 (39歳)

■出演者

内閣官房/サイエンス・メディカル対策室=SMルーム

紐倉哲 …… 山下智久 (33歳、紐倉研究所・寄生虫学者)
高家春馬 …… 濱田岳 (32歳、紐倉研究所・助手、元医者)
牧野巴 …… 菜々緒 (30歳、SMルーム、元厚労省エリート、東大法学部主席)
御子柴隼人 …… 藤森慎吾 (38歳、SMルーム)
熊谷美緒 …… 高橋春織 (24歳、SMルーム)
城田幸雄 …… 酒井貴浩 (30歳、SMルーム)
山崎裕 …… 田口トモロヲ (内閣官房・副長官補)
大谷徹 …… 松尾貴史 (内閣官房・危機管理監)
瀬川幹夫 …… 利重剛 (52歳、厚生労働省・医政局長)
網野肇 …… 光石研 (52歳、SMルーム・室長)

源田恵奈 …… 吉川愛 (20歳、短大生)
緒田貴成 …… 岐洲匠 (20歳、医大)
水原舞 …… 益田恵梨菜 (20歳、専門学校)
菊池香織 …… 河合優美 (20歳、専門学校)
水原順子 …… 岩橋道子 (舞の母)
源田創子 …… 紫吹淳 (恵奈の母、外務事務次官)
鍋島智樹 …… 山中崇 (セクメト・ジャパン(株)・日本法人)
幼少期の恵奈 …… 上村桂里奈
幼少期の織田 …… 大江優成
幼少期の舞 …… 髙畑美野
幼少期の菊池 …… 姫嶋ひめか
陣内志保 …… 菜葉菜 (義肢装具士)
入谷廻 …… 山本圭祐 (元創薬本部フロンティア研究ユニット)
看護師 …… 富田玲奈、長田涼子、奥村そら (佐伯総合病院)

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